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沈没していく香港港には、新たな成長ルートが求められている。

香港の英字新聞「SCMP(South China Morning Post/サウス・チャイナ・モーニング・ポスト/南华早报/南華早報)」は2024年04月26日に、世界で最も利用客の多いコンテナ港としてのこの都市の評判は単なる思い出に過ぎず、大湾区を目の前にした国際海事ハブとしてこの都市を復活させる計画が期待を高めていると報告した。

香港はかつて、中国経済の台頭における中継点としての役割を担い、世界で最も混雑するコンテナ港のトップにほぼ恒久的に位置を占めていた。

現在は中国本土の上海や深圳などの台頭、この場合は独自の深海港の開発のおかげで、香港は再びトップ10から外れた。

これは、中国本土の計画であった。
香港の政治家の多くは、北京政府に従った。

当時の香港を真似たのが、シンガポールであった。
中国本土は、政治力で盗んだ。香港の政治家は、献上した。

つまり、現状は、このような背景にあった。

そのような従順さを拒否したのが台湾であった。

海運データプロバイダーのアルファライナー(shipping data provider Alphaliner)によると、とくに上海は、シンガポールを抑えトップの座を維持し、現在最も利用客の多い港10港のうち6港が中国本土にある。

大湾区や東南アジアの他の港との競争により、コスト高、サプライチェーンや貿易の流れのパターンの変化などが要因となり、コンテナ輸送に占める香港のシェアが減少している。

昨年の14%以上の減少を含め、7年連続で香港へのコンテナ輸送量が減少していることは警告信号であり、海運産業の成長を確保する必要性について警鐘を鳴らすべきであると述べている。
政府は現在、地理的位置、効率的な通関手続き、自由港の地位と経済システム、そして ベイエリアの統合から生まれるチャンスであると考えている。

この行動計画と表現では、8万人近くを雇用し、GDP(Gross Domestic Product/国内総生産)の4%以上、約HK$(香港ドル)1118億(US$144億)を占めるこの部門の運命を復活させるには行動が必要だからである。この計画はまた、GDPの5分の1以上を占め、労働人口の約6分の1を雇用する貿易・物流業界の成長も促進する。

2021年03月、香港の葵青ターミナル(Hong Kong’s Kwai Tsing Terminals)でコンテナを積んだ船。昨年の14%以上の減少を含め、7年連続で香港へのコンテナ輸送量が減少していることは警告信号であり、目を覚ます必要があると、海事産業の成長を確保する必要性について訴えている。

とはいえ、香港は世界で最も利用客の多い国際航空貨物港としてのランキングを維持することで、全体として世界の交通ハブとしての地位を強固にしており、一部の国際航空会社は依然としてアジア太平洋のハブとして本土ではなく香港を利用している。これは、当局が空路を追加または変更できる容易さと、湾岸エリアの貨物目的地との道路輸送リンクの利便性を反映している。

その点において、香港は依然として事業の軸を置くのが非常に容易な場所である。 これらはすべて、この都市が新たな成長方法を模索する中でハブ港としての自身を再定義する必要があることを示していると分析している。

https://www.scmp.com/opinion/article/3260395/sinking-hong-kong-port-calls-new-routes-growth

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