米国のmashup NYは2021年12月17日に、ヘアピンから物々交換を繰り返して、やがては家を手にいれる。そんな「わらしべ長者」のような夢物語を実現した女性が話題になっていると報告した。

米国の新聞「ニューヨークポスト(New York Post)」は2021年12月14日に、サンフランシスコ在住のデミ・スキッパー(Demi Skipper/30)が、「Trade Me Project」を発表したのは2020年05月だった。

その後、物々交換を繰り返し、わずか一年半で、テネシー州ナッシュビルにあるUS$8万(900万円)相当の庭付き一戸建を手に入れたと伝えている。

しかし、東京に住む人にとって、庭付き一戸建てで900万円の家は、想像できない。

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ヘアピンが高価なものに化けていく様子は、TikTokとInstagramで確認できる。

最初の交換品はイヤリングだった。そこから、マティーニのグラス、掃除機、スノーボードと続き、一ヶ月足らずでUS$180相当のアップルTV 4Kにたどり着いた。

その後、Mac Book Pro、iPhone11 Pro Max、ダイヤモンドのネックレス、自動車など高価なものに変身。27回目にチポトレの「セレブカード」（ブリトーとケータリングディナーが1年間無料）を「テスラ・パワーウォール2」搭載のトレーラー(US$4万)と交換。28回目にして、ナッシュビルにある２ベッドルームの家を手に入れた。

道のりは平坦ではなかったようだ。ミニクーパーと交換して得た200万円相当のダイヤモンドのネックレスは、わずか30万円ほどの価値しかないことがわかった。ホンダのトラクター3台とチポトレカードを交換した際には、フォロワーから最悪の決断だと批判のコメントが殺到した。カナダからトレーラーハウスを運び入れようとしたところ、法律上の問題が発覚。3ヶ月間の足止めを食らった。

家が決まったのは感謝祭の日の翌日。家と初対面する瞬間を撮影したTikTok動画では、感無量の様子で「信じられない！この一年半、一本のヘアピンから色々交換してついに家が手に入った。見て、本当に可能なのよ」と500万人のフォロワーに報告した。

新たな家には、最初にヘアピンとイヤリングを交換してくれた女性を招待する予定だという。断られてばかりいた当初、誕生日に購入したイヤリングを快く提供してくれた女性と、夢の家で再会を果たす約束をしたのだという。

スキッパーのプロジェクトは、ここでは終わらないようだ。

年明けに引っ越して改装を施した上で、本当に家を必要とする人に、ヘアピンと交換するのだという。