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[電子工作] Trial Tube Amp. "Martian 4PR60"

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真空管4PR60は、駆逐艦に搭載のレーダーに使われていたとか。今も、米Eimac社から製造販売されている真空管になります。今、買うと、1本数十万円だそうです。国内では、残念なんことに、自衛隊にも真空管を販売していた真空管屋さんでも、この型番の真空管は、需要が無くなり、棚の肥やしになってしまっています。

今回、行きつけの真空管屋で、この真空管は、割と在庫があるとこでした。見た目が、面白いので、購入して、オーディオアンプに組んでみようと思いました。このまま、棚の肥やしでは、廃棄されるのも必至でしょうし、レーダー以外で、民生(オーディオアンプ)でも使えるでことを、まだ、お店に残ってる在庫のために、アピールしておきましょう。ただ、ヒーターは電極に囲まで、光ってるのは一切見えない真空管です。SFの宇宙都市に出てくる住空間のドームにも、外観が見えるので、アンプのニックネームを、「Martian 」(火星人)としました。。まず、ケースの設計ですが、卓上が基本なので、最近、使っているケースと同じもので組みます。200mm x 250mmのパネルに、全てを載せるようにしますが、真空管の周りは、多少、隙間を開けないと、熱で溶けたり焦げたりするので、要注意です。

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次は、実際にケース加工になります。大きな穴は、ホールソーで開けます。ボール盤は、秋葉原のナノラボさんに、借りに行きます。

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穴が開いたら、次は、組み立てです。

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出力トランスの位置は、少々、後から修正して、上写真の仮組の状態になりました。今回の回路図は、下図になります。

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次は、回路図に基づいて、配線していきます。

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配線が終わると、ユニバーサル基板で、電源基板を作ります。電源基板では、ベースになっているDC24V電源から、DC60VとDC220Vを、DCDCコンバータで作ります。

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電源基板を本体へインストールします。

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この段階で、電源を入れて、各ポイントで、所定の電圧が出てるかを確認します。今回、運よく、配線ミスは、無かったようです。次は、実際に真空管を挿して、プレート電圧も確認します。

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さて、完成です。さて、試聴のためにセッティング。

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早速、試聴しました。特に、大きな歪は無く、鳴ってくれました。ただ、今回の試聴で、スイッチング電源モジュールが、割と、熱が出て、ケースが暖かくなることも、判明しました。

ヒーターが光って見えないので、内部にLEDを入れて、ライトアップすることにしました。明るいところでは、あんまり、目立たたなかったのが、ちょい残念。

本来、オーディオアンプなどの民生用途でなかった真空管が、お店の棚の肥やしになっています。皆様も、何か、アイディアで使って、何とか、救ってあげて欲しいです。

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ちょっと気になって、同じ4PR60になりますが、EEV社製のC1149Bに挿し替えて、様子を見ています。

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この管だと、下から覗けば、ヒーターが光っているのを確認できました。

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話題が、変わりますが、電球色LEDでのライトアップは、ちょっと違和感ありますね。何色が、良いか、悩みます。とりあえず、橙色で、やってみました。

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