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二次面接こそ、事前の準備を怠るな

採用面接で、一次面接と二次面接を同じ準備レベルで受けてしまう人がいます。どういうことかというと、一次面接を通過したあと二次面接までの間に、追加でその企業のことや業界のことを調べてみるとかをなにもしないのです。実は、一次面接通過後の二次面接は、絶対に一次面接と同じ状況(自分自身の意識、相手の会社や業界にたいする理解、受け答え内容等)で受けてはいけません。

せっかく一次面接を通過したのにもの凄くもったいないと思うのですが、実際には、一次面接を通過して二次面接の間に何もしていない候補者の方がわりと多くいらっしゃるというのも事実です。

選考を進めるにあたって、まず企業側は書類をみて一度会ってみたい人と面接を設定します。一次面接というのはいわば初対面です。実際の一次面接では、書類の確認やその人の人となり、いままでどのような仕事をしてきたのか(新卒の場合は、中高大とどんな学生生活を送ってきたのか)、そして今後どのようなキャリアを歩んでいきたいと考えているのか、もし入社していただいたとしたらどのような形で活躍してもらえるのか?そんな、本当に基本的な事を確認しています。っていうか、時間も有限ですから表面的な浅いことしか確認ができないのです。

でも、それでも判断をしなくてはいけませんから、基本的なことはクリアをしていると判断したら、きっと当社でも活躍してもらえる可能性はあるだろうなと不安半分、期待半分で一次面接を終えて二次面接の設定をしていきます。

このとき、二次面接というのはいろんな人に会ってもらって多くの意見を聞くといった理由で単純に回数だけを重ねている訳ではありません。企業側としては「一次面接を通過している人だから、その人のことをもっとよく知りたい」と、より深い質問や突っ込んだ問いをしていきます。

つまり一次面接と二次面接では、問われる内容や質、深さというのが全く異なっているのです。

企業がそんなことを考えているのに、候補者側が一次面接と同じ準備、同じ心構え、同じ下調べ量で2次面接を迎えると、さてどうなるでしょうか?

二次では一次よりも深いところを聞いてくるのですから、答える内容が一次と同じ程度だと、これは太刀打ち出来なくなるんですね。もしなんとか二次をクリアしたとしてもハードルがさらに高くなる三次面接などでは、準備を進めておかないとどんどん評価が下がってしまいます。

一次の時は「その受け答えだとちょっと物足りないけど、まぁ、一次だからね」という印象なのですが、二次になると「二次面接なのにその程度なの?」という感じです。

是非、一次通過したのであれば、一次で何を聞かれたのかを是非振り返っていただき、自分自身の考えをブラッシュアップさせ、さらに自分が受けている企業や業界、仕事についてより深く調べてみるようにしてください。

例えば、その企業のミッションやビジョンを改めて読み返してみて、もう一度自分自身のキャリアプランややってみたい仕事とその企業のミッション・ビジョンがどう関わってくるのか。 自分のやりたい仕事は、その会社の事業で言えば具体的にどれに当てはまるのか。その会社では自分はどのようなキャリアプランが描けそうなのか。
そんなことを一次面接の時よりもさらに具体的にイメージをして話せるようにしてください。

採用に積極的な企業であれば、求人サイトやWebサイト(コーポレートサイト)はもちろん、それ以外にもWantedlyやnoteなどでたくさんの情報を発信しています。あるいは、最近配信したニュースリリースを全部読んでみるのもありです。

面接で会った人、あるいは中の人のことをfacebookやLinkedIn等で検索してみるのも手です。企業側もあなたのことをネットで調べているので、面接を受けている立場だからとかプライベートだからといって遠慮することはありません。

私なんか検索をするとすぐに見つかります。

実は、2次面接というのは1次面接の時からさらにどのくらいのことを調べたのか?ということも同時に見られているんですね。
だって、企業側だって、この候補者は本当に弊社に来たいのか、志望度が高いのか、あるいは弊社に来てもらうとより活躍してもらえそうなのか?一次ではどう思ったのか、それを踏まえてこの先をどう考えているのか?そんな視点で2次面接に臨んでいますから、「一次からさらにいろんな事を調べたんですね」というポイントがあると、面接での評価はどんどん上がっていきます。

というのも、広告やマーケティングの仕事というのは、クライアントや消費者のことを調べていろんな提案をしていく仕事です。クライアントだって「いっつも自社のことを気にかけてくれて調べてくれて、消費者の考察も進めてくれて自社のことを勉強してくれているんだなぁ」というパートナー会社のスタッフのことはとても気にかけて大切にしてくれます。また、そういう行動を常にとることが、クライアントの信頼を得ることにも繋がるんです。

せっかく一次面接を通過して二次面接まで来たのですし、一次から二次までには時間があるのですから、相手のことをもっと調べて臨んで欲しいなと思います。


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