はてしない物語のふたつの読み方——ファンタージエンの友達
はてしない物語には、ふたつの読み方があると思う。焦点は後半だ。ここは文学的で、思想的になっているが、奥底には平明なものがあると思う。それをどう読むか。『はてしない物語』はミヒャエル・エンデの作品で、児童文学として日本でも親しまれている。物語は、「でぶでエックス脚の」いじめられっ子、バスチアンが古本屋に入るところから始まる。彼は、ある本に引きつけられて、店主がいない間にその本を盗み出してしまう。お母さんが死んでからというもの、お父さんは虚ろになってしまった、学校では教師からも仲