notoと本_プロフィール編

「noteを書くこと」と「本を書くこと」の違い【プロフィール編】

自分が使うプロフィールはひとつ。長い版と短い版があれば安心。そう思っていませんか?実はnoteと本ではプロフィールの見せ方が大きく異なります。noteではSNSのように共感してもらえるように、本では専門家として認識してもらえるように。それぞれの作り方のポイントをまとめます。

このシリーズは、「noteを書くこと」と「本を書くこと」の違いについてまとめています。全体の目次はこちらからどうぞ★

①重視されるもの

note→ミッション・原体験

noteのプロフィールでは、ミッション・原体験が重要視されています。何を実現したいのか?、それはなぜか?を語れるとgood。記事が長くても読んでもらえるメディアなので、背景を語るためには原体験なども交えてしっかりと伝えられるとnoteっぽくなります。

noteのプロフィールがミッション重視なのは(私がそう思うのは)、SNS的な要素が強いからです。noteには書き手のユーザーを応援する様々な機能があり、見られるために(応援を受けるために)ミッション的な要素の記載が特に重要なのだと推測しています。

本→経歴・実績・事例

本のプロフィールでは、わかりやすい経歴・実績・事例が重要になります。認知度が高い商品・サービスに携わっていて、数値化できる成果を持っているとビジネス書では最強。会社員の場合、会社の肩書はさほど重要視されていないので気にしなくて大丈夫です。

良しあしの基準は何かというと、「本に書くノウハウを実現するスキルセットを、読者に納得させるだけの背景情報」を感じ取れるか、という一点になります。これだけ本が出ているので、仮に類書とノウハウが被っても勝てるだけの、著者の背景が重要なのです。

②有利になるもの

note→SNSコンテンツ資産

noteのプロフィールページを構成するうえで、SNSの過去投稿は大きな資産になります。項目ごとに必要に応じてTwitter・YouTubeへのリンク設定ができれば、文字づくしの画面になるのを避けられてスマートですし、自然と他のSNSへの誘導にもなります。

また、SNS過去投稿の真価は何かというと、自分が実際にやってきたこと・関心のあることを裏づけられることにあります。テーマに対して関わってきた時間的な長さ・想いの強さを伝えられるので、note単独を充実させるよりも強いアピールになります。

本→SNSパワー+執筆実績

出版社の企画会議を通すうえで有利になるプロフィール情報が、SNSパワー+執筆実績です。SNSパワーについては、最大手の出版社では、ある程度の売れ行きを見込むために、著者のTwitter/Instagramフォロワー数を重視しているところもあります。

執筆実績については、本を書いた経験はもちろんプラス材料ですし、ライターとして通用するバックボーンがあるのも○です。企画を通った後に「書ききれない」著者候補も多いようで、この状態は出版社が絶対に避けたい事態なので執筆力は武器です。

③書き出しの違い

note→目次機能でサマる

ミッション・原体験を書き出すと、自然と文章が長くなります。そこでnoteプロフィールの書き出しは、プロフィールページの位置づけを要約説明したうえで、目次機能を使って内容をサマリすると良いです。

私の場合、ライフテーマ→noteの内容→SNSポートフォリオ→著書というコンテンツ構成なので、初めての人には冒頭で内容がわかるように、2回目以降見返す人には必要な個所にすぐ移動できるように、機能を活用しています。

本→キーワード→文章化

本用のプロフィールづくりは独特です。原則から入ると、「書くテーマに必要な情報だけに絞る」ことになります。職務経歴書ではないので、書くテーマと関わりのある箇所については深く、それ以外は浅く、あるいは思い切って捨てる措置を取ります。

そのうえで書き出しのポイントをお伝えすると、「わかりやすいキーワード」が序盤に出てくることです。キーワードは、所属企業・専門資格など、人が認識しやすい概念を指します。経歴順だと後になってしまうこともあるので、前半に置き換えます。

④更新性

note→アップデートできる

noteのプロフィールは更新が容易!これは大きなアドバンテージです。自分のnote上にコンテンツが集積していることから、公式サイト的な位置づけで使う人も多いので、同一メディア内でプロフィールを常に最新の状態にしておけるのはとても便利です。

逆に、公式サイトに固定ページを持っている場合、技術的に更新が容易でないことも多く、作業的な要因で昔のままになっていたりしがちです。その意味では、noteユーザーならnoteのプロフィールページを軸としていた方がプロフィール運用しやすいです。

本→校了後は更新不可能

本は最終の校了を出して印刷に回ったら、そこから修正はできなくなります。強いて言うと、重版や新刊が出る時に更新できますが、それでも数か月~半年の時間を要します。プロフィール情報は更新性が高いコンテンツなので、これはけっこう痛手…

それと地味に難しいのが、装丁が同時並行で進むことです。表紙や帯などのパッケージ面によってもプロフィールは微調整が必要ですが、たいていは制作が同時進行で進むので、プロフィールが長すぎたり短すぎたりしないよう、注意が必要です。

⑤ビジネスへの誘導

note→仕事依頼へ誘導も○

noteでは、マイページ内に「仕事依頼」ページを置くことができます。通常の投稿をトップページのナビ部分にピン留めする仕様なので、料金表や問合せフォームがつくれるわけではないのですが、個人の立場でビジネスを行う人にとっては使える機能です。

というのも、仕事依頼に関しては、「専用のウェブページをつくるほどでもない、しかしSNSに載せておくのは違和感がある」もの。noteというプラットフォームには仕事依頼ページもあるのだと認識されていれば、変に個人で営業感を出さずに済みます。

本→営業表現の制限アリ

出版業界的には本の中で自分のビジネスに誘導する表現は歓迎されていません。本は本として完結させることを出版社から求められます。ただ実際のところは「ただの著者ビジネスの宣伝本だった…」というレビューが当てはまる本もけっこう出ています。

私のおすすめは、「あとがき」や「コラム」をうまく使うこと。本編への影響度が低くて、自由度が高いページなので、文中で活動を紹介したりメインサイトへ誘導するくらいなら、気に入ってくれた読者の受け皿にもなるので、著者の方にはおすすめです。

まとめ

note→本の視点

noteのコンテンツから本をつくるには、二段階のプロフィールが必要になります。1つめは、出版社の企画会議を通過するプロフィール。2つめは実際に本に載せるプロフィール。noteでつくったプロフィールを出版に対応させるには、少し改良が必要になります。

まず、経歴に「その道の専門家」感が出ていないといけません。プライベート情報は薄くして、ビジネス情報を濃くしていきます。次に、「テーマに対する著者としてのスタンス」を明確にすること。類書との差別化がプロフィールからもわかるようにします。

本→noteの視点

本用にビジネスプロフィールがつくれていれば、専門分野・得意分野ははっきりしているはずなので、本や講演用には申しぶんありません。ただ、noteでこのタイプの(先生感が強めの)プロフィールが受け容れられるかというと必ずしもそうではなさそうです。

というのは、ビジネスプロフィールは必ずしも自分の生き方を説明できているとは限らないからです。note用のプロフィールをつくっていく工程は、個人としての自分を再認識するとともに、他のユーザーと交われる見え方をつくっていくきっかけになります。


読んでいただき、ありがとうございました!
「noteを書くこと」と「本を書くこと」の違い。【テーマ編】【書き方編】もお楽しみに!目次エントリーはこちら。


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菅原大介|リサーチャー

リサーチャー|【マーケットをつくるリサーチ】をライフテーマに活動中|著書『ウェブ担当者のためのサイトユーザー図鑑』(マイナビ出版)|上智大学新聞学科→マクロミル→大手総合ECサイト広報|マーケティング/ユーザー調査/アンケート調査/ペルソナ/カスタマージャーニー/雑誌
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