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アユタヤ遺跡 #1

1秒でも無駄にしたくなかった。
遺跡は
逃げる事なく
広大に広がっている。

何故か
昔から
古いものが好きだった。
遺跡もそうだ。

視覚だけではなく
五感全てで
アユタヤというものを
吸収したかった。

初めて訪れたが
不思議と懐かしいと感じた。
理由はわからない。

大きな尖塔がいくつもあり
登ることが出来るものもあった。
そこから見おろす
景色は
素晴らしいものだった。

時間の流れ方が
違うように感じられた。

王朝跡は
とても整然としていて
当時の権力を
はかり知ることが出来る。

王宮とは
少し離れているが

特に
上の写真にある
ワット·マハタートは
仏像の頭だけが
時間とともに
木に埋まっている。

最初に
視界に入ったときは
思わず手を口で押さえてしまった。

1767年に
コンバウン朝の
ビルマ軍により
アユタヤ王朝は
陥落した。

その際に
ビルマ軍は
王宮の仏像の頭を
落としていったのだ。

その頭だけが
長い長い年月を重ねて
このような姿になった。

言葉は
何もいらない。

今、目の前にあるものが
全てを物語っている。

表情は
とても安らかだ。

現在は分からないが
当時は写真の通り
近くまで
行くことも触ることも出来た。

この場所に来て
色々なものを感じる事が出来た。

[ではまた明日!]


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