空港から
ピカデリーラインに乗り
アールズ・コートに向かった。

ここは
マンチェスター出身の
ロックバンド
オアシスが
モーニンググローリーという
アルバムを出したあとにライヴを
やったところだ。

駅を降りてみると
特に何もない。

とにかく、
宿に荷物を置いて
ロンドン市街へと
繰り出したかった。

しかし
なかなか見つからず
街の人に聞いても
良い返事は
帰って来なかった。

俺の家に
35ポンドで泊まって良いよと
言ってくれた人もいたが

なんとか20ポンドで
見つける事が出来た。

当時、
1ポンドは200円換算なので
1泊4,000円という
事になる。

東南アジアと比べると
物価の高さが
まず驚きだ。

何でも高い。

マクドナルドも900円位する。

バッグパックを置き
身軽になった。

何にも知らない
名前も知らない
カフェに入り、
紅茶を飲みながら
空を見上げた。

着いた。

と思った。

ここから
2ヶ月、一秒も無駄にする事なく
生きてゆく。

そう心に
誓った瞬間だった。

紅茶を
飲み終え

大英博物館を目指す。

入口は
圧巻だった。

世界中から
集められた
調度品が
所狭しと陳列されていた。

ゆっくりと全て見ると
2日位かかりそうだ。

入場料無料だったが
入口には
at least 2φと書いてあった

入口に置いてある
入場料を入れる
大きなボックスには
世界各国の色々な
お金が入っていて
とても面白かった。

目指すは
ロゼッタストーンだ。

今は防犯ガラスの中に立てて
展示してあるようだが
なんと
以前は写真とおり
ガラスに入ってないのだ。

当然
警備員がいて
触るなと
険悪な顔つきで
仁王立ちしているが
知った事はない。

もう時効だから
良いだろう。

私はロゼッタストーンを
触った事がある
数少ない日本人だ。

とてもひんやりとしたのを
強烈に覚えている。

[ではまた明日！]