ゆきさん

専業主婦をしています。″ねずみ様″=夫です。

春生まれ

気付いたときには春が大嫌いになっていた。

思い出せる最も古い記憶は中学1年生の4月、学校に行きたくないと泣いていた。嫌なことがあった訳ではなく、ただ環境の変化に心がついてこなかった。

そのうちこの季節が苦手なのだと気付き、同時に嫌いになった。何もかもが変化していく春は保守的な私の天敵となった。
学校でも、会社でも、春は必ず環境が変化した。私には逃げ場が無かった。

春を嫌いだと思えば思うほど、

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正義とは

そういうことをよく考える。
正義、あるいは正しさ、真実、真正さ、答え、本物、当たり前。「これは疑いようもない正義だ」と言えるものが果たしてこの世にあるのだろうか?

最近の私の答えはもっぱらNO、というか、正義は人の数だけある。一人ひとりが正義を持っていて、一人ひとりの中にしか正義は存在しない。普遍的な正義なんてどこにもない。

先日、Twitterでダムカレーについての騒動を見た。復興を頑張って

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「おやすみ。」の意味

私は、恋人に先に寝られるのが心底許せない女だった。

だった、というか、今でも時と場合によってその"ビョーキ"の症状が出る。
例えば現在夫は長期海外出張中なのだが、向こうから「おやすみ。」とメッセージが来ると、怒りと悲しみでしばらく返事ができない。私は自分に「お前はおかしい、お前はおかしい。」と言い聞かせ、必死に何でもないフリをして「おやすみ。」と返事をしている。

症状が一番ひどかったのは大学生

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りんとして、うれし。

数年前、女友達が結婚した。

彼女はいつも私を誘ってくれた。自分からはうまく誘えない私を誘い、先の予定を決め、引っ張っていってくれた。
何でも茶化すように話すのに、芯は熱くてしっかり者で、いつだって凛としていた。

結婚することにしたと聞いた時、私は、嬉しくなかった。

たぶん、寂しかった。ちらりと見かけたことがある程度の彼女のパートナー、どんな人かほとんど知らないその人が、ひとりでも強く生きてい

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話したがりの彼と聞いてほしがりの私の話

仕事から帰ってくると、あるいは出張中に電話をすると、彼は「あのね、あのね、」と言って話し出す。
私が全く興味を持っていない彼の趣味の話も含め、聞いてもいないのに次から次へ話したいことを話し出す。

彼は、話したがりだ。

彼が話している間、私はたまに思う。
「(聞いて欲しいことあるんだけどな・・・。)」

それは例えば昼間に届いた書類のことだったり、買い物中にあった嫌な出来事だったり。
人付き合い

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