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ありのままの自分を曝け出さない

社会生活では「人間関係」が非常に大切です。
コミュニケーションスキルが高いことは
あらゆる場面でその人の助けになります。

男性は職場で自分の感情を顕にする人は少ないと思います。
仕事でミスをしても、
同期が自分より先に管理職になって落ち込んだとしても
お客様から理不尽なクレームにハラワタが煮えくり
かえりそうになったとしても、

感情をグッと抑え
同僚を笑顔で祝福したり
次はお客様へどのようにお伝えすれば伝わるか工夫したり
どこか”仕事と感情”を区別しています。

長年の男社会で鍛えられ
そのような職場マナーが叩き込まれています。

残念ながら女性の多くは
職場であっても不機嫌さや嫉妬深い自分の欠点を
そのまま態度に出してしまいます。

よく言えば「素直にありのままの自分を曝け出して」
いるのです。

学生の時は自分とフィーリングの合う人とだけ
付き合っていれば良かったかもしれません。

でも、ひとたび社会人になると
立場や経歴の違う、考え方も感性も違う
様々な人とコミュニケーションをとっていく必要があります。

嫌いな人とあえて付き合う必要はない ーは、
仕事では通用しないのです。



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私は医療業界に長くおりましたので
女性の多い職場でした。
もともと女性は「自分の感情が大切」な生き物。

感情的に引っかかるともう前にま進めない。
進んだとしても不完了な感情を持ちつつ
その場を取り繕いただ、作業をこなすだけの仕事に
なりがちです。

このような部下がいました。

朝の挨拶は機嫌によって変わります。
機嫌が良い時は
「おはようございます!今日は◯◯◯の日ですね。」
と言ってあちらから声をかけてくれますが
機嫌が悪い時は
こちらが挨拶をしても無視されることもあります。

彼女はそういう人だから、と
私も周りもやり過ごしていましたが、
機嫌が悪い日はミスも多く、
他部署からお叱りのお電話をいただくことも
多かったのです。

医療事務が侵す単純なミス、
例えばカルテに違う患者さんの検査伝票を貼り付ける
ということでも大きな医療ミスに繋がりかねません。
それくらい、事務作業も気が抜けないのが医療現場
なのです。

上司として、作業手順にどのような改善策があるか
一緒に考えようとしました。
しかし、「私、今日生理なので機嫌が悪いんです」と
言われたのです。

生理痛がひどいことで仕事に集中できないことが
あるのは理解します。

だから機嫌が悪い、だからミスもするんです、
と言うのは通らないのです。

それまで彼女の態度、立ち振る舞いを容認してきた
自分を反省しました。
その結果、医師や看護師、その他の医療従事者の方達の
不断の努力を水の泡にするところでした。

そして、他のスタッフの気遣いや頑張りを
当たり前にしていました。
彼女たちは「あの人だけ許されていいな」と
内心、もやもやしていたに違いありません。

何より、患者さんにとっては許されることではありません。

体調が悪い時は休む。
腹が立つ、気に食わない、嫌だというネガティブな
感情が出てきた時は
仕事に対してであれば改善案を提案する。
人に対してであれば、
相手の存在の裏面を見てみましょう。

そして直接お話ししてみることです。
思っていたのと違う一面を発見し、
印象も変わるかもしれません。

自分の調整が良い時も、悪い時も
ありのままの自分に少し知性を加え、
社会で受け入れられるようにいたしましょう。

公的な場所(仕事場)での大人の女性は「女優」。

<今はどう振る舞うべきなのか>
<黙っているべきか、意見を言うべきか>
<どんな仕事を引き受け、何を断るか>
ありのままの自分を曝け出さず、
自分も、相手も、周りも、幸せに働く。
大人の女性は elegantにお仕事いたしましょう。

次回は、そんなことを言っている私も
感情剥き出しに仕事をしていた時期がありました。
そんなお恥ずかしいエピソードをご紹介しつつ学んだ
「周囲との仕事に対する温度差の捉え方」について
お話しします。









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