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〜ICCで優勝を逃したらどこもインタビューしてくれないだろうから、ダイニー、自社でインタビューされた風記事を作りました〜

親父ギャグが炸裂した、ICC順位速報記事はこちら




2022年2月行われたICCサミット2022FUKUOKAのスタートアップカタパルトにて、見事2位に入賞したダイニー。

今までこういった場に出てこなかったので、ダイニーをあまり知らない方の方が多いと思います。ダイニーがここまで来るのにどういう軌跡を歩んできたのか、カタパルト2位入賞を機にこれからどういう事業展開をしていくのか、CEO山田真央さん(@/maochil)に取材しました。

ICCスタートアップ・カタパルトとは
注目のスタートアップ企業が7分間のプレゼンテーションを行い、第一線で活躍する審査員の投票によって最注目のスタートアップを選出する、国内最大級のピッチイベント。

2022年の審査員:
株式会社SmartHR 宮田 昇始様
株式会社じげん  平尾 丈様
Coral Capital   朝倉祐介様
株式会社VOYAGE GROUP 宇佐美 進典様
ラクスル株式会社 福島 広造様
など

登壇の裏側について山田さん自身が書いたnoteはこちら:
優勝宣言した dinii が ICC スタートアップ・カタパルトで惨敗するまでの舞台裏 (オマージュ)

山田真央プロフィール:
東京大学に入学後、メルカリやDeNAのインターンを経て、在学中に創業、大学中退。学生時代に飲食店でのアルバイトを通じて、飲食業界の真のインフラの必要性を痛感し、「ダイニー」創業

"いいプロダクトを創る”だけが創業者のやることではなかった

2位おめでとうございました。今までもこういうコンテストに出たことはありましたか?

山田:いえ、今回が初めてです。数日前に書いた舞台裏noteにも書いたんですけど、ネットワークを広げるより、プロダクトに向き合う方が大事だと思ってたんですよね。特にダイニーは飲食業界を領域にしているのもあって、IT界隈でネットワーキングをする機会がなくて……。

採用にも力を入れていこう!ということで、エントリーしたんですけど、想像していたよりも楽しいものでした。先輩の経営者や事業家の方と色々ディスカッションさせていただいたり、自分と同じフェーズくらいの時の生々しい話や、当時抱えていた課題などを共有してくれたり、とても勉強になりました。

プレゼンを行う山田氏

ICC出場、入賞をきっかけに露出が増えると思いますが、これから始めようと思っていることはありますか?

山田:もっとダイニーが目指している外食産業の未来やダイニーという会社について知ってもらいたいです。

モバイルオーダーって業務削減の文脈で捉えられることが多いんですが、「飲食文化を作っていくぞ、業界の負の構造にチャレンジしてくぞ、文化への挑戦だぞ!」 的なことを皆に理解してもらいたいし、応援してもらいたいので、そのための広報活動に力を入れていきたいと思ってます。


創業者が陥りやすい沼にハマった過去

採用やプロダクトの開発基準など、事業を成長させるにはたくさんのやるべきことがあるとおもいますが、どういったことを基準に意思決定をされてきたんですか?

山田:数年前は自分が一番顧客に詳しく、課題に対する手触り感も一番あると思っていたので、なんでも自分で事業に関する意思決定や実行をしようとしてしまいがちで……。

規模も小さかったですし、1人の馬力が簡単にいろんな数字に反映されるので、最悪徹夜で本気出せばいいやと思っていました。結果として自分のリソース配分が異常なことになって、睡眠不足で悩まされ、ストレスはたまり、精神的にも肉体的にも不健全な状態が続くようになって(苦笑)

当然、自分の脳内は事業に対する安直かつ直接的な打ち手でしめられていたので、マンパワーを増やす優先順位が上げられずにいました。

その頃の山田さんにお会いしたことがありますが、顔色あまり良くありませんでしたもんね。そこからどうやって今の状態まで立て直せたんですか?

山田:事業のボトルネックを考えたときに、人的リソースが足りない、ということがようやく顕在化してきたんですよね。当時は潜在課題として、人的リソース問題はあったので、その頃に気付くべきでしたが、自分は経営者として未熟なので、課題が顕在化するまで気付かなかったです。

そこでようやく最近は事業一辺倒ではなく、みんなにどんどんお任せするようになって。そうすると、自分よりも顧客に詳しい人が社内にもたくさんうまれて、課題の手触り感もポジティブな意味で薄れるようになってきました。

今は、自分よりも優秀且つ自分よりも魂を燃やして課題に向き合ってくれる人をとにかく採用するような脳みそになっていて、その結果採用に力を入れるようになりました。早速いろんな人が入ってきてくれて嬉しいです。

ちなみに山田さんってどういうふうに意思決定をしてるんですか?

山田:自分の意思決定のフレームワークは2つあって、1つは、「不確実性」と「リスク」の2軸で考えるもの。「不確実性」も高く、外すと事業がうまくいかない「リスクが高いもの」から優先的に解決するようにしています。

2つ目は、Knowns と Unknowns のモデルを元にしているもの。

上記のマトリクスで整理して、4か2から着手しはじめて、1は最後にやるようにしています。

理由としては、とにかく誰よりも早く知らないことを知る・わからないことをわかるようにするということを意識しているので、9割の確率で成功するものよりも、5割の確率で成功するものから着手して、まだ市場が理解していない顧客のニーズを顕在化することを大事にしています。


追い風か向かい風か…コロナの影響

飲食業界といえば、コロナの打撃は無視できなかったと思いますが、ダイニーにとってコロナ禍、どんな影響がありましたか?

山田:(苦笑)。いやほんと、大変でしたね。コロナには結構ヒヤリとさせられました。やっと売り上げが立ち上がり始めた頃に、コロナが日本で流行り始めて……。加盟店さんの無期限休業などがあり、正直終わったと思いました(苦笑)

でも、モバイルオーダー自体が感染症対策の文脈で受け入れられ始めて、その後導入が進んだのが首一枚繋がった感じです。ただ、ダイニーとしては、モバイルーオーダーを通してCRMを実現したいので、感染症対策という文脈で広がったのは不本意ではありました。

今思うと、コロナによって、当時は潜在課題だった「お店がお客様と繋がっていない」ことが、コロナ禍でお客様とアプローチできなくなったことで、飲食店が気づき始めたので、ニーズが顕在化したという意味では良い影響だったと感じています。

コロナをきっかけに多くの企業がモバイルオーダーに参画した印象があります。競合はダイニーにとってどんな存在ですか?

山田:もちろん競合他社さんのプロダクトとビジョンは把握させていただいてますが、あまり意識してはいないです。理解する必要はあっても、意識しても仕方ないと思っているので。

どういうことでしょう?

山田:一つは、モバイルオーダー市場がコロナをきっかけに普及した新興市場なので、まだ各企業が顧客が求めているモバイルオーダーを独自に開発している状態に過ぎないと思っているんです。なので、競合を意識するだけ無駄なんですよね。これから機能が充実してきて、バッティングなどが生じたら、もちろん意識はしていくと思います。

もう一つは、自分が一番、外食産業の未来、外食文化の未来を遠くまで見えていると思っているので、「直近は」やることは変わらないです。

モバイルオーダーを見ることが増えたので、シェアの奪い合いがあるのかと思っていました……。

山田:実はまだモバイルオーダーって、未来の25兆円の市場の1% も取れてないんですよね。競合を意識する暇があったら、飲食店や消費者と向き合って、少しでも良い UX のプロダクトを作った方が良いし、少しでも最高なプロダクトをデリバリー(市場に届けること)したいなと僕は思う派です。


モバイルオーダーが普及する約束された未来?

今年初め、2年間あたためていた会計画面のUIがアップデートされるなど、プロダクトが磨かれ続けていますが、今のダイニーに対して歯痒く思っているところはありますか?

山田:これに関してはめちゃくちゃあります(苦笑)。言うなら、自分の能力の低さに起因する問題すべて!です。

前半にも言いましたが、事業一辺倒になっていたので、会社にする意識が当時は薄かった。起業家 → 事業家 → 経営者という階段を登れておらず、起業家止まりで、会社を作れてなかったと感じています。

例えば、HRやコーポレート等、事業の指標に直接反映されるわけではないが、めちゃくちゃ大事なポジションを早く採用しなかったこと。事業に集中しすぎたあまり、逆説的ですが、ダイニーのポテンシャルに対して、事業が伸びていない理由はそこだと思っています。

「空飛ぶ豚」という言葉がありますが、ダイニーが一気に広まるとしたらどんな環境の後押しがあると思いますか?

山田:空飛ぶ豚じゃなくて普通に一気に広まると思ってるので、環境の後押しは不要だと思ってます。

後押しがあるとすれば、あとは自分の経営者としての能力次第。素晴らしい仲間に囲まれて、偉大な文化にチャレンジしているので、適切な仲間を集めて、適切なお金を突っ込んで、適切な課題を解けば、一気に広まる。必要なのは経営者としての自分の成長だけかなと。

では最後に、読んでくださっている皆さんにコメントをお願いします。

山田:ダイニーは今後50年の外食文化を担うプロダクトです。

飲食店のみならず、来店するお客様の外食文化を支える極めて重要な役割を担っています。 友人と楽しく会話したり、恋人とドキドキする時間を過ごしたり、家族と心温まる団らんをしたり、取引先とタフな交渉をしたり……。 私たちが生まれてから今日まで、人びとの生活や文化を支えてきた尊い空間が “外食” には存在します。 そんな外食産業を、ぜひ一緒に楽しく面白いものにしていきましょう!



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山田真央 Twitter @maochil

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はい。ということで、以上、「〜ICC優勝を逃したらどこもインタビューしてくれないだろうから、自社でインタビューされた風記事を作りました〜」でした。お付き合いいただきありがとうございました!

ICCでダイニー第2位(しつこい)ということで、なにか出そう!読んでいて楽しいぶっちゃけnoteは代表が出してくれたし、PRは真面目な今までの軌跡とこれからの躍進について触れた記事を出したいなぁ〜。あれ、取材ってきたりするのかなぁ?インタビューしてくれないかなぁ〜。……。あ、私か……。ということでインタビュー記事が完成しました!

本当にただの真面目な、なりきりインタビュー記事で特に笑いどころはなかったので、物足りない方は、ぜひこちらのとても詳細に書かれている「優勝宣言した dinii が ICC スタートアップ・カタパルトで惨敗するまでの舞台裏 (オマージュ)」を読んでICC登壇の追体験をしてみてください!

また、ダイニーの未来についてもっと知りたい!という方は、グロービス・キャピタル・パートナーズ様が取材してくださったこちらの素晴らしい記事を読んでいただければ完璧です!


ダイニーの特に魅力的なところは、プロダクトを自分も使うところ、ユーザーさんが目の前にいるのでやりがい・実感を持ちやすいこと。
このご時世ですが、落ち着いた頃合いにはぜひ、
続々増加しているダイニーを使っているお店に行って未来の食のインフラダイニーを体験をしてみてください!絶対楽しいこと間違いなしです。


もちろんダイニー導入店に行かなくても、カジュアル面談の連絡気軽にいただけたら嬉しいです。
新しいメンバーをお待ちしております!


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