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この木なんの木、ソーセージの木

2/1~、ウガンダに来ています。今回は3月半ばまでいます🇺🇬

2024.02.05 月
日本からお土産でもってきたボールペンをウガンダ人の同僚たちに配った。ペンは青と赤があったが、圧倒的に青が人気で赤が余ってしまった。なぜみんな青を選ぶのか聞いたら、青ペンは子供の頃に学校で使うのでなじみがあるそうだ。逆に赤ペンは「採点する先生の色だ」や「裁判官が使う色だ」と言う。「日本だと生徒も赤ペンで自分の解いた問題を採点するよ」と言ったら、驚かれた。

出張のたびに小さなお土産を配るのだが、みんながどう反応するか、観察するのがささやかな楽しみ。チョコレートは外装がゴージャスなもの(ガルボよりアルフォード)が人気だった。黒いボールペンを配った時は、丸っこいかわいいペンよりもシュッとした流線型のデザインが先になくなった。



2024.02.06 火
本日のお昼ごはん。サツマイモと、ラコトコトという料理。レシピ(英語)を調べたら、ゴマを挽き、水で煮詰めて作るそうだ。具はいろいろだが、小魚やトマトが一般的らしい。下の写真には、見えないけど豚の内臓が入っている。

この地域(アチョリ)のご飯は薄味でおいしい

ラコトコトってかわいい名前だ。鍋を火にかけ、蓋をして料理している時の音からついた名前だそうである。味はおからのようで、舌の上でざらりと優しく溶ける。

お昼についてはこの記事もどうぞ↓




2024.02.07 水
畑に行ったら、前々から写真を撮りたかった木を見つけたので写真を撮った。その名もソーセージノキ。英語ではSausage TreeまたはCucumber Treeという。キュウリにしろソーセージにしろ、分かりやすい命名である。

初めてみたときはびっくりした……

果実は繊維質で、食用には適さないそうだ。ゾウなどの大型の動物が食べて、糞に種子が含まれることで、生息範囲を広げていく。

世界にはほんとうにいろんな植物があるんですね。



2024.02.08 木
朝七時半にホテルを出て、夜九時半まで仕事。つらい〜。出張でいちばん辛いのは本を読んだり文章を書いたりする時間が取れないことだ。次につらいのは、身体も疲れているので、ベッドで横になったらすぐ寝落ちしてしまうこと。せっかく大江健三郎を読み始めたのに3ページくらいのところで止まっている・・・

夜明けまえの暗闇に眼ざめながら、熱い「期待」の感覚をもとめて、辛い夢の気分の残っている意識を手探りする。

大江健三郎. 万延元年のフットボール. 講談社学術文庫, 2023(1988). p.7.

僕の熱い「期待」の感覚はどこだ!


2024.02.09-10 金・土
紙の本と電子書籍の違いはつくることと書くことの違いに似ていると思った。

僕は紙の本が好きだ。理由は、紙の本が作家だけでなく、いろんな人(編集者、デザイナー、問屋の人、書店員など)の力で作られるものだから。でも、電子書籍はそこから文章だけをくり抜いたただの「作家が作った文字データ」になっていることがとても多い。紙の本だと当然考慮される紙の発色や装丁、フォント、カラーページの扱いや本のサイズといった様々な要素が、すごく蔑ろにされている。

僕はそのことにじつはずっと怒っている。電子書籍には電子書籍なりの良さや表現方法があるはずなのに、紙の本とりあえずスキャンしときましたー、という感じの電子書籍ばかりである。それはある意味ですごく乱暴に「本をつくる」という仕事を扱っている、本の可能性を狭めているとおもう。

それと同じように、書くことは作品をつくることの一工程であり、その過程でさまざまな人とのかかわりがある(といいなと思う)。このnoteでもスキやコメントをもらうことが文章や書き手としての僕に大きな影響を及ぼしている。文章を書くのは書き手の仕事だ。でも「書く」だけでは作品を「つくる」ことはできない。


2024.02.11 日
きれいな夕陽で一週間とおわかれ みなさん元気でまた来週!

(おわり)

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