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ストレンジライフ(自伝)とスタッフ募集



今年の頭に求人をし、優作がスタッフに仲間入りし、またしてもスタッフ募集をする我々。


あまりにもスパンが短かったのでインスタでフワッと投稿しましたが、こんな重要なことをインスタ1つで済ませていいはずがなく


なんやかんや時間が過ぎてしまい、今更ながら文章を書いております。


ちなみに誰かが辞めたりするわけではなく、未来に向けての求人です。




今回の募集条件は

と話に入りたいところですが、せっかくなので今日は僕の昔話でも先にしてみようかなと思います。





高校生の頃、特に理由もなく古着を買ってみたのが僕の全てのスタートでした。


特に理由がなかったのは事実だけれどファッションというものにはごく僅かな興味があり、でも別にファッションが好きだったというわけでもありません。


ただ僕は漠然と "人と同じことをしたくない" と思ってました。


だからそこにたまたまあった古着が何かちょうど良く、面白そうに思えたのかもしれません。





当時は "個性派" と呼ばれるジャンルが勢力を上げている時代でした。


"個性派って...何それ..."   と思いませんか??


今思えばこんなにも抽象的な言葉のジャンルは未だかつて聞いたことがなく、それはインディーロックとオルタナティブの境界線くらい理解することが不可能。

その後に誕生した "森ガール" という奇跡のジャンルに関してはキャンプには行かずにマシュマロとココアを好物としなくてはならないというストイックな規律をもった集団であったことも書き足しておきます。



ファッションの景気が良かったのかもしれないし、今ほどの情報化社会ではなかったからかもしれない。

ただ、そこにはまぁまぁカオスな古着のムーヴメントがありました。



個性派は文字通り個性的なファッションのことを指し、どれだけ派手でもOK、いや派手な方がカッコイイ、ミステリアスはイケてる、おしゃれなやつは大体ロン毛、個性を爆発させるぜ!みたいなジャンルで(多分間違ってる)


先述のキャンプに行かない森ガールたちはキャンプを1番楽しめなさそうな病的ミステリアスロン毛男子(イケメン)に恋焦がれておりました。




これはきっとファッションだけが生み出したムーヴメントではなく、その時代の音楽、漫画や映画、もっと言えば景気など


若者のカルチャーと社会が絡まり合って出来上がったものだったんだなと今では理解することができます。


その頃僕は音楽の影響もあり髪を伸ばし、いざなわれるように個性派ファッションに無事入隊。


今振り返ればカオスでストレンジな高校生活を謳歌しておりました。






人と同じことをしたくない!俺の人生は俺が決める!他人にどう思われたって構わない!


(でも、モテたい)


俺は洋楽が大好きだ!アンダーグラウンドはクールだ!俺はマニアックな人間なのだ!


(その当時の彼女はV6の岡田准一くんが好きでした)



レールを外れて生きようとしても、社会から離脱することはできないし、人間は皆そこそこ同じ欲求を持っています。


意味もなく尖りすぎた価値観に弊害は幾度となく訪れ、自分の中でさえ矛盾が生まれる始末。


僕は個性的に生きていくことが大変だということをこの頃に学んだのかもしれません。



ここまで読み返すと中二病の自伝。ダサいやつの昔話が無限に続くカオスなnoteになってしまうのでここら辺で止めておきます。



僕はただステレオタイプな人間になりたくなかった。


ただそれだけを考えて生きてきただけなのに、なぜこんなにも壁にぶつかってしまうんだろう。


中学のヤンチャな同級生が自由に見えたのは、彼らが規律に歯向かっていたから。


そんな同級生が先生たちに叱られるように、個性を求める人生は笑われたり奇妙な目で見られることの連続で、


それは当たり前の事なのかもしれないけれど、僕はそれが当たり前だと思えなかった。


いや、当たり前だとわかっていたけれど、そのレールにさえも乗りたくなかったんだと思います。






31歳になり、僕は未だに奇妙な人生を歩んでいます。


経営者になり、お店を2店舗やっていると言うと "凄い!" とか "やりたいことやって羨ましい!" って言われたり、急に尊敬されたりすることもあるのですが


あの頃の僕と今の僕の根本は何一つ変わっていません。


もちろん数え切れないほどの挫折と敗北を繰り返し、涙を流しながら少しづつ大人になったけれど


お店をやってるから凄いなんていうステレオタイプな見解は、僕からしたらナンセンスの極みなのです。(尖りすぎでスミマセン笑)


でもそんな大多数の意見があるから今の僕があるわけであって、


僕が世捨て人にならなかったのは、そんな社会から目を背けず生きることができたからのような気がします。




世の中の価値観は常に変化しているし、常識も少しづつ変化しています。


そして今また新たなカタチで古着ブームが巻き起こっているけれど、やっぱり僕が考えることの根本は変わらない。


僕はただ、自分に革命を起こそうとしている人に手を差し伸べていたいだけなのかもしれません。




個性的に生きることは難しいです。やりたい事を仕事にしようなんてのは尚更。


よく自己啓発本で "周りの目なんて気にするな" みたいなことが書いてありますが


周りを気にせず生きることが簡単であればみんなこんなに悩みません。


僕は未だに変な奴のまま、周りをそこそこ気にしながらこの社会を生きています。






久しぶりに文章を書いたのでコッテリどころかもうお前はハリーポッターでも書くんか?という大容量になってしまいました。


このnoteは僕の恥ずかしい過去を晒すためのものではなく求人をするために書いています。


ここまで書いてしまうくらい僕にとって一緒に働く人は重要です。


度胸のある方、一緒に働きましょう。




募集条件


・古着だけなくヴィンテージを買っている方

・明るくてコミュニケーション能力のある方

・Diorama、Panoramaで買い物をして頂いたことがある方



いつも条件に入れている "将来古着屋を開業したい方" を今回入れなかったのは色々な理由があります。


もちろんそれを志す方に来てもらえるのが一番嬉しいのですが、

自分の将来に向けての通過点としてDiorama Panoramaを使ってくれてもいいのではないかとも思ったからです。


大学生でバイトしたいです!というだけの理由では雇うことができませんが、

将来クリエイティブなことをする為の経験としてだったり、古着屋をやりたいけれど今ひとつ自信が持てない人だったり、

いろんなシチュエーションの人にも会ってみたいのでいろんな形での雇用を考えています。

状況によってはアルバイトでの雇用も可能です。




面接をご希望の方は履歴書をPanoramaStoreにお持ち込みいただくか郵送で送って下さい。


締め切りは2021年7月4日までにさせて頂きます。





因みに僕の最近の口癖は "普通の人間になりたい" です。


人生ってそんな感じだと思います...笑


終わり!


お金くれるんですか?あざす!