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【代表インタビュー】 「テクノロジーで世界をひっくりかえす会社を作りたい」(1)

Dirbato創業者であり、当社代表を務める金山泰英へのインタビューの模様を2回に分けてお送りいたします!第一弾は、改めて語られる創業時の思いや起業してからの変化について。(取材日: 2019年11月末日)

株式会社Dirbato代表 金山泰英
1981年生まれ。大阪府出身。大学卒業後、大手情報通信会社に起業家養成コース生として入社。2007年より日系大手総合コンサルティングファームに参画。同社のエグゼクティブセールスとしてチームを牽引。2016年からは営業部門の統括責任者としてファームの経営等にも従事。世界と比較し不遇な環境にある日本のエンジニア・コンサルタントを取り巻く世界感を変え、日本再起の起点となる場を形成すべく、2018年10月1日 株式会社Dirbato 創業。

いつ頃から自分で会社を作りたいと思っていたのでしょうか?

金山)具体的に経営者になりたいな、と思ったのは新卒時の就職活動がきっかけですね。学生時代に就職活動をした時には、いろんな業界を見ていたんですが、正直良いと思える会社がなかったんです。大手企業の話を聞いても「たしかに立派な会社だけれど、ここで働いていて果たして自分は楽しいのかな?」と疑問に思ってしまったんですね。単なる学生特有の思い上がりだったかもしれませんが……(笑)。

当時はインターネット・ビジネスが盛り上がり始めた頃だったと思います。そういう盛り上がりのなかで脚光を浴びる若手の事業家の人のほうが、大手  企業のエリートよりもカッコ良いんじゃないか、と感じてもいました。

とはいえ、学生時代からなにか事業を起こせるようなアイデアや能力があったわけでもなく。将来経営者を目指せる会社と謳っていた大手情報通信会社に就職しています。それが2005年の4月。そこは変わった採用制度を当時していて、起業家養成コースみたいなものがあったんですね。「営業のOJTをやりながら経営者としてのノウハウを学べる。そして、3年経ったら独立支援金を渡すから自分で会社を作れ!」という面白い取り組みをしていたんです。同期は30人ぐらいいたのかな? 途中で脱落していく同期が出てくるなかで、3年目まで残って働いていました。「途中で脱落はカッコ悪いな〜」と思っていたので必死で頑張っていましたね。

ただ、2年目の終わりぐらいですかね、「残り1年この環境にいて自分の会社を作れるだろうか?」という疑念が「無理!」という確信に変わって(笑)。まだ自分が「これだ!」と思うビジネスが見つかっていなかったのもありましたし、正直、その起業家養成コースの仕組みも上手く回っていなかったのもあって「もう一度、最初から勉強し直せる環境に移ろう」と2007年の5月に日系総合コンサルティングファームに営業ポジションとして転職します。

そこでの会社選びのポイントはなんでしたか?

金山)「中小企業の社長みたいな仕事ができる」と言われたからですね。実際、営業から人事管理や評価、採用活動までなんでもやれるポジションでした。しかも入った当時は創業社長の直轄ポジションでかなり鍛えられましたね……。今とは時代もちょっと違うのでタフな働き方をすることもありました。それでも今の自分の基盤になるものが培われたと思いますし、Dirbatoを起業しようと思ったのもこの会社での経験が元になっています。

Dirbatoのメッセージのひとつに「ITコンサルタントやエンジニアの市場価値を上げたい」というのがありますが、これは当時見てきたITコンサルタントやエンジニアの評価が低かったことに納得していなかったからです。すごい技術や経験をもっている人よりも、見た目だとか立ち回りの上手い人のほうが評価される状況があり、それはちょっと違うんじゃないか、と。日本の業界全体としてもIT関係者の地位や評価って高くないですよね。中国やアメリカのテック企業のエンジニアの給与とは比べものにならない。もちろん、国外のテック企業のほうが技術的に優れている人が多いのかも知れませんが、日本企業にも彼らと同じ舞台で戦える人材がいるはずです。そういう人をすくい上げる会社を日本に作りたい、と思いこの会社を作りました。

では、Dirbatoの社長になってからのご自身の変化について教えて下さい。

金山)一番の大きな変化は採用活動で会う人の多様性が増したことですかね。前職でも採用にはずっと関わっていましたが、僕が会う候補者って人事のフィルターを通して選別された人でしたからどうしても似たようなキャラクターの人が多かった気がするんです。それがDirbatoを立ち上げてから、フィルターがゆるくなった分、会う人のキャラがとても多様になった。それで改めて気付かされることも多いですね。シニアの方とお会いすると「今の50代ってこんなに若いんだ!」と驚かされたり。

そうした中で従来の社会における「弱い存在」の可能性を広げたいと感じるようになりました。わかりやすい例でいうとシニアや女性の可能性ですね。とくにコンサル業界でいうと女性のキャリアの問題っていうのがあると思うんです。女性には自分のキャリアを中断せざるを得ない出産というライフイベントもありますし、その後の育児も仕事と両立できるのか、という心配事があると思います。個人だけでなく、会社としても「時短のコンサルタントはプロジェクトにアサインさせにくい」と思ってしまっている。

たしかに現在、時短でコンサルタントをされている女性って一般的ではありません。でも「時短は厳しい……」という旧態依然の観念を誰かが壊さないといつまでたってもその人達の幸福ってやってこないですよね。ウチはそういう領域にチャレンジしたいと思っています。だから積極的に女性の採用を続けたいな、と。たくさん実績を作ることができればそのうち「時短のコンサルタント」が当たり前の社会がくると思いますし。もちろん、それは育児参加したい男性コンサルタントにも適用できます。そういう風に業界を変えていける会社ってカッコ良いと思うんです。

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