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九州エリアで愛し愛される江口さんと石田さんのストーリー

イシイを支えている社員にスポットを当てたインタビュー。食品会社の中の人の一面が見えると言うことで、ちょっぴり反響をいただいております。

第3回目の今回は、40年近くイシイを支えてくれている九州在住の江口さん・石田さんにお話を聞きました。

石田順子さん
入社37年目。鹿児島県在住。九州にて店舗を回る営業活動をしながら後輩の育成に努めている。

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(鍋焼きうどんを食べる石田さん)

江口正子さん
入社39年目。熊本県在住。当時販売していたハンバーガー用のハンバーグ販売をきっかけに入社。以後熊本県エリアを中心に店舗営業活動に従事。

江口さん

(ドンペリニヨンを持つ江口さん)

--- すでに40年近くもイシイを支えていただいているお二人!(四捨五入するのは失礼かもしれませんが…)。まずはお二人の入社のきっかけを教えて下さい。

(江口)39年前にハンバーガー用のハンバーグとして発売していた「DO!バーガー」の販売をきっかけにイシイとの繋がりが生まれました。最初は「DO!バーガー」の販売だけだったのですが、徐々に店舗回りの営業も任せていただくようになりました。その時すでに在籍していた社員の人は徒歩とバスで1日2~3軒の店舗を回るのが限界だったようですが、私は車を持っていたのでスムーズに営業活動ができたのが功を奏し、結果を残すことができました。各店舗を回ってお店リストを作成し、当時の所長に報告をしているうちに、社員にならないかと声をかけていただき、今に至ります。

(石田)わたしは、昭和61年に入社したので、今年で入社から36〜37年です。当時、鹿児島県エリアを担当している先輩社員がすでにいて、その人に誘われたのがきっかけで入社しました。今67歳なのですが、定年後2~3年は得意先様との商談を行い、その後は店舗周りの営業活動やイシイが今力を入れている「地域と旬」の商品での百貨店出展の応援に行ったりしています。

--- 「DO!バーガー」という商品は1980年代を代表するイシイの主力商品ですね。わたしは詳しくないのですが(汗)、是非「DO!バーガー」についてもう少し教えてください。

(江口)「DO!バーガー」は、ハンバーガーに使いやすいよう厚さやサイズを工夫したハンバーグです。今考えると、当時の石井食品は先進的な営業活動をしていました。その頃一般的ではなかった商品ポップなどの、営業活動に必要な宣伝道具一式を本部が送ってくれました。それだけでなく、販売のやり方もきっちり教育してくれて、準備万端で販売に着手できたんですよね。

ハンバーガー用のハンバーグということもあり、食べ方のご提案をするために一緒にパンも売っていました。そのパンが4個入りだったおかげで、お客様はみんなハンバーグも4つ買ってくださったのです。1日200個も本部から送られてくるハンバーグが、毎日お昼頃には全部売り切れてしまうという、大忙しな日々を送っていましたよ。

Doバーガーpkg

(1980年代に販売されていたDO!バーガー※現在は終売済)

--- それは大反響でしたね!1980年代は食品市場も盛り上がり始めていて、たくさんの会社が参入してきていたはずなので「食べ方のご提案」というのは、イシイとしてもチャレンジですよね。
改めてお二人の今の仕事を教えてください。

(江口)私は自分の仕事を紹介する時に、いつも「イシイの伝道師」と話しています。熊本県エリアを中心にイシイの良さを伝道師として広め、ファンとなってくれるお客様を増やして結果的に売上につなげる。それが私の仕事です。
今は新型コロナウイルスの影響もあり、店舗での試食などを通した販売活動ができないのがつらいところです。平台(売り場)を獲得できるよう営業活動に注力し、まだ取り扱っていただいていない商品を新しく置いていただくことができるように頑張っています。
営業と言っても、店舗を回るだけでなく季節や行事に合わせた売り場づくりのご提案も仕事のうちです。

(石田)私も同じく鹿児島エリアにイシイを広める仕事をしています。最近は、私がいつ抜けても大丈夫なように(笑)後輩の育成も頑張っています。

--- 仕事中のお二人はどんな人でしょうか?同僚からなんと言われていますか?

(江口)福岡営業所の同僚からは、常にアンテナを張っていますね、と言ってもらったことがあります。昨年イシイの社内でミートボールの売り場づくりの技術を競う社内コンテストが開催されたのですが、そこで優勝しました。指示があったら、指示以上のことをやろうと心がけて創意工夫するよう取り組んでいるので、それが売り場づくりに反映されたのだと思っています。

(石田)私は、細かいフォローが得意なタイプだと同僚から言ってもらいました。以前、大口の契約を店舗さんからいただいたのですが、私とのご縁を大切にしてくれる店舗さんで「石田さんにご恩を返したくて発注しました」とコメントをいただいた…と別の営業担当から聞き驚いたことがあります。営業冥利につきますね。

営業所をバックに

(福岡営業所をバックに石田さん(←)と江口さん(→))

--- お二人らしさが伺えるエピソードですね!イシイでのお仕事の歴史の中で大変だったことはありますか?

(江口)40年も働いていると、小さな失敗をたくさんします。このインタビューを受けるにあたって思い出してみたのですが、もうそれは書き切れないほど…(笑)
30歳くらいの時の失敗では「イシイさんの商品は売らない」とお得意先の方に言われて泣いたこともあります。
そんな一つひとつの失敗を解決して乗り越えてきたことが今の仕事の肥やしになっていると思います。もう小さな事では悩みません(笑)。
そんな経験があるので、悩んでいる後輩の相談も「そんなことくらい!大丈夫!」と言ってしまうことがあります。逆に冷たい先輩と思われているかもしれません(笑)

(石田)私も実は、店舗さんに出禁と言われたことがありますよ(笑)泣いてしまうようなこともありましたね。出禁と言われてしまったお店の方とも今はもう仲良くしていただいています。お詫び状を書いたこともあったっけ…。

---他にもちょっとした失敗ってありますか?

(江口)九州エリアを車で一人で回るので、財布を忘れて高速道路を降りられなくなったり、ガス欠になったり、知らない土地でどうしようもなくなった事は何度かあります。
今はETⅭカードがあるからもうそんなことはないでしょ。ETCカードってホント便利よね(笑)

---過去の失敗から学べたことはありますか。あれば教えてください。

(江口)すぐ動いて、正直に謝る。そうすればたいていのことは笑って済みます(笑)

(石田)ライバルの食品メーカーさんと仲良くなることですね。「あのスーパーの担当者さんはこういう風に謝ればいいよ」と教えてもらったりしていました(笑)

--- 今お話を聞いていても感じますが、江口さんと石田さんのお二人はとても素敵なコンビと聞いています。一緒に働くにあたって、心掛けている事はありますか?

(江口)同じイシイの時代を一緒に生きてきた仲間なので、話が通じるな、と思う瞬間が多々あります。相談ごとを話すと、お互いが近い経験をしていてイシイの「昔」を知っているので、すぐ合点がいく答えが返ってくるんですよね。

会議中の二人

(福岡営業所での石田さん(←)と江口さん(→))

---よき理解者が近くにいるのっていいですね。

(石田)営業活動をしているので、いいコンビでもありライバルでもあります。今でも切磋琢磨しているんですよ。

---仕事をしてきて、嬉しかったり、悲しかったりすることはなんですか?

(石田)信頼されることが一番嬉しいですね。店舗さんにも頼りにされて「イシイさんに聞けば何でも助かる」と言ってもらうのは嬉しかったですし、お客さんにも信頼してもらえるのは嬉しいんです。
それとイシイの商品が私は大好きだし、食べてもらったら絶対間違いないって思ってるから
営業なのにあまり「買って」とか言わないんです(笑)

(江口)悲しかったのは寿屋さんという店舗が閉店したことですね。寿屋さんは熊本県だけでなく九州全体にありました。寿屋が倒産するときにはお店の方と一緒に悲しんだものです。辞められた方に他のスーパーで会ったりしたら今でも思い出話に花を咲かせるんですよ。

寿屋菊陽店2001、4月平台大陳②

(2001年の寿屋・熊本県の菊陽店)

---人間関係を大切にされてお仕事されているからこそですね。最後に石井食品で働く人に向けてメッセージお願いします。

(江口)正直で素直であること。そして知らないことは堂々と聞くこと。

(石田)今の時代のやり方があると思うので、あーしなさい、こーしなさいと言わないようにしています。でも何でも答えるので、恐れずに聞いてくれたら嬉しいです。

お二人全身 (1)

---江口さん石田さん、貴重なお話ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。

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ここまでお読みいただきありがとうございました。
1回目の下仁田ねぎのハンバーグの立役者である町田さん、2回目のイシイの流通を支えるロジスティクス部の山下さんのnoteも是非ご覧ください。