ミチオ・カク博士が米海軍のUFOビデオについて語る「これはゲームチェンジャーだ!」

9月19日に各紙で報じられた、米海軍が未確認航空現象の映像を本物だと認めたというニュースに関して、翌20日のFOXニュースに出演した物理学者のミチオ・カク博士がETディスクロージャーを後押しするような、非常に興味深い見解を示していました。以下に要約して紹介ます。

司会のタッカー・カールソン:この米海軍の発表でどんな変化があったのですか?これまでと何が違うのでしょう?

ミチオ・カク:私たちは今、時代の転換点を目撃しているのです。これまではUFOの存在を信じる人々がその証明責任を負っていました。しかし今では政府や軍がUFOの存在を否定する証明責任を負うことになったのです。しかしこの証拠は圧倒的なものです。アメリカ海軍の複数のパイロットたちが目撃情報を寄せています。今では(これらのビデオから)実際にメートル単位でこのUFOの速さや高度を計測できるようになったわけです。どのような遠心力がかかっているかもわかります。科学とは検証可能・再現可能・反証可能なものに基づくとされますね。そして今や(UFOに関して)検証可能な情報が得られたわけです。これはゲームチェンジャー(状況を一変させる出来事)ですよ。

タッカー・カールソン:では物理学的に考えて、この飛行物体の飛び方から、これが人間に作られたものだという可能性はどれ程だとお考えですか?

ミチオ・カク:今や可能性は2つしか残されていないと思います。一つは、極超音速のドローン機(無人機)であるという可能性です。ロシアや中国やアメリカは極超音速ドローンの実験を行っていて、それなら音速の5~20倍の速度で移動できます。しかしもう一つの可能性こそがゲームチェンジャーなのです。私たち科学者は約4000の系外惑星(太陽以外の恒星の周りを公転している惑星)を特定してきました。今晩外に出て夜空を見て下さい。そこに見える全ての星が、繰り返しますよ、平均するとその全ての星の周りにはそれを公転する惑星があるのです。そして夜空を見ていると、その惑星から誰かが逆にあなたを見ているのではないだろうかと思えてくるでしょう。だから私たちには2つのゲームチェンジャーがあるということなんです。今では私たちは、家の裏庭から見える空だけでも、地球型惑星が10億個以上もある可能性に気づいています。それに加えて、今や私たちはこれらの飛行物体の速度を測定できるようになりました。この飛行物体がマッハ5からマッハ20の速度で動いていることが分かって、高度8万フィートから2万フィートまで一瞬で移動していることが分かったのです。これに人間が乗って操縦していたら、あまりのG力(重力加速度)に押しつぶされてしまうでしょう。その全てがビデオに収められているのです。

このようにミチオ・カク博士はETという言葉を用いずに、婉曲的な言い方でETの存在を示唆しました。今年に入ってミチオ・カク博士の『人類、宇宙に住む 実現への3つのステップ』という本が日本でも出版され(原著『The Future of Humanity』は昨年2月に出版)、カク博士は主流派科学者の立場からETディスクロージャーを積極的に推進しているようです。この本の序文がwired Japanで紹介されていますが、とても興味深い内容です。今後もミチオ・カク博士の発言には注目していきたいと思いました。


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