「管理職になっても、メンバーにとって親しみやすい上司でいたい」
「役職がついて部下ができても、自分らしくありたい」
そんなふうに思っていた時期が、私にもありました。
もちろん、その考えが間違っているわけではありません。
その人らしさを強みにできているリーダーは素晴らしいですよね。
でも、こんなときはどうでしょう。
ふだん、職場で雑談しているときは「親しみやすく」「自分らしく」話せばいいでしょう。でも、上記のように「リーダーらしく」「会社の顔として」ふるまうことが求められる場面では、どう話せばいいのか・・・正解が分からずに、カチコチになってしまったり、逆に、変に腰が引けてしまったり・・・・・・
社会人歴をある程度積んでいる人なら、そういう経験をした覚えがあるのではないでしょうか??
スピーチコンサルタントとして経営者や政治家などのトップリーダーに話し方の指導を行っている矢野香さんは、本書『最強リーダーの「話す力」』でこう言います。
「本当の自分」と「リーダーとしての自分」を分けて考える。理想のリーダー像を設定して、それを演じればいいというわけです。なるほど!と、私は矢野さんからいただいた原稿を読んで、膝を打ちました。
さらに、矢野さんはこうおっしゃいます。
私は最初、矢野さんからこの話し方ピラミッド理論を伺ったとき、それまで「親しみやすく、自分らしく」話せばいい、なんて思っていた私は、目からウロコが落ちました。そして、「自分の理想のリーダー像ってなんだろう」と考えるようになりました。
(ふーん、どんなリーダーをイメージしているのかって?? それはここではナイショです!)
今現在リーダーとして組織やチームを率いている方や、将来リーダーを目指している次世代リーダーの方々はもちろん、社会人として一皮むけたい、次のステージに進みたいと(なんとなくでも)思っている方に、この本はすごく響くはず! 皆さん、ぜひお読みになってください。