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【わたしの推し本】部下やメンバーの前で話すのが苦手な人(私もそうです...)に福音の一冊!(編集部 千葉)

「管理職になっても、メンバーにとって親しみやすい上司でいたい」
「役職がついて部下ができても、自分らしくありたい」

そんなふうに思っていた時期が、私にもありました。

もちろん、その考えが間違っているわけではありません。
その人らしさを強みにできているリーダーは素晴らしいですよね。

でも、こんなときはどうでしょう。

・ルールを守らないメンバーを指導しなければならなくなった
・会社を代表して、業界のセミナーに登壇することになった
・業績を上げるべく、朝礼で皆のモチベーションを高めるスピーチをすることになった

ふだん、職場で雑談しているときは「親しみやすく」「自分らしく」話せばいいでしょう。でも、上記のように「リーダーらしく」「会社の顔として」ふるまうことが求められる場面では、どう話せばいいのか・・・正解が分からずに、カチコチになってしまったり、逆に、変に腰が引けてしまったり・・・・・・

社会人歴をある程度積んでいる人なら、そういう経験をした覚えがあるのではないでしょうか??

スピーチコンサルタントとして経営者や政治家などのトップリーダーに話し方の指導を行っている矢野香さんは、本書『最強リーダーの「話す力」』でこう言います。

本来の自分とは違う話し方をする。つまり、「リーダーの自分」と「本当の自分」を分けて考えるのです。これは、どんな局面であっても長くリーダーであり続けるための策でもあります。
 
そんな難しそうな、面倒そうなことが自分にできるだろうか。そう不安に感じる方は「本当の自分」が「リーダーとしての自分」を操り人形のように操作するイメージをしてみてください。私はこれをセルフ・パペット(自分の操り人形)と呼んでいます。心理学では「自己呈示」と呼ばれる概念で、本書の重要な要素です。
まず、あらかじめ「理想のリーダー像」をセルフ・パペットとして設定しましょう。そして、本書で紹介するスキルを使ってセルフ・パペットを操作しているうちに、本当に「理想のリーダー」になっていくというわけです。

「本当の自分」と「リーダーとしての自分」を分けて考える。理想のリーダー像を設定して、それを演じればいいというわけです。なるほど!と、私は矢野さんからいただいた原稿を読んで、膝を打ちました。

さらに、矢野さんはこうおっしゃいます。

 リーダーのための「話す力」は、一般的な「話し方」とは異なる独特のスキルです。
 たとえば、一般的に話し方やコミュニケーションで大事とされる「共感」。人に好かれるために「共感」を得る話し方を目指すのは、第1階層です。多くの人たちが最初に目指す段階です。仲良く協力的な関係を築くことで友達になることはできても、指導者にはなれません。
 「論理的に分かりやすく話す」「正確な報告、連絡、相談ができる」など正しく話すことを目指す第2階層は、ビジネスパーソンのスキルとしては非常に重要です。しかし、あくまでも指示を受けて動く立場の伝え方でしかなく、指導力は発揮できません。
 
こうした階層の違いを理解しないまま、どんなに第1階層や第2階層のスキルをどんなに練習しても、リーダーの話し方にはたどり着きません。リーダーの話し方に必要なのは、第3階層のスキルなのです。
本書は、信頼される本物のリーダーだけが使っている「第3階層の話し方」に絞って解説します。現在リーダーの立場にある方はもちろん、将来リーダーを目指す方にも身につけていただきたいスキルです。
特に今後、誰もが第3階層のスキルが求められる時代の流れが加速します。フリーランスや副業という働き方が増えることで、誰もが「個人リーダー」としてコミュニケーションをとる必要が出てくるからです。本書で得られる知見は、その助けにもなるはずです。

社会で求められる「話し方」のピラミッド図

私は最初、矢野さんからこの話し方ピラミッド理論を伺ったとき、それまで「親しみやすく、自分らしく」話せばいい、なんて思っていた私は、目からウロコが落ちました。そして、「自分の理想のリーダー像ってなんだろう」と考えるようになりました。

(ふーん、どんなリーダーをイメージしているのかって?? それはここではナイショです!)

今現在リーダーとして組織やチームを率いている方や、将来リーダーを目指している次世代リーダーの方々はもちろん、社会人として一皮むけたい、次のステージに進みたいと(なんとなくでも)思っている方に、この本はすごく響くはず! 皆さん、ぜひお読みになってください。

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