見出し画像

誰でも真似できる! ディスカヴァーの王道販促物「POP」のつくり方。

こんにちは! 営業部の橋本です。
わたしはウインドウショッピングが趣味なのですが、マネキンたちはすっかり秋の装いですね。書店では手帳やカレンダーが並び、もはや年末までもうすぐだなぁ、なんて思ってしまいます。
今年はあと何冊の本が読めるのだろうか、と思いつつ、仕事でもプライベートでも書店巡りをする日々です。

ところで、本を選んでいるときに「どうやって本を選べばいいかわからない!」と思ったこと、ありませんか?
人生をかけても読み切れないであろう大量の本が書店に並び、装丁や帯でのアピール合戦を繰り広げているわけです。でもひとつひとつをじっくり見るのも大変だし……。

ディスカヴァーの本ももちろん、おしゃれでずっと持っていたくなるような装丁にこだわっていたり、帯文言を編集者や時には営業部社員が一緒になってうんうん考えたりしています。
しかしそこで終わらないのがディスカヴァー……!

前回の営業部からのnoteでは変わった販促物の話をお送りしましたが、

実はディスカヴァーの王道販促物といえば、「手描きPOP」なのです!!

note記事「POPのつくり方」POPわらわら写真

このようなPOPを大量作成し、営業部員たちがお店に伺うたびにせっせと設置を行っています。

今日は入社以来5年間、POPをたくさんつくり続けてきた私が
個人的に大事にしている「POPの描き方のポイント」をまとめてみたいと思います!
POPをお仕事で描く機会のある方はもちろん、こんな風に考えてPOPをつくっているんだな、と読者の方々にも知ってもらえると嬉しいです。


① 具体的な数字を使う

「シリーズ10万部突破」
「10年以上売れ続けているロングセラー!」
「中間管理職が読んでよかった本no,1」
数字があると、ついつい目を止めてしまうのが人間の性(?)。
売れていることや、たくさんの人が読んでいるということが具体的に伝わるのがポイントです。

画像2

② 流行を感じてもらう

「いま、この本があつい!」
「●●さんがインスタで紹介」
「1週間で100冊売れました!」
いままさにこの本が●●で話題、ということを装丁や帯デザインにすぐに反映させることは難しい。そこで私たちは手描きPOPを活用することでいま!の情報をお客様にお伝えしています。
書店で本やPOPを眺めているだけで、いま社会で何が話題になっているかがなんとなくわかります。書店の店頭はメディアのひとつである、という認識で販促に取り組んでいます。

画像3

③ 届けたい読者に訴える

「この夏を健康に過ごしたいあなたへ」
「大阪で売れています」
「できる人がひそかに読んでいるビジネス書」
どんな人に読んでもらいたいかを営業部内でも話し合い、装丁や帯文言よりさらに具体的な読者層に訴えかける工夫をしています。

私が昨年担当していた大阪では、本によって「大阪での売れが全国や東京に比べて強い」ということがよく起こっていました。
そこで「大阪で売れています」POPを量産して「大阪発のヒットをつくるぞ!」と意気込んで販促活動をしていました!

画像4

画像5

④ メリットを提示する

「このメソッドを実行すれば心も体もすっきり」
「心を楽にしてくれる魔法の本」
「この1冊で日経新聞の読み方がまるわかり!」
この本を読むことでどんな効果があるかを、端的にお客様に説明できるのがPOPの強みでもあります。パリッと仕事ができそうなのか、心がふんわりとなりそうなのか、初心者でもわかりやすそうなのか、などメリットとPOP全体の雰囲気があっているかどうかも気にします。

画像6

画像7


このように、どんな文言を使えば書店に来るお客様に目を留めてもらえるか?本の良さを伝えられるか?を考えながら私たちはPOPを作成しています。

出版社の社員がPOPをつくることがあると知らなかった方もいるのではないでしょうか?
書店員さんのつくるPOPは本当に素敵です。でも書店員さんだけにお任せせずに、自分たちでもつくっちゃおう! そして自分たちで書店の店頭に販促しに行こう! という私たちの熱い思いがこめられているのが、この手描きPOPたちなのです。

そして私個人として大切にしているのが、「丁寧に描く必要はあるが、上手に描く必要はない」ということ。
すごく手の込んだPOPや、イラストのクオリティが高いPOPが描けたらもちろんベストです。ただPOPをつくるハードルが上がってしまいそもそも描かなくなってしまったり、結果的に内容が伝わりづらいものになってしまったりするのはよくない!
あくまでも書店に来るお客様にわかりやすいものを。というのが私のポリシーです!そんなに上手い絵が描けないというのもあるのですが。笑


さて、思いを込めすぎてこの記事もだいぶ長くなってしまいました……。
これからも伝わるPOPをたくさんつくっていきたいと思います!
ここまで読んでいただいてありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?