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一冊に込めた編集者の思いを聞いてみました!【 #話題の本の舞台裏 】

「話題の本の舞台裏」と題しまして、編集部のみなさんに、1冊の本になるまでのこだわりや、企画の意図を聞いてみました。
今回は3点ピックアップしてご紹介します。

①理想の人生をつくる 習慣化大全

幸せの9割が習慣によって決まる

「やろうと決めたことを継続できない」「先延ばしグセが治らない」「なんでもネガティブに考えてしまう」こんな悩みの原因は、すべて「習慣」によるものです。
人生は「習慣の積み重ね」によってかたちづくられています。
つまり、人生をうまくいかせたいなら、習慣化のスキルを身につけるのがいちばん!
【行動】【思考】【感情】【環境】の4つの階層に合った方法でアプローチすれば、習慣化を実践できるようになります!

編集担当・木下に聞きました。
この本のこだわりはなんですか?

著者の古川さんはディスカヴァーからすでに何冊も本を出版されていて、ファンもたくさんいらっしゃいます。
新しい書籍を企画したときに、今までとはどう差別化するかが大事だと考えていました。
そこで「人生を変えるよい習慣」をテーマにするのはいかがでしょうとお話をしたところ、古川さんから103もの習慣の提案があったんです。
まさか最初からこんなに提案していただけるとは想定外で感激しました。
そして、「これはもう、古川さんの集大成のような本にするしかない!」と編集部で盛り上がり、いつしか自然と「大全」という言葉が出てきました。
本当に古川さんのパワーに導かれるようにして、「習慣化大全」というタイトルが生まれました。

古川さんのご提案の中から厳選して、65の習慣を掲載することになりました。
意識していたのは、古川さんの習慣化のノウハウを、活字離れしている若い方にもきちんとお伝えするために、わかりやすくする!ということ。
ですから、掲載する図版についてもかなり考えました。
図版は全部、デザイナーさんが作ってくださったのですが、あそこまでわかりやすい図版を作るためには、デザイナーさんもかなり読み込んでくださったのではないかと思います。
もちろん古川さんもゴールデンウィーク返上で、原稿をブラッシュアップしてくださいました。
おかげで「習慣化大全」というタイトルにふさわしい充実の一冊ができたのではないかと思います。
ぜひこの本を読んで、習慣化のスキルを身につけて理想の人生をつくっていただきたいと思います。

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続いては、「相続」に関する、こちらの1冊。

②子どもに迷惑かけたくなければ相続の準備は自分でしなさい 2019年法改正完全対応 改訂版

知らないと損する相続のポイントを解説!

この本は2013年に発行した同名の書籍の改訂版です。
それまでも相続に関する本は数多く出版されていましたが、「生前に親が行う準備」に焦点をあてたものは少なく、大変ご好評をいただき、シリーズ累計で25万部を突破するベストセラーになりました。
できる限りみなさんに身近な話題で、簡単に読める事例を取り入れながら相続対策について解説しています。

担当編集・三谷に、改訂版を作るにあたっての思いを聞きました。
2015年の税制改正により、相続税の大増税時代が始まりました。
一言でいうと、それまで相続税に縁がなかった方にも、相続税がかかるようになったんです。

実際、遺産分割をめぐって争った事件の数は右肩上がりに増え続けていて、1989年には8,430件だったのが、2016年には1万4,622件にまで増加しています。
つまり、相続の問題は、相続財産の大小にかかわらず、どこの家庭でも起こりうる問題になっているのです。

昨年の年末だったと思いますが、2019年7月1日、なんと40年ぶりに相続法が大きく変わるということを知りました。
そこで、法改正に先駆けて改訂版を出版したいと、著者の五十嵐先生にご連絡したところ、すぐにご快諾いただき、改訂作業が始まりました。

40年ぶりの改正でどれぐらい変わるのかというと、制度がけっこう大きく変わるんです。
たとえば、これまでは長男の妻がどれだけ義父母の介護をしていても、相続の権利がなく不公平感がありました。
改正後は、長男の妻が相続人に金銭を請求できるようになり、長年の貢献が報われるようになるのです。
ほかにも、相続対策の中には、10年以上かけてする対策や、時間をかければかけるほど効果が出る対策もあります。
こういうことも、お役所はいちいち教えてくれないですし、知らないでいるともったいない!と編集作業をしながら、なんども思ったものです。

実は、先生にお声がけしたのが、2018年の12月だったのですが、年明けにはもう原稿が届きました。
その速さと原稿の確かさに、改正された相続法について読者のみなさんにきちんとお伝えしたいという五十嵐先生の熱意を感じました。

内容は最新のものに改訂しましたが、表紙は前作を踏襲しました。
この黄色い表紙、とても目立ちますよね?
この本は相続の問題が起きてから読んでいただくのではなく、相続が起きる前(親が亡くなる前)に読んでいただきたいもの。
だからこそ、この派手な黄色の表紙で、一人でも多くの方の目にとまってほしいという思いがあります。

相続というのはデリケートな問題なので、なかなか親には切り出しにくいですよね。
そんなときは、たとえば親御さんの目につくところにさりげなくこの本を置いておくなどしていただいて、親子で相続対策について話しあうきっかけになればと思います。
みなさんの「賢い相続」に、お役に立てれば幸いです!

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最後は、脳神経科学の知識をビジネスに生かす1冊。

③最高の脳で働く方法 Your Brain at Work

脳の仕組みを最大限生かして、働き方をアップデート!
みなさんは朝、会社に着いたらなにをしますか?
とりあえずパソコンをつけて、メールを確認する?
それは脳科学的には正しくありません。
最初に取り組むべきタスクは「ToDoの優先順位づけ」。
脳のエネルギーが豊富なうちに、エネルギー消費の大きい「未来のこと」を整理すると、その後の作業も集中して効率よく行うことができるのです。
このように脳神経科学の知見を背景に、日々の仕事における課題に対処する方法を紹介していくのが本書の特徴です。

担当編集・林に聞きました。
どうしてこの本を企画したのですか?

僕はずっと、ビジネス書ってたくさん出ているけれど、著者の個人的な体験がベースになっているものが多いことに、違和感がありました。
人はそれぞれ違いますから、本で読んだ通り実践しようとしても、著者と同じようにできるわけではないし、同じように結果が出せるとは限らない。
そこに、限界を感じていたんです。

そんなとき、親しくなった元外資系コンサルタントの方から、アメリカで出版された「Your Brain at Work」という本を教えてもらいました。
脳科学の本ですが、「〇〇を食べると頭が良くなる!」のように脳の力を高める内容ではありません。
「脳の仕組みを知り、人間の限界やクセを把握することで、脳にとって最も効率的な働き方ができるようになる」という内容です。

脳神経化学の研究に裏打ちされていて、誰にとっても再現性が高い。
しかも、専門用語ばかりではなく、ストーリー形式になっていて読みやすい。
さらに、具体的な日常の仕事術にまで落としこまれているので、すぐ実践できる。

「まさにこんな本が欲しかった!日本語で読みたい!」と思い、急いで版権を確認したところ、奇跡的にまだ空いていたんです。
本当にうれしかったですね。

そして、「最高の脳で働く方法」というタイトルで、5月に発売することができました。

自分の脳を知ることが、自分自身を変え、他者を変え、ひいては周囲を変えることにつながります。
ぜひ、この本を読んで脳の仕組みを活かした働き方を身につけていただければと思います。

文:eコマース事業部 倉次

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編集後記
2019年も半年が過ぎましたが、年始に立てた計画、目標は覚えていますか? ぼくは「早起き」でした。出勤前にカフェに立ち寄り、熱いコーヒーを飲みながら、読書をしたり、集中して進めたい仕事をやったりする…それが僕の理想の朝です。なので、年始には、「今年こそ早起きを習慣化しよう!」と心に誓ったのですが、できた日は…両手で数えられるくらい…。
『習慣化大全』を読んで、下半期は早起きを習慣化したいと思います。(eコマース事業部 伊東)

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