第15回 スロにおける"閉店とりこぼし"の扱い方


ども、くろっくです。

「閉店取り切れずに遭遇したら期待値欠損はどう扱えば良いのか?」
「20時以降の天井期待値はどうカウントすべきか?」

今日はこんなテーマで話します。

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結論から言います。

閉店取り切れずに遭遇した場合は、
閉店時点での期待枚数を考えて、それを月や年の期待値から差し引く。
(期待枚数は多めに見積もったほうが良い)
ただし、20時だろうが21時だろうが、
一旦すべて「平時の天井期待値」としてカウントして良い。
この方式ならば、年単位で見ると、19時20時だけでなく14時16時などすべての時間帯の閉店リスクを加味することができる。

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例えば、年間で積んだ期待値が400万とします。
「10時~も21時~もすべて平時の期待値として扱っての400万」という前提です。

そして、年間で閉店欠損に7回遭遇したとします。
7回の閉店時点での期待獲得枚数が30万相当だったとする。
これは「年間で30万のマイナス期待値を掴んだ」と解釈すれば良い。

そうすると400-30で、年間で積んだ期待値は370万であるということになります。

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① 閉店時の期待枚数がマイナス期待値になる


そもそも、閉店時の期待枚数はどうやって出すのか?

まあ、「ざっくりと多めに」換算すれば良いです。

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北斗転生・レベル3以上濃厚・勝負玉30個
これはどの程度かは分かりませんが、「約△8万円のマイナス期待値を掴んだ」とでも多めに見ときます。

モンハン月下・ストック5個
これも多めに見て「約△4万円のマイナス期待値」とでもしましょう。

凱旋・非天井経由でAT100G+ストック3個のみ濃厚で閉店。
この例なら「約△4万円」としとけば良いでしょう。
(期待値見える化さんのGOD平均枚数解析を見れば「凱旋1セットの価値は約450枚」と想像できる)

凱旋・天井経由でAT100G+ストック10個以上なら。
アメグレの底が見えないですからストック10+5個として考えてみます。
約△16万円」としてカウントしましょう。

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たとえば約3万の閉店欠損に遭うとすると、「△3万のマイナス期待値を掴んだ」と扱います。

その日に合計2万期待値を積んでたとしたら、2万-3万で「今日は△1万のマイナス期待値だった」となる。
前日までに合計25万積んでるとしたら、25万+2万-3万で「今月は24万の期待値を積んでる」と扱えば良いです。

△3万ならまだ良いが、△15万とかになると悲惨です。

その日に合計2万期待値を積んでたとしたら、2万-15万で「今日は△13万のマイナス期待値だった」となる。
前日までに合計25万積んでるとしたら、25万+2万-15万で「今月に積んでる期待値は12万のみ」と扱う。

これは凄絶極まりないです。
それまで1~2週間で積んだ期待値が全否定されることになってしまいますから。

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ちなみに僕なんか、鬼武者再臨で「残りAT1000G&覚醒ストック&次回継続確定&覚醒もう1つストック?」という状態で閉店を迎えたことがあります。

その時は「△20万のマイナス期待値を掴んだ・・・」とカウントしました。それはもう心が折れて次の日の稼働なんて行けませんでしたよw

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② ただし、すべての期待値は「平時の期待値」としてカウントして良い。

たとえば「凱旋900の20時45分」を打つとします。

これは平時の+5500円とカウントして良いです。
ただし「閉店時の期待枚数をマイナス期待値として扱うのならば」の前提です。

もし閉店こぼしをマイナスとして扱う気がないのならば、
平時期待値から閉店リスクを最初に差し引いて、+2500~2800円としてカウントしてください。

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というのも、「凱旋900の20時45分」という条件で300台打てば本来の閉店期待値に収束するからです。

300台も打てば、12~18回ぐらいは閉店取り切れずに遭遇します。
トータルでのマイナス期待値は81万前後になるはずです。

そうすれば1台あたり81万÷300台=△2700円のマイナス期待値を掴むということになります。
結果的に「凱旋900の20時45分=1台平均+2800円」と収束します。

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まあ「凱旋900の20時45分を300台打つ」というのは例として有り得ないです。

けれど「20時以降に平時期待値の平均2500円の台を300台打つ」というのは、年間365日で見れば全然あるでしょう。

この場合も20時だろうと21時だろうと、2500円は2500円としてカウントして良いです。

年単位で見れば、約24~30万円の閉店取り切れずが発生するはずです。
結果的に収束して「1台当たり1500~1800円の期待値を300台打った」ということになるわけです。

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③ すべての台の閉店リスクを勘定できる


この方式の良いところは、「すべての時間帯の期待値は閉店リスクが加味された期待値である」と想定できることです。

年に積んだ期待値=+400万
19時以降の開始での閉店こぼし=△20万
14時~19時開始の閉店こぼし=△10万
総期待値=+370万(400-20-10)

14時開始も16時開始もすべての台の閉店リスクが加味されてますよね?

というか、「夕方前から打ち始めたのに取り切れなかった」なんてことも純増1.5~2.0ならば全然ありますからね。

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「20時以降の期待値は閉店リスクを加味して考えるべき」とは良く言われます。

それは当然なんだが、閉店欠損を具体的にいくら差し引けば良いかなんて分からないですよね。
そもそも18時の台も閉店リスクを加味すべきだし、15時16時の台にも考慮されるべきです。

まあ「〇機種の△時の閉店リスクを加味した期待値は■■円」だなんて超アバウトにしか分からないわけです。

「閉店リスクの先計算」が無理ならば、1年稼働して「閉店リスクの後計算」のほうでも良いのでは?という話です。

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④ 20時21時だろうと積極的に打つべし

閉店リスクを先計算するのが難しい。

ならば、閉店前の押し引きの基準はどうすれば良いのか?

基本的には「閉店欠損を加味しても余裕のプラスか?」という事だけを考えれば良いわけです。

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ハーデスの900が20時15分にあったとして、こんなん閉店リスクを差し引いても圧倒的にプラスですよね。

出玉分布が緩い機種なんかはかなり遅い時間でも打てます。
金太郎400・ガルパン800・バジⅡ700なんかは、閉店リスクを差し引いても21時20分で余裕です。(詳しくは第11回 閉店欠損・閉店期待値の考え方を)

あとゾーン狙いは、天井狙いと比べて閉店取り切れずが発生する確率が大幅に下がります。なぜならゾーンでまず当てないと閉店取り切れずが発生する抽選は行われないからです。(詳しくは第12回 閉店前の21時~22時はゾーン狙いを積極的に打つべき理由を)
Pビンゴ500は22時からで余裕で打てます。あとハーデス395も21時45分でOKです。

まあ上の例では5号機なんですが、6号機になってからは閉店前でも打てる機種が増えてきてますよね。

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⑤ 僕の過去7年間の閉店こぼし総額

最後に、僕が遭遇した閉店取り切れずの歴史でも書いて終わります。

【7年間の閉店取り切れずの総額】
2013年 = 約45万(8回)
2014年 = 約35万(9回)
2015年 = 約26万(5回)
2016年 = 約29万(7回)
2017年 = 約24万(5回)
2018年 = 約2万(1回)
2019年 (現在4月)= 約3万(1回)
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7年トータルで約164万(36回)
1回のこぼし額 = 約4.56万
【主な機種】
鬼武者再臨3回 = 約31万
ハーデス3回 =約16.5万
転生2回 = 約12万
沖ドキ4回 = 約10.5万
凱旋0回 = 0円

2013年の取り切れずは45万と非常に多いです。
ただこの頃は純増2.0枚の機種が主流でしたし、僕自身の閉店前押し引き判断がかなりヌルかったので金額も多くなってます。

2018年は2万と少ないですが、単に稼働量が減ったからです。
稼働量に比例して閉店欠損額も減っただけの話です。

それと凱旋が閉店欠損0回なのは凄いでしょ。
僕の場合は遅い時間からでも超積極的に打つし、試行台数も尋常でなく多いはずなんですけどね。

ハッキリ言って、凱旋は2時間30分もあれば閉店欠損の影響は大した事ないと思います。「20時15分650G = 平時の600G」ぐらいでしょう。

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⑥ 補足としての注意点(追記)

重要なことなので、念押しで補足しときます。

「21時スタートでも平時期待値としてカウントして良い」とは言いましたが、閉店こぼしに遭遇したらマイナス期待値として必ず扱うという前提です。

扱う意思が弱いのならば、最初から「平時期待値から閉店リスクを引いた期待値」としてカウントしてください。(ただし閉店期待枚数をマイナス期待値として扱う必要はない)

どっちみち閉店リスクの欠損を平時期待値から引くことになるんですが、後計算で引くか?先計算で引くか?の違いです。

【凱旋900(20時45分)×300台】
後計算 5500円×300 - 閉店こぼし81万 = +84万
先計算 (5500-2700)×300 = +84万

理想としては先計算のほうが良いです。
しかし問題は、凱旋以外の機種は「閉店欠損をいくら引いたら良いか?」が分からないこと。

だったら後計算でも良いのでは?というのが僕の主張です。

「そもそも閉店欠損額が分からなけりゃ何を打てば良いか分からないじゃないか!」という人も多いでしょうが、閉店欠損額の測り方については第11回第12回を参考にしてください。

あと1年の試行回数があまりに少ない人は、年単位でも収束しないので注意してください。

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「参考になった!」という人がいれば投げ銭などをしていただけると幸いです。

では、ここらへんで。


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