見出し画像

週刊ごとう Vol3 特別編成

勝手に気になったニュースを見ていく「週刊ごとう」です。
さて今週は内容を一部変更し、下記について特集してまいります。

三菱UFJ銀行、全男性行員に育休1か月

昨日、僕のFB等のタイムラインでも頻繁に登場したこのニュース。内容はざっと下記のような感じです。

~東京新聞より一部~

”三菱UFJ銀行は、二歳未満の子供を持つすべての男性行員に、約一カ月の育児休業の取得を事実上義務付ける制度を五月から始める。”
”十営業日の短期の育児休業と、通常の有給休暇などを合わせて約一カ月の長期育休を促す仕組み。子供が生まれる六週間前をめどに、休みを取る時期や期間などを書いた計画書を直属の上司に提出”
上司は部下が計画通りに育休を取れるよう、職場での仕事配分などを調整する。部下が育休を取れているかどうかを上司の人事評価の対象とし、制度利用を促す~取得率は八割を超えたが、平均取得日数は二日にとどまっていた。厚生労働省の国内調査では、一七年度に育休を取得した男性従業員の比率は5・14%。政府は二〇年度までに13%にする目標を掲げている。”
育休を取りたくても取れなかった男性は三割に上るとの民間調査もあり、企業は男性の育休取得に力を入れている”

まとめると…

・2歳未満の子持ち全員⇒1か月
・平均は2日
・業務配分、部下の取得実績⇒上司の評価対象

とこんな感じかな。

大手でこうした動きがあったことは、パパママ支援やイクボス等を推進する身としても感慨深いですし、同時にこれを機にまた色々な課題も見えてくると思うので、今後の動向も見守ってまいりたいと思います。

※ちなみに僕のもう一つの側面であるいわてライフキャリアラボでは、今回の件を受けて、ある計画をしています。こちらは本決まりになったら、こちらのnoteでも公開しようと思います。

★男性育休取得支援もしてるよ!⇒詳しくはこちら


さて、そんな「男性の育休」ですが、「男なのにどうなのよ」とか「是非取りなさい」とか、未だに色んな声がありますよね。

結局取っていいのか。それとも取らない方が良いのか。今この時も悩んでいるパパがいると思います。

そんな方に向けて。個人的には「全力で取る」べきだと思ってます。

その理由をお話しますね。

①ママの負担が軽減される

当たり前ですけどね(笑)。未だに家事育児分担については、あらゆる調査から男性<女性という負担傾向が見て取れます。現実的にはまだまだ子育ての負担はママの物なんですよね。

でも子育てって、24時間体制・365日休み無しですし、立ち仕事も多いし、睡眠不規則になるし、あったかい食べ物食えないし、ゆっくりお風呂も入れない

気が休まる時がないんですよ。そんな生活を続けて疲弊しない方がおかしいです。それをまだ全国的には、あなたが大好きで結婚した、大事なパートナーが一手に担ってくれているんですよ!そこのパパさん。

チャペルウエディングの人は大体誓いますよね。どんな時も支え合って~って。今がその時ですよ。

②パパの自己成長と「パパ」としての自覚の芽生え

上記の通り、子育てはイレギュラーの塊。そんな事態に24時間放り込まれることで、段取りを組んで備える力であったり、日常的な家事スキルも向上します。育休なんて名称で言われてますが、実質休めるタイミングなんてありませんよね、きっと(笑)。

でも、それはあくまで付加価値と言いましょうか。真に素晴らしいのは、何よりも「子供と一緒の時間を過ごすことで、パパとしての自覚が育つ」ことにあると思っています。子育ては期間限定です。この時期にしか築けない関係もあります。是非、一瞬一瞬が「旬」という中、様々な経験や体験を通じ、男としてもパパとしても一回り成長してみてください。

そしてそれはあなたの人生をきっと、もっと豊かにするのではないでしょうか。

③人口減少時代のマネジメント訓練に

人がどんどん少なくなる中、限られた人材で成果を出す能力が管理職や経営者に求められるようになります。育休は、そうしたケースを実地訓練できる最高の舞台です。

期間が決まっている育休は、他の突発的な休暇や退職と異なり、「いつまでの期間いないか」「そのための準備や引継ぎはどうするのか」など、不在期間のシミュレーションや実際の業務配分の工夫、情報の共有をしやすいという特徴があり、管理する側と周囲の一工夫で、十分長期の取得も出来ます。そして、そうした経験を積んだチームは、メンバーの突発的な休暇や前もっての様々なライフイベントを迎えても、滞ることなくチームの業務をシェアしていけるようになります。

人がますます少なくなるこの時代、限られたメンバーで成果を出す練習は多いにこしたことはありません。加えて男性の育休の取得実績は、特に新卒や転職者へのアピールにもなります。

男性の育休は最早経営戦略ともいえるでしょう。

しかし、「マネジメント側の意識」が大いに足かせとなることもあります。

世間にはまだ目を疑うような事例もございます。

ですので、マニュアル的にただ「取らせよ」ではなく、その意義を理解し、部下の人間的な成長を共に喜べるような”イクボス”を育てていくことも、同時並行的に行っていかなければなりません。

いずれにせよ、男性の育休は最早メインストリーム

言ってしまうと、デメリットが少ないのです。
※収入の一時減少はあることもありますが、取り方の工夫でカバー出来たり、組織ごとの制度にも差はありますので、一概には言えません

でも、一つだけ警笛を鳴らしておきたい。

義務で付与されるだけでは、パパの子育て参画は絶対にいい方向に転びません。

「休めるぜ。よっしゃ!」なんて思っている社員もいるでしょう。こうした社員は、そもそも「自分が子育てに参画する」と言う当事者意識が希薄です。

つまり、男性の育休を推したからと言って、全ての男性がそれをママや子どものフォローだったり、自己成長の機会として捉えるとは限らないのです。


よって、男性が子育てに関わる価値であったり喜びであったり。そうした事も広めたり、OSの書き換えも引き続き進めないといけません。

ここはFJTHとして、引き続き僕らが取り組んでいくミッションの一つにもなるでしょう。

今回の男性の育休ニュースが、そうしたこれまでもあった様々な課題の解決を加速させるきっかけになるといいですね。

★★Goto's Works&Social actions☆☆
■NPO法人ファザーリング・ジャパン東北  
 Homepage&お問い合わせ ⇒ Here!
■いわてライフキャリアラボ         
 Homepage&お問い合わせ ⇒ Here!
~協業・講演や研修等依頼は下記まで~
Mail  
Facebook
=これまで受けた講演や研修等=
・イクメン育成  ・イクボス育成 
・子育て     ・夫婦関係   
・ハラスメント対策・ワークライフバランス
・女性活躍推進  ・マネジメント 
・業務改善    ・採用力強化
・男性育休取得  ・ライフシフト 
・いじめ     ・男女共同参画 
・孫育て     ・人生100年時代
・仕事術     ・時短術 
・チームビルド  ・学生向け講演 ほか

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?