Re:畑でできる!稲は適当でも育つし、適当じゃ育たない! #9:収穫
この企画の動機については#1を見ていただければ幸いです。
前回が長かったので、今回はさっくり行きたいと思います。
8/31 水稲と適稲の収穫
水切れを起こさないように注意していたこともあって、水稲と適稲が先に収穫時期を迎えたようで、モミを剥いてみるとちゃんと米が出来ていました。
ちなみに右が無農薬・無施肥で作った疑似水稲イセヒカリで、左が適当に肥料を与えつつ育てた適稲になります。ぱっと見ただけでも差は歴然ですが、理由は根域と密度の差です。
ひっくり返すと根がびっちりと詰まっていました。土は畑の土を使用したのですが、明らかに土の量が少なかったので肥料を入れて補助。
↑ 一方の水稲用の容器は土が比較的多かったので、無肥料栽培が成立しました。土が40年耕作放棄されて有機物を豊富に含んでいたことと、自然農的な生態系のバランス、何よりも水切れしなかったのがよかった。
9/12~14 収穫のタイミングが難しい陸稲
台風9号と10号が襲来して稲が倒伏するなどありましたが、水稲から遅れること2週間後、陸稲の収穫を行いました。
前回「水稲は均一に成長している」のが重要だと書きましたが、逆に陸稲はいろんな栽培方法を試したことが仇となり、収穫のタイミングが合わない。
↑は熟しすぎて穂発芽(写真中央)したもので、
↓は今頃開花しているものが見られます。
「詰め込めば多く収穫できるわけではない」
いくら詰め込んでも無理なもんは無理というのが ↑ ↓ のペットボトル稲を比較してをみるとよくわかりますね。
刈り取ってみると、中央の株は枯れて腐ってしまっています。 ↓
あえてセオリーを外した栽培を行ったので、実感として適地適作、栽培密度についての理解が深まったように思います。狭い畑の中の比較ですが、無農薬・無肥料栽培で成立したものもあれば、高畝の陸稲などは草丈こそ立派に育ちましたが、まともに収穫することはできませんでした。
このシリーズも#9まで来ましたが、次回は脱穀、#11でまとめに入りたいと思います。シリーズ化する前に読む人のことを考えてシンプルにせねばと反省する次第です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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