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個人向けPPAモデルを誰が進めるのか?

どうも、胡散臭さに定評がある偽名です。

プルルッ・・・プルルッ・・・ガチャ。あっ、もしもし私、偽名と申すものですが、PPAモデルでの太陽光発電にご興味はありませんでしょうか?  はい、簡単に説明いたしますと、月々の電気代で太陽光システムの設置費用を相殺していく形でして、実質0円でお使いできるというもので、はい~、屋根が難しい場合はカーポート型もございまして、はい。その場合はお客様から多少のご負担をいただく場合もございますが……

と、突然電話がかかってきたていでスタートしましたが、まぁめちゃくちゃ怪しいですよね。自分で書いておいてなんですがこれ以上怪しい電話ある?くらいには怪しい。

現代の日本人で電気を使わない方はほぼいらっしゃらないので、月々の電気代の支払いでソーラーカーポートが建つなら非常に合理的かつメリットが大きいと思います。しかしながら、私が言ってどうなるものでもないです。

そこでまさかの他力本願記事part2がこの記事になります。第一回は↓

実を言うと、今回私が建てたソーラーカーポートは当初PPAモデルで打診してみました。ご返答いただいた内容を要約すると

昨今の気象変動を加味して災害保険を掛けると月々の支払額が高くなって、お客様にあまりメリットがありませんよ。

とのことでした。とても誠実な回答だと思います。PPAモデルだと所有権は一定期間サービス提供者さんが持つことになるので、様々なリスクを負うことになります。被災は台風銀座である鹿児島では相当のリスクです。激甚災害指定されればかえって救済が手厚くなる可能性もありますが…

ということで、倉庫とソーラーカーポートの費用は全額一括自費で支払うことになります。なかなかに痛い出費です…


誰が進めるとPPAモデルが個人にも広がるのか……を私が勝手に考えた結果、電話会社さんが主軸になって推進していただければいいのではないかという結論に至りました。以降、その理由を書いていきたいと思います。

前例がある

皆さん、携帯電話~スマホを多くの方が所持していると思います。私なんかは電池切れ上等のデータ用と、通話用の2台を常時携行しています。普段何気なく触っているスマホですが、こんなに普及しているのが不思議なくらいとんでもない技術の結晶ですよね。

これを可能にしたのが、実質0円での端末のバラまき、高価なフラグシップであれば月賦で支払っていくというビジネスモデルだと思います。

電気に関しても、同じ場所に居住するのであれば10年契約を結んでも大したデメリットにはなりません。どうせ未来も電気は使うと考えると、10年の契約終了後にさらに高性能なパネルに乗せ換えて10年契約延長ということも考えられますね。

電気×通信の相性がいい

近年はスマホに様々な機能が集約されつつあり、これを使いこなせないと不利益を被る場面が多くなってきました。しかしながら、電力が供給されなければただの文鎮と化してしまいます。広域停電でも自宅で発電・充電できれば安心です。また、スマートメーターなどは通信機能によって成り立っています。相互に連携して、システム不調時にアラートを飛ばすなどすればメンテナンスにも役立てられるのではないでしょうか。

広域で強じんな経営母体

並みの体力の企業では災害補償で経営が傾いてしまう可能性がありますが、電話会社さんのように広域で活動されていれば、一部地域が被災しても他地域から利益を上げられ、多くのユーザーで保険料を出し合うような形になれば、一人当たりの保険料を低く抑えられるのではないかと思います。

薄利多売が出来る

個人向けPPAモデルには大きな弱点があります。それは、ユーザーではなく事業者にメリットがあまりないということですね。逆に個人を相手にするというリスクが際立つかと思います。法人向けの大規模なPPAモデルでは一契約で利益を出すことが出来ても、個人では煩雑な割に利益が少ない。

しかし、電話会社さんなら契約者のクレジットヒストリーにアクセスして信用度の確認をしてから契約を結ぶということが容易にできますし、自家消費の余剰分を家族で分け合って、一軒家の両親が一人暮らしの子供の再エネ賦課金を相殺させる、みたいなことをできるんじゃないかと思います。こういったことが可能になると、ソーラーシステムの導入が進み、一人契約を結べればその家族までも顧客として獲得していけますし、いかんともしがたい都市部マンション在住の方の再エネ賦課金による不公平感を多少緩和できるかもしれません。

通信による新たなサービスの提案

前述した利点を組み合わせると、新たなサービスが提供できます。例えば、5Gの導入に合わせてセットでPPAソーラーシステムをユーザーに提供することで、5Gカバー率を高めながら契約を獲得する。ユーザーは都市部に住みながら僻地に二拠点的な使用をする場所(屋根等で発電)を所有し、電力を自己託送することで荒廃地を減らす。無線監視カメラで発電所の監視をし、異常時警備会社にすぐに連絡がいくようにする。本職の方なら無限のコラボを生み出せるのではないでしょうか。


以上、私が勝手に考えた個人向けPPAモデルの可能性でした。

ちょうど、docomoさんが電力事業への参入をされるそうなので、個人向けPPAモデルがどうにかして全国に広がってくれればいいなと考えています。

ソフトバンクさんやKDDIさんは既に電力事業に参入されていらっしゃるそうなので期待しております。わたしはそこら辺のおっさんなので、相変わらず凄い人たち任せの他力本願ですが。




ここまで読んでいただきありがとうございました。



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