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三年寝太郎と存在しない記憶

どうも、常に胡蝶の夢の中のおじさんです。

皆さん、日本昔話って覚えてますでしょうか?

昨今の教育現場のことはよくわかりませんが、今(2023年ナウ)この記事を読まれている方の中には、小学校などで日本昔話に触れる機会があったんではないでしょうか?

私が個人的に好きな昔話の中に三年寝太郎があります。が、最近思い出の中の三年寝太郎をネット検索したところ、衝撃のストーリーに遭遇しました。

一行にまとめます。

寝太郎は権謀術数をもって長者の入り婿となり幸せに暮らした。



は?



いや、理性的には分からなくはないですよ?なんぼきばっても貧民は貧民。最初から富を持っている長者の家に取り入り、利益のあがるシステムを継承したうえでそれを上手く転がせばそりゃぁ長者として安泰でしょうよ。


たしか私が好きだった三年寝太郎のストーリーを箇条書きするとこうです。

・ある村に働かず寝てばかりいて、村人に寝太郎と呼ばれている男がいた。
・寝太郎は昔は働きものだったが、干ばつで家族と死別し無気力になった。
・寝太郎は寝太郎になってから3年ほどたったある日、突如起き上がる。
・寝太郎は一人すきをもって黙々と水路のようなものを作り出した。
・最初は冷ややかに見ていた村人もやがて同調し、協力をし始める。
・夏の盛り、山の上にある水源近くまで溝を作るも、最後の最後に大岩が。
・村人は思い付きの水路工事ではやはりだめかと萎れる稲を見て諦める。
・寝太郎は諦めずに大岩を削り、蟻の一穴(いい意味で)水路が完成する。
・その後、村は干ばつに悩まされることはなくなった。  ちゃんちゃん♪

こんな感じのストーリーだったと思うんだけどなぁ…

三年寝太郎にはいろんなバージョンがあるみたいで、私が見たのはかごんま向けにローカライズされたものかもしれません。あるいは、公正世界仮説が私に見せた夢幻の類だったか…?

人間の細胞は数年で入れ替わってしまうとかなんとか聞きますが、今の私が昔の思い出として誰かに語りかける思い出は、本当にあったんでしょうか?

さて、前置きが長くなりましたが今まで書いた文章そのものが本当か噓か。


確かめるために私が向かったのは新幹線も停車する山口県にあるJR厚狭駅。そこから徒歩約6分で着くのが寝太郎荒神社です。

厚狭駅新幹線口より
道中にて、1をすっ飛ばして2
着きました。
ふむふむ。
なるほど。
いやー、いい話ですな。こっちの話を世の中の主流にしてもらいたい。

皆さんの地元では三年寝太郎はどのような話になっているでしょうか。厚狭駅北口の方には、私の見逃した三年寝太郎像というものがあるらしいので、そちらの実在の確認は皆さんにお願いすることにします。



ここまで読んでいただきありがとうございました。


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