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「最後の授業」 柄本明さん。

2024.2.11

連休中日。
前日にイレギュラーな休日出勤に遭ったので、わたしには待望の初日。
その日に用事がない限りは、目覚まし時計をかけないので、たっぷり寝られるのに。いつもより30分くらい遅めの起床に収まる。

朝食を摂りながら…iPadでNHK+を観るのが毎週のプチ楽しみ。
その週に放送された番組から良さげをピックアップして見逃し視聴。(これがわたしにはぴったりのスタイルのようで。)

今朝の興味は「最後の授業」柄本明さんの回。

柄本明さんと言えば、演劇人。高田純次さんも居た東京乾電池の人、志村けんさんと2人度が過ぎる悪ふざけ状態で芸者コントやってた人、
半沢直樹で本当に嫌な政治家の役を演っていた人。つまり大名優というのが、わたしの前知識。

なので、放送も当然、芝居を題材にしたものとなった。現役や元劇団員といった経験者から未経験者まで集めたワークショップ。

ある設定の芝居を始める。
平然とフレームインする主人公に。
「どう?出てこれた?」

元劇団員には
「いまのでよかった?」

上手いか下手か、それが正解か否かの価値観に囚われた表現。
(「テレビなんて見てるからそうなるのだ。」とも仰っていた。強烈。)

それではつまらない。と断言する柄本さん。
同時に、(どうしたらいいのか)わからないよねー。と共感も。

ゆえに、(毎回)同じことになる。
だから、(そこに向けて)
考える。考える。考える。

正解だけを残して、つまらないものを捨てるだけの安易な選択。でも、捨てたものの中に潜む価値を見いだすこと=考えること。

よく言われる、常識を斜めにみよ。斜に構える。みたいな陳腐な態度ではない。
50年にも及ぶ柄本さんの芝居キャリアから体得した、"追求する"ことの入り口を見せてもらった気がした。

そして、最後はいつものように飄々と
「なんでこんなに"わからないといけない"世の中になったのかね…」
「でも、しょうがないね。」と、大きなため息をついた柄本さん。

あまりにも、共感して。感激して。
見逃し視聴5回目。

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