【立志】漢英数トリプル1級への道 #1

漢検1級、英検1級、数検1級ってカッコいい。
それらを全部持っていたら、もっとカッコいい。
というわけで、全部取ってみよう。

日本三大検定

日本漢字能力検定(漢検)、実用英語技能検定(英検)、実用数学技能検定(数検)の三つをまとめて日本三大検定と呼ぶことがあるらしい。数検の知名度を考えると正直あんまりしっくりこないけれど、便利でカッコいいから積極的に使っていこう。

日本三大検定の1級はそれぞれどれほどのレベルで、どういった問題が出題されるのか。

漢検1級のレベルは「大学・一般程度」とされていて、具体的な基準としては、

常用漢字を含めて、約6000字の漢字(JIS第一・第二水準を目安とする)の音・訓を理解し、文章の中で適切に使える。

各級の出題内容と審査基準 https://www.kanken.or.jp/kanken/outline/degree.html  

となっており、2級の対象漢字数(常用漢字すべて)が2136字、準1級が約3000字なので、とんでもないレベルの差がある。
出題内容としては、読み書きは当然のこと、四字熟語、対義語と類義語、熟字訓、当て字、故事やことわざなど。とにかく多い。多すぎ。ただ漢字を知っているだけでは到底受からない。1級の名に相応しい難易度という感じ。合格点は160/200点。

英検1級のレベルは「大学上級程度」とされてはいるものの、英語が使える使えないというのはこういう試験だけで計れるものではないし、「英検1級に受かるレベル」というのはそれ以外に言い換えようがない気もする。とにかく、日本人の平均に比べたらかなり高いレベルにあるのは間違いない。
一次試験ではリーディング、ライティング、リスニングの三技能が問われ、二次試験の面接ではスピーキングの技能が試される。2024年度の試験から出題内容が変更され、一次試験に新しく要約問題が加わるとのこと。合格ラインはおそらく正答率70%~80%ぐらい。

数検1級は「大学程度・一般」のレベルとされていて、実際大学1,2年生で学習する内容がほとんどらしく、この三つのなかでは一番合格が現実的と思われる。
主な出題分野は複素関数、微分積分学、線形代数、確率統計だが、高校数学レベルの問題もいくつか出題される。
一次試験は計算技能が問われ、7問出題される中で5問正解できれば合格。記述式でないためただ答えを書くだけなのだが、ハードな計算量を要求されるのもしばしばらしい。
二次試験は数理技能が問われる。数理技能が何なのかがよく分からないけれど、要するに大学入試の二次試験と同じ感じと見ていいはず。勿論こっちは記述式で、選択問題5問から2問、必須問題2問の計4問を解いて2.5/4点で合格。

勿論全部難しいのだが、特に漢検が頭ひとつ抜けている印象がある。英語、数学に関しては明らかにもっと上があるというのが一つの理由かもしれない。

現在地

トリプル1級を目指す上で、今の自分がどれくらいの実力なのかを改めて確認してみる。

日本三大検定受験記

2021/3  英検準2級 合格
2021/6  漢検準1級 不合格
2021/11 英検2級  合格
2021/11 漢検準1級 合格
2022/7  数検2級  合格
2023/2  英検準1級 合格
2023/4  数検準1級 二次不合格(一次合格)


一年前に数検準1級に落ちてしまってるとはいえ、今受けたらほぼ確実に受かる。再受検はせずにこのまま1級を受ける予定。
問題なのは漢検で、準1級の合格点が160/200点なのに対し合格時の点数が162点とギリギリだったうえ、受かってから三年経ったことで実力も大きく衰えている。今準1級を受けたら合格する確率は一割にも満たないと思う。上で述べた通り漢検は準1級と1級の間の壁がものすごく高いということもあって、英検と数検の比にならないぐらい苦労するのは間違いない。

過去問にチャレンジ

試験勉強のすべては過去問を解くことから始まるといっても過言ではない。というわけで、まずはそれぞれの過去問を解いてしっかりと実力を試していく。

漢検1級

まずは一番点数が取れないであろう漢検から解いていく。
三年前に準1級の過去問目的に買った本に1級の過去問も載っていたので、今回はそれを解いてみる。平成24年度第3回の問題。
当然だけど、見たことない漢字ばっかりだった。1級範囲の漢字が分からないのは仕方ないとして、時々出てくる準1級範囲の漢字ですら何個か間違えてしまったのは悔しい。
結果、28/200点だった。分からなすぎて語ることもない。

英検1級

続いて英検1級。今回は公式サイトに掲載されている問題を解いた。
実をいうと英検1級に関しては少しだけ単語を勉強したことがあるので、全体的に分かる問題が結構あった。長文、リスニングも準1級と大きな違いがあるわけではない気がする。
問題はライティング。準1級では必要語数が120~150語だったのに対し、1級では200~240語に爆上がりしている。ライティングが苦手な自分にとってはかなりしんどい。書くだけなら何とかなるのだけれど、リーディングとの時間配分を考えるとここはしっかりと対策する必要があると感じた。
結果としては、リーディングは41問中27問正解、リスニングは27問中18問正解となった。ライティング込みで考えると全体としてはギリギリ五割取れているかどうかという感じ。
二次試験や要約問題もあるためまだまだ未知数だが、漢検に比べたらかなり希望がある。

数検1級

最後に数検1級。これも公式サイトに掲載されている問題を解く。
一次試験に関しては、公式が載せている問題が驚くほど簡単だった。
7問中5問解かなければならない中で、うち4問が習っていない複素関数、確率統計、行列、重積分の問題だったが、複素関数については有名な公式に似た式に数を当てはめるだけの問題で、重積分も知らなくても何となく解けてしまう問題だったため、結果正解してしまった。計算量がハードな問題も無かったし、かなり特別な回だったのかもしれない。
さすがに二次試験にはノー勉で解けるような問題は無かった。準1級レベルの問題も1問か2問あるが、それを全部解いたとて合格点には届かない。
結果、一次試験は7問中5問正解で、二次試験はおそらく1.3/4点ぐらい。なぜか一次試験の合格点を達成してしまった。例年はもっと難しいはずなので油断せずに取り組みたい。

計画

とりあえずは数検1級合格を最初の目標として、受験勉強の支障にならない程度に数学の勉強を進めていきたい。その次に英検1級、最後に漢検1級を取るという順番になるのかなと思う。
少なく見積もっても、漢検1級に受かるまでに三年はかかる気がする。一日30分から数時間の勉強が基本となるだろうから、全体としては五年ぐらいかかるのかもしれない。
タイムリミットみたいなのを設けるつもりはないけれど、大学卒業までには全部受かりたい。今からだと最短で七年。七年かかっても受かってなかったら、それは単純にやる気がないだけ。
数か月に一回はnoteに進捗を書ければいいなと思う。

検定を受ける意味

漢検も英検も数検も好きではあるけれど、日常で役立つ場面が特にあるわけではなくて、結局ただの自己満足でしかないのだと割り切ってた部分がある。でも最近改めてこうした検定を受ける意味を考えたら、未来の自分を想像できるという大きな意味がある気がしてきた。
五年後に漢検1級に受かるとして、それまで自分はどういう風に勉強を続けるかとか、落ちた時の自分や受かった時の自分はどうなってるかを想像するだけでこの先を生きるのが楽しみになってくる。少なくともこれから五年は何があっても生きられると思える。
同じ喜びはスポーツとか出世にもあるんだと思う。自分の成長を実感できるのが嬉しいという人がよくいるけれど、成長することそれ自体に楽しみを見出せる人は多分そんなにいない。結果が出ないと楽しくないのは当たり前だし、一つの結果のために数か月とか数年頑張れるのは異常。
だから、未来の自分を想像してみて、その望ましい未来が日々近づいてきていることを実感する。好きなゲームの新作の発売日を待つみたいに、幸せが向こうからやってきてくれるような気持ちになる。そういう風に生きられることが検定を受ける意味なのかもしれない。
みんなも漢検、英検、数検を受けよう。楽しいから。




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