名古屋糖尿病内科クリニック

名古屋糖尿病内科クリニックの院長です 糖尿病専門医/総合内科専門医/医学博士 クリニ…

名古屋糖尿病内科クリニック

名古屋糖尿病内科クリニックの院長です 糖尿病専門医/総合内科専門医/医学博士 クリニックは名古屋駅から徒歩8分 https://dm-nagoya.com/  開院後もうすぐ2年。 クリニック経営は悩ましい。 1983年生 食事/ハイボール/HIIT 最近ピアノを始めた

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最近の記事

フットケアについて

1. 毎日のケアについて1-1. 足を毎日よく観察しましょう乾燥やひび割れ、水ぶくれなどはないか確認しましょうたこ、魚の目、水虫は市販薬などで治療せず皮膚科に受診しましょう。 足の裏まで観察することが大事です。 手鏡を浴室に用意しておくと便利でしょう。 1-2. 足を清潔に保ちましょう 石鹸やボディーソープを泡立てて足の裏や指の間も優しく洗いましょう。 洗う際には軽石やナイロンタオルは皮膚を傷つけてしまうので、使わないようにしましょう。 1-3. 足を保湿しましょう。

    • 糖尿病と歯周病

      歯周病は糖尿病6番目の合併症1. 網膜症 2. 腎症 3. 神経障害 4. 動脈硬化性疾患:脳梗塞、心筋梗塞 5. 糖尿病足 6. 歯周病 ← コレ 糖尿病の合併症は3大合併症である網膜症、腎症、神経障害、動脈硬化性疾患、糖尿病足が有名です。 最近では上記に加えて歯周病や認知症も糖尿病の合併症であると言われています。 今回は歯周病についての説明をしていきます。 内科から歯科への紹介率は低い歯周病は糖尿病の6番目の合併症でありながら、内科から歯科への紹介率は低いです。

      • 糖尿病と旅行

        普段と違うこと・歩く量や食べる量が増える → 血糖値が変動しやすい ・医療へのアクセス → 体調悪化した場合の対策を予め準備しておく必要があります。 ・治安と衛生状況 → 薬や貴重品が入った手荷物が奪われたときの対応、渡航ワクチン、防蚊対策も知っておく必要があります。 主治医と相談すること1. Diabetic Data Bookや英文診断書を書いてもらう 現在の治療薬や病状についての書類です。 旅行期間が長くなるようであれば、Diabetic Data Bookは

        • シックデイについて

          ・シックデイとは糖尿病患者さんが体調悪くなったときのこと 発熱や吐き気、下痢、あるいは食欲低下など、体調が悪くなると血糖値が大きく乱れます。 また、糖尿病でない方と比べて、体調の悪化が急激に進むことがあります。 そのため糖尿病の方は、体調が悪くなったときの対応を前もって知っておくようにしましょう。 ・血糖値は上がったり、下がったりシックデイでは血糖値は上がることも、下がることもあります。 何も食べてなくても身体は血糖値を作ることができます。 特に体調が悪いときは、スト

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        • 糖尿病教室
          10本

        記事

          糖尿病治療と低血糖

          今回は糖尿病の治療をしていくうえで、避けては通れない低血糖について解説していきます。 どんな時に起こりやすいかまずはどんな時に低血糖が起こりやすいかを見ていきましょう。 ・治療薬を変更したとき 内服薬を開始した時、追加してとき、あるいはインスリンを開始したとき。 このような時には、想定よりも治療薬の効果があったり、薬の追加などをきっかけに、生活習慣を大きく変わったときに低血糖になってしまうことがあります。 ・薬を間違えたとき 治療薬を変更した時や、他院に変わった時には特

          糖尿病でよく使う薬

          糖尿病でよく使う薬について解説していきます。 一覧 飲み薬 ・ビグアナイド薬 ・SGLT2阻害薬 ・DPP-4阻害薬 ・チアゾリジン薬 ・SU薬 ・その他:速効型インスリン分泌促進薬、α-グルコシダーゼ阻害薬 注射薬 ・GLP1作動薬 ・インスリン ビグアナイド薬 :メトホルミン 500mg1錠 ¥10~15 海外のガイドラインでは第一選択薬となっている血糖降下薬 ・肝臓で糖を作る作用を減らす ・腸管からの糖吸収を減らす ・筋肉や脂肪への糖取り込みを増やす 腎

          糖尿病外来でよく測定されている検査について説明していきます。

          糖尿病外来でよく測定されている検査について説明していきます。 糖尿病外来でよく測定されている検査項目一覧糖尿病の診断・治療の目標を設定するのに行う検査 血糖値 HbA1c GA より正確に糖尿病を診断するために行う検査 75gOGTT 糖尿病の病型や状態を診るために行う検査 抗GAD抗体 インスリン(IRI) Cペプチド 腎臓の合併症を判断するために行う検査 クレアチニン eGFR シスタチンC 尿検査 尿中アルブミン 糖尿病で併存が多い脂質異常症・脂肪肝・高尿酸血

          糖尿病外来でよく測定されている検査について説明していきます。

          忙しい時の糖尿病との付き合い方

          忙しい時の糖尿病との付き合い方を考えよう12月から3月は治療や通院の中断が多いようです。 仕事が多忙な時期、あるいは仕事や家族の事情でストレスが重なった時というのは、治療や通院の中断リスクとなります。 今回は忙しい時などストレスのある状況で糖尿病とどうやって付き合っていくかを考えていきたいと思います。 Bestの次はBetterストレスのある状況でのでは、優先順位を組むことが大事です。 あれもこれもは一旦捨てましょう。  〇〇をしても☓☓をしないなら無意味ということはな

          忙しい時の糖尿病との付き合い方

          糖尿病の合併症をサラッと紹介

          糖尿病の合併症は広範囲小さな血管:眼、腎、末梢神経 大きな血管:脳の血管、心臓の血管、足の血管 免疫力低下:歯周病、足の壊死 その他  :骨粗鬆症、認知症、癌 糖尿病は血管をもろくしたり、免疫力を衰えさせたりと、身体の広い範囲に影響を与えます。  それぞれの合併症についてサラッとみていきましょう。 糖尿病の合併症 眼眼の奥の血管が弱くなることが主な原因です。 初期には症状がないことが多いのですが、黄斑部という視力に大きく関わる部分に影響が出ると、初期段階でも視力低下を

          糖尿病の合併症をサラッと紹介

          糖尿病と診断された方に一番最初に伝えたいこと

          糖尿病と診断された方に一番最初に伝えたいことをシンプルにまとめてみました。 細かい部分は省いて大まかなところを伝えるように、それぞれの項目は140文字程度で、合計1800文字以内とスマートフォンでも読みやすい長さにしています。  1. 糖尿病はこんな病気耐糖能低下 → 高血糖が続く → 合併症(眼・腎臓・神経など)  血糖値を下げる能力(耐糖能)が低下することで、高血糖状態が続いてしまう病気です 血糖値が高いだけでは、無症状なことが多いですが、高血糖の状態が続くと合併

          糖尿病と診断された方に一番最初に伝えたいこと