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村営のキャンプ場

わたしたちが4日間滞在したのは西那須野にあるピラミッド元気温泉という宿泊施設。名前もさることながら中もなかなかインパクトが強かった。女将さんもオーナーさんも良い人だった。

いつもより遅めに出発。残念ながらオーナーとは会えなかった。一言お礼が言いたかったのだが。

順調に駆け出したのもつかの間、このあたりになるとアップダウンがけっこう激しい。普段車で移動していたからまったく気が付かなかった。平坦だと思っていた道もゆったりとした上り坂。

スーパーに寄って今日のお昼とお夕食を買い込んだ。とんこつラーメンの袋麺。そしてチョコチップスナックパン。入り口に麦茶と味噌汁の無料サービスがあったのでそれをお昼代わりにした。

メイン通りは登ったり降りたりを繰り返してはいるものの道はそれなりなので良かった。しかし小道に逸れた時からわたしたちの選択は間違っていたのかもしれない。

メイン通りは目的地から大きく右に逸れていたため小道をいくことにした。いきなりの急坂ボコボコの道。しょうがないので自転車を押しながら上がった。

何分くらいだろうか。おそらくは数分のことなのだろうがものすごく長く押していたような気がする。バランスを取りながら手で押して上がるのは自転車で坂を上るよりも疲れる。

ようやく1番高いところにきたので自転車に乗って下れた。山道を下るのは気持ち良いがなかなか視界が悪い。いつのまにか山道を走っていたからサングラスが邪魔をしていた。

道を間違えたのか思っている方向とは違う方向へ走っていた。引き返してみると地図にあるはずの道はすでに草木に飲み込まれていた。自然というのはすごい生命力だと思う。

草木に通せんぼされたその道を通る以外他に小道がなかったため、しょうがなくメイン通りに出ることにした。苦労して登ったのだがいたしかたない。

ゆるやかな上り坂が続くと急に膝が悲鳴をあげた。今度は左膝だ。まさかの出来事にびっくりした。4日休んだツケがこれってわけか。

これ以上続けて漕ぐとヤバそうだったので一度休憩。パンを食べてゆっくりしていると雨がパラパラと降り出した。近くのやってなさそうでやってる会館の軒下に逃げ込み雨避けの準備をしてまた走り出した。

膝の調子を見ながらゆっくりとキャンプ場に到着。近くの役場で受付のはずが役場はなくなっていた。となりの会社に聞くと役場の人が来たら払えばいいんじゃないかと言われテントを張ることにした。

テントを張り終えたとき、1人のぶっきらぼうなお爺さんが体育館に許可とってきてるかと訪ねてきた。いまは体育館で申請書に記入をして料金を払うのだそう。電話番号を教えてくれたので電話をしたところ近くのラーメン屋さんに事情を話して大丈夫なら明日でもいいと言われた。

が、お爺さんが自転車じゃ大変だからと車で体育館まで連れて行ってくれた。数分後、手続きを済ませて無事旦那は戻ってきた。ぶっきらぼうだと思っていたお爺さんが運転席から手を振ってくれた。本当は優しい人のようだ。

旦那いわく最初はぶっきらぼうだったがだんだんと打ち解けていったのだそう。なるほど。安心しお腹が空いたので今日買ったとんこつラーメンを食べた。意外と美味しいんだなーとんこつ味。

ほどなくして本格的に雨が降り始めた。自転車にカバーをして荷物をすべてテントの中へと避難させた。テントは大人2人が寝るスペースしかないので足元に置くことにした。

雷が鳴り響きいきなりの豪雨。あまりにひどいためこのテントの許容範囲をオーバーしたのか雨漏りしはじめてしまった。おちおち寝てもいられず座って雨をやり過ごさなくてはいけなくなった。

怖いので近くの川が氾濫しないか何度も覗いた。数時間後、雷は雨雲を連れて遠くへ行ったようだ。雨漏りも終わりようやく横になれた。

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