「若くないから定職に就きなさい」に物申す

旅に出ているわたしたちはもう31歳。両親から「もう若くないんだから定職に就きなさい」と言われるのも当たり前。かといって素直にそうですねとは言えません。

終身雇用とは限らなくなってきた社会。もらえる年金は減る一方。賃金だってどんどん悪くなってる。ワーキングプアなんて言葉もできた。いまではもう高度成長期時代のツケで年収900万ほどなければ社会に貢献してるとは言えないんです。

定職に就くことが本当に正しければ日本の経済が悪化している原因はいったいなんだというのだろうか。

わたしは自主性の低下なのではないかと思っている。景気が良かった頃は勤めてさえいれば老後も安心だった。憎まれないよう言われたことだけをこなしてきた者が年功序列制でお給料もアップしていく。それだけ日本は安定していたということでもある。

だがこんな制度では当たり前に自主性も創造性も育たない。入社当時の情熱も冷めていき言われたことだけをこなすだけの人間になってしまう。そして経済悪化によって会社は人材育成をやめた。「頑張った分だけ損をする」マインドセットが完了しているいま、いまさら誰もそのレールからはずれることを選択できないだろう。

自分で判断できないような人間が増える社会だったのだと思う。挑戦する者が育たない社会だったのだと思う。いつかは停滞する社会だったのだろう。

世界的に経済が悪化しはじめたことによって日本もいままでどおりにはいかなくなってきた。少子高齢化が経済をどんどん圧迫していく。進み始めた少子化は経済が回復しない限り止まらないだろう。他先進国のように移民を受け入れる日がくるかもしれない。

移民の受け入れは労働力確保と出生率アップにつながる。しかしそれも一時しのぎにしか過ぎないかもしれない。移民の受け入れをした北欧の国々も徐々に社会保障を削らなくてはいけない状況になっている。世界はどんどん悪化している。

インターネットの登場で世界が大きく変わった。ビットコインの登場がまた世界を大きく変えようとしている。企業安定神話は崩壊し「頑張った分だけ損をしない」世界に部分的には変わってきた。

”若くないから定職に就きなさい”と言う親は神話の中に生きていて現実が見えていないのだと思う。きっとワーキングプアという言葉も年収900万ないと社会貢献していると言えない時代だということも理解していないのだろう。

親を嫌いになる必要はないが、過去の神話は信じずに自分を信じて突き進むのが一番だと思う。


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

2

(嫁)の散文集

エッセイ、随筆
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。