多くの医者が糖質制限を嫌う理由

前回の記事で、糖質制限を多くの医者が嫌っていると書きました。

その理由を考察してみます。
一般的な内科医を例に考えてみます。
医学部に18−20歳前後で入学して、解剖学や生理学・生化学といった人体の構造を学びます。次に全ての臓器について今わかっている病気について全て学びます。そのためかなり広く知識を覚え込まなくてはいけません。
内科医になってから分かるのですが、血液や遺伝の病気に遭遇することはかなりレアで年に何回もありません。反面高血圧や糖尿病、コレステロールの病気はかなりの頻度で遭遇します。頻度的に高い病気を重点的に学ぶべきですが、国家試験を通過して合格するためには全て学ばなくてはなりません、

ちなみにこれは、眼科や皮膚科になりたい人も同様です。
唯一歯は別途歯学部が専門的に6年間学び、別ルート、国家試験も別です。
よく一般の人に聞かれますので豆知識です。

無事国家試験に合格すれば、その日からどんな診療でもできるようになります。
いままでは次の日に開業もできたのですが、臨床研修制度が設立され2年間は研修医という立場で上級医とともに診療にあたります。

そこからのルートは千差万別ですが、内科であれば内科専門医→それぞれの専門医(肝臓専門医、呼吸器専門医、循環器専門医、、、)になるため専門研修をします。専門研修に入ってしまうと、多くの医者は専門バカになり他の臓器の病気や治療に興味が持てなくなります笑。
加えて医者の生活環境も多く影響しています。2年前の記事に製薬会社の営業について書きました。

https://note.com/dmexpert/n/n0812f264b6df


当然糖尿病の食事療法なんて、適当にカロリー制限しておけばOKだろ、となります。

糖尿病専門医であってもカロリー制限しか勉強してきていないので、糖質制限は「わからない」→「学会が否定」→「わからないけど極端な方法はリスク(患者の体調、自分の訴訟)がある」となり否定されているのが現状です。

こうした医者の成り立ちからみると、糖質オフが真剣に取り組まれないかわかりますよね。食品業界の思惑もあると思いますが、こちらはなかなか立証が難しいです。

またこんな裏話も書いていきたいと思います。

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