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【詩】背中のボタン - リマスター

昨日  何かの拍子に  思い出した
君の  背中に  一つだけ
ぼこっと  でっぱる  膨らみがあった
すべらかで  やせた  背中
その膨らみだけが  妙に  目立っていた
肩甲骨の  少し下あたり  

僕は  いつも  それを押した
まるで何かのボタンみたいに  それを押した
押すと  くすぐったいようで  君は
喉の奥で  くすくすと  笑った  笑った  


(2013.2.15 初稿)


#詩

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