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アイスランドの質が勝手に高くなる教育の仕組みとユニークな教育現場

伊藤です、

視察レポート
【アイスランド編】を
お届けします。

エストニアに比べてアイスランドの方が
とても印象に残っています。

何も調べずに、行ったのですが
かなり良かったです。

(調べなさすぎて、北極圏に近いことを
忘れて寒さをなめてました。。笑)

・地球を感じる雄大な大自然
・進んでいてかなり素晴らしい教育
・天候から生まれる国民性

など、中々に面白かったです。

残念なのは雪が降ってないので
写真では寒さが伝わらないことですね。笑

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今回は
アイスランドの教育について
お届けしていきます。

いくつか大学や小学校を回ったのですが
中でも興味深いと思ったのは2つです。

1,アイスランド政府の考え方と
教育が上手くいく仕組み

2,ユニークな小学校の教育現場

順番にお伝えしていきます。

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1,アイスランド政府の考え方と
教育が上手くいく仕組み
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まず背景として、アイスランドのことを
少しお伝えします。

アイスランドは人口が35万人と少なく
移民が増えていることもあり、国内には
とても多くの言葉を話す人がいます。

そして、ユダヤが代表的ですが
占領された歴史を持っていたり、悲しい背景が
ある国ほど教育に力を入れているように思います。

アイスランドも、国ができてまだ1,000年ほどで
過去、デンマーク統治下にあったこともありました。

そういったこともあって
公教育に力を入れているように感じました。

お邪魔させていただいたのは
6〜15歳の子どもが通う「義務教育課程スクール」
の1つだったのですが

義務教育課程スクールは原則無料で通えて
98%は地方自治体の運営
です。

私学が2%しかない国なんですね
アイスランドは。

それで、興味深かったのが
政府が決めている教育の柱と学校の運営方法です。

アイスランドも日本と同じように
学習指導要領があるのですが
かなり大まかなものしか設定されていません。

日本の場合は、学年ごとに
各教科で何を教えるかが決められているのので
考え方の違いが面白いです。

学習指導要領では
6つの柱が決められていて

1,リテラシー (読み書きと文脈の読解)
2,サステナビリティ (持続可能性)
3,民主主義と人権
4,平等
5,健康と福祉
6,創造性

この柱を元に教師が授業を
自分で作っていくのだそうです。

かなり大雑把な感じがするのですが
それでも教育は上手くいっているようで
その秘密は、学校運営にありました。

アイスランドでは日本のように公立学校でも
先生の転勤はありません。

学校単位で、校長先生も含めて
先生を雇う
のだとか。

だから、教師になりたい人が多くいる時は
競争の原理が働いて、

良い先生が集まる→学校のレベルが高くなる
→優れた生徒が集まる

という良いスパイラルが起きます。

そして、教師の質を高めて学校のレベルを上げるために
毎年200時間は強制で、教師の知識やスキルを
アップデートするための時間があるそうです。

それを地方自治体が主導で
行っているらしいです。

もしかしたら、学校の質よって
国からの助成金の金額が変わっているのかも
しれません。

今も良いスパイラルの中にあるのですが
アイスランドは景気が非常に良いので
教師志望者も減っているのだとか。

(アイスランドは物価が非常に高く
日本の約2〜3倍
です。

ホテルでお水を買うと500円しました。

小学校教師の初任給で50万円ほど(税引前)
ですが、そんなにお金をもらっているとは
思っていないそうです。)

景気が良い間は、かなり良いスパイラルが
起きますが不景気になったら、心配でもありますね。

全体として、教師が尊敬されているような
雰囲気を感じました。

公立学校であっても、学校が先生を雇ったり
どんどん質が高くなっていく仕組みがあるのが
いいですね。

教師が尊敬され、質の高い人が増えると
細かく指導要領を決めなくても、レベルの高い
教育ができるようになり好循環が生まれます。

そう言えば、母校の授業は
指導要領をそこまで意識していなかったように
思います。

受験がなかったこともあり
世界史の授業は特に狭い範囲を深く
学んだ記憶があります。笑

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2,ユニークな小学校の教育現場
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そして、gardabaer (ガルザバイル)の
私立学校へ見学に行ったのですが
そこがまた良かったです。

Inclusive教育 (包括的な教育)
とても大切にしていて、学校の中は
Googleのオフィスのような印象を受けました。

1,写真で伝わればいいのですが
教室がかなりフレキシブルで
明確に教室という区切りがない

(階段を3つあがれば別の教室、的な)

2,編み物の授業中にスターウォーズが
流れていて、途中で教室内にあるトランポリンで
遊んでいる子もいる。

3,いたる所に、生徒の作品が飾ってあり
どれもユニーク。

4,音楽教室にレコーディングルーム併設

→これがレコーディングルーム。
マイクがドラムの周りに置いてあるのがわかりますか?

5,ビリヤード台や卓球台が色々な所にある

6,子どもがとにかく楽しそう

7,芸術や図工の時間を大切にしていて
学年が上がるごとに授業の時間が増える

など、学び場 兼 遊び場のような感じで
のびのびと学んでいる印象を受けました。

ここに通えるのはかなり幸せだと思います。

学校の持っている雰囲気や生徒の様子などは
言葉では伝えられないので、実際に見学するしか
感じ取ってもらう方法はないかもしれません。

もし自分がアイスランド人の子どもなら
ここで学びたいとは思いました。

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そして、最後にテストについて。

日本はゆとり教育やセンター試験の改定に
代表されるように少しずつ

偏差値至上主義→テストで見えない力

を伸ばそうとシフトしているように
感じます。

一方でアイスランドでは
98年からテストが始まって教育の
進捗度を測るようになりました。

中間試験・期末試験みたいなものです。

進んでいる所がクロスしている感じが
面白いです。

テストでどこまで理解しているかを測るのも
テストでは測れない力を伸ばすのも
どちらも大事だと思います。

そのちょうどバランスの良い所が
きっとどこかにあるのでしょう。

それでは、最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

伊藤 聡

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