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顔と話し方だけで、4人の候補者を評価してみた

自民党総裁選 2021の公開討論会(記者クラブ)を視聴しました。
2時間以上あってウンザリしましたが、教材だと思って全部観ました。
そもそも政治の話を書くつもりはありませんし、どの候補者の発言も権力者に忖度しまくりなので、政策や公約について評価するのは無意味だと感じます。

日本の新しい ”顔” となる人を、なるべく純粋に評価するために、以下の条件を課します。

✅ 政策の内容や思想的立場には触れない
✅ メディアによる評価(ノイズ)を遮断
✅ 党内の勢力や人気等による予想を無視

つまり、この 2時間の公開討論会を観ただけの印象で、候補者の 4名を評価したいと思います。
評価軸は以下の 4つとしました。

① わかりやすさ
政治家として、話がわかりやすいことは重要ですよね。
端的に要点をわかりやすく話しているかを見ました。
話が長い、論点がズレている、答えになっていない、などはマイナスです。

② プレゼン能力
① に加えて、聴衆に響く話し方ができているかどうか。
声のトーン、目ヂカラ、ジェスチャー等が評価ポイントとなります。

③ 顔・表情
日本語を解さない外国人などにとっては、「顔がすべて」と言っても過言ではありません。
美形かどうかではなく、人相や表情から読み取れる人間性・品性を見ました。

④ 親しみやすさ
国民にとっても、外国人にとっても、国のリーダーが好感の持てる人物であることは重要だと思います。
人間味、ユーモア、愛嬌などを評価しました。

以上の 4項目について、1~5 の 5段階による相対評価(5が高評価)です。

スコア2

河野 太郎

話は一番わかりやすいと思いました。質問に対して、あまり論点を外さず、適度な長さで、端的に答えています。(論点を微妙に反らすのは政治家の習性みたいなものなので、4人の中では最もマシだったという意味)
プレゼンテーションについては、派手さはないものの、落ち着いたトーンで淀みなく話す、日本の政治家の一類型かと。現首相・前首相よりはるかに安心して聴いていられます。
顔の評価が難しくて、3としました。顔で損している人だとは思いますが、個性的な顔立ちは、印象に残りやすく外交向きとも言えます。好き嫌いが分かれるところでしょう。
親しみやすさは、4人の中で最低評価となりました。威圧的で攻撃的な性格が見え、友達になりたいとは思えませんでした。もっと表情を豊かにして、ときどきテヘペロするくらい愛嬌を見せればいいのに、と思います。

岸田 文雄

顔に最高評価をつけました。インパクトのない顔ではありますが、歌舞伎の女形おやまを彷彿とさせるのっぺりした顔立ちは、外国でのウケもいいと思います。
親しみやすさも、まずまずの評価です。河野さんと逆で、岸田さんには愛嬌があります。どちらにもお坊ちゃん育ちを感じますが、岸田さんは可愛げのあるお坊ちゃんタイプかと。
かたや、話すことに関しては惨憺たる評価になりました。こちらも河野さんと逆ですね。まず、話が無難すぎて退屈です。質問にまともに答えていない場面が散見されました。人畜無害で、何も変えない人との印象でした。
プレゼンはボロボロでしたね。しゃべりがヘタすぎます。前首相より酷い。質問されて言葉が出てこず、しどろもどろになったり、失語症のようになってしまった場面は、痛々しくて見ていられませんでした。

高市 早苗

プレゼン能力に最高評価をつけました。正統派の上手な話し方だと思いました。話し方教室にでも通われていたような印象です。目に力が宿っていて、聴き取りやすい言葉で、聴衆に語りかけるように話されます。
しかし、残念なのは、話が冗長なことです。わかりやすさは 3としました。
主張はわかるのですが、気合が入りすぎなのか、端的に話すことができず、つい話が長くなってしまうようです。原稿を見すぎなのも気になりました。
顔を最低評価としたのは、定期的に見せる作り笑いが不気味だからです。
話し方教室の弊害でしょうか。全く不自然で、品のなさと恐怖しか感じません。「あの笑いはやめたほうがいい」と助言する人はいないのでしょうか。

野田 聖子

親しみやすさに最高評価です。野田さんは間違いなくアジアの女性リーダーの系譜上にあると思います。つまり、パク・クネ(前韓国大統領)、 蔡英文ツァイ・インウェン(台湾総統)、キャリー・ラム(香港行政長官)の延長線上に位置する顔です。近所のおばちゃんっぽさがアジアではウケるのでしょう。
わかりやすさでも、河野さんに次ぐ 4をつけました。話が具体的なので、すっと入ってきますね。(不妊治療と障害を持つご子息の話ばかりなのが気になりましたが、本稿の評価は内容には触れない趣旨なのでスルーします)
プレゼンは 3としました。高市さんとは逆に、自然な笑顔が出るところには好感が持てますが、町内会のおばちゃんが公民館で説教をしている感が拭えず、高市さんの話し方教室仕込みの演説とは格の違いを感じてしまいました。


以上、極力メディアやネット民たちのノイズや先入観を取り除いて、私自身の聴く力と感受性のみで、4名の候補者を評価してみました。
結果として野田さんがトップスコアになったわけですが、そもそも評価軸も恣意的なものですので、数字自体に意味はないですね。

それより、皆様のご感想を聞かせていただきたくてこの記事を書きました。
公開討論会をご覧になっていなくても、あなたの印象や好き嫌いについて、コメントをいただけたらうれしいです。


最後に、蛇足ながら個人的な思いを記しておきます。
いい加減、おじいちゃん政治家にウンザリしているので、次の首相は若手か女性がいいと思っています。
4名の中では、高市さんか野田さんということになりますね。
高市さんが首相になったらお隣の国々が騒ぎそうだし、野田さんがなったら、西洋人には台湾のリーダーや香港のリーダーと見分けがつかないかもしれません。
それでもいいから、「日本も変わった」と世界に示してほしいと思うのです。

超個人的には・・・

三原じゅん子さんがいいです。

三原順子4