日本人社員の裏チャットがエグすぎる
1年前、Employee Engagement Survey は牛の糞である、と書きました。
当社はそれを今年も実施し、アクションプランを提出せよ、と相変わらずの狂いっぷりです。
近々私はスイス本社に異動する予定なので、本社のメンバーとそれをギロンするハメになりました。
その牛の糞会議には、東京の社員も何人か入っていました。
東京の EES のスコアがとくに低かったからだそうです。
ジュネーブ・東京・香港(私)の 3拠点が参加するオンラインミーティングが始まりました。
会議をリードするのは、本社の VP(部長格)。スイス人です。
東京からは、次長と課長数名が出席。全員日本人のようです。
まずは、EES のスコアが低かった項目を重点的に見ていきます。
Vision
Leadership
Strategy
はははは。
だ~か~ら~。
このへんは経営層の課題でしょーが。私たちが考えることじゃないねーよ。
完全にズレてるよ。
東京の一人が発言しました。
「それらの項目でアクションプランは書きようがないと思います」
ほう。誰だか知らぬが、真っ当なこと言うじゃないか。
やはりまともだね、日本人社員は。
Empowerment
Collaboration
Communication
スイス本社の面々が “本社らしい” 発言を繰り出してきます。
「お互いに相手がやっている仕事を知らないのはマズいと思うんだ」
「定期的な情報共有ミーティングをもつべきでしょうね」
「オフラインでお互いに言いたいことが言える場も必要だと思う」
うわー。じつにくだらん。
東京のメンバーが発言しないなか、本社 VP が私に話を振りました。
VP「〇〇、あなたはどう思う?」
私「うーん。私は話すことがないな。香港チームはうまくやってるので」
場がシーンとなりました。
あれ。地雷踏んだかな。
そのときでした。
Teams のチャット欄にコメントが入りました。
“グッジョブです^^”
え? 日本語?
コメントの主は、東京の次長だ。
このチャットは、私だけが見れるやつ。
「グッジョブです」だとぉ? イヤミか何かだろうか?
にしては、^^がついてるし・・・
むう。どう返したものか。
私「グッジョブでしたか ^^;」
次長「はい。ナイスなご発言だと思いました」
私「本社の人たちは引いてたみたいですけど」
次長「ああいうこと言う人いませんからね。はっきり言っていただいてありがとうございます」
いったいどういうことなんだ?
次長「ずっとこんな議論してるんですよ。バカバカしいと思いませんか?」
あっははは!!
声を出して笑ってしまった。(Teams をミュートにした)
じゃあそうはっきり発言しろよ。オフレコのチャットじゃなくて。
とは思ったものの、次長氏に同感だ。
たしかにバカバカしいのだ。
東京の課長の一人もチャットに参加してきました。
課長「あ、どうも。〇〇です。こんな会議に呼ばれてご迷惑でしょうね^^」
私「初めて参加するのでよくわかっていませんが」
課長「じつは、同じ会議をすでに 3回もやってるんですよ」
笑えねえ・・・。
腹抱えて笑いたいとこだけど。
この会議室にハンドグレネード投げ込みたい。Teams にそういう機能ないのか?
他の課長らもチャットにコメントしてきました。
「これ以上定例会議増やすのマジ勘弁」
「言いたいこと言っても聞かねえだろオマイラ」
「やつら相変わらず何もわかってなくて萎える」
いつのまにか、日本人だけの日本語チャットルームができている・・・
私は東京のメンバーに信用されている、と喜ぶべきなのか。
それとも、悪い仲間に引きずり込まれた、と悲しむべきなのか。
オモテの会議では、
「どうしたらお互いに率直な意見を言い合えるか?」
というテーマで議論が続いています。
ウラのチャットでは、率直すぎる意見のオンパレードになってるんだが。
ついに、スイス本社の一人が破壊力抜群の発言をしました。
その瞬間、“チャットルーム” が揺れた。
「小学生か!」
「ウケるわー」
「学級会のノリ?」
「どこまでバカなの?」
「匿名って。2ちゃんかよww」
「それやって地獄見るのオマイラぞ」
「いわゆる目安箱ってやつですかwww」
「目安箱っておま・・・徳川吉宗か!」
「暴れん坊将軍キター!」
「テーテテー、テテーテテー」
「やめれ。笑いすぎて腹いてー」
笑いすぎて腹いてーのはこっちだよ!!
あなたがたは、会議でいつもこんなことをやっているのですか?
誰ですか「やはりまともだね、日本人社員は」なんて言ったのは。
スイスに異動するのが憂鬱になってきた。
私は、どっちのサイドに立てばいいんだ?