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国内追加投資|スペースリー

昨日2019年6月3日付けにて、株式会社スペースリーより配信されましたプレスリリースのとおり、弊社DNX Ventures(旧Draper Nexus)は株式会社スペースリーのシリーズAラウンドにて追加投資を実行しましたことをご報告致します。今回も昨年3月のシードラウンドに続き、既存株主であるArchetype VenturesおよびDBJキャピタル株式会社とともにフォローオン出資致しました。

>> プレスリリース


スペースリーって?

スペースリーはVRコンテンツの制作・活用を後押しするSaaS型のクラウドサービス。直感的な操作で360度VRコンテンツを制作できるソフトウェアを開発、提供しています。市販の360度カメラで撮影した写真をアップロードするだけで、質の高いVRコンテンツを制作・編集でき、それらのコンテンツを、手のひらサイズVRグラス「カセット」とスマホを組み合わせたり、VR最新機器を使用することで見ることができます。また、同ソフトウェアはすべてブラウザ上で操作するため、特別なアプリケーションやハードウェアは不要。PCやスマートフォンなどからアクセスしてVRコンテンツを制作・閲覧することができます。

撮影してできたVRコンテンツは、折りたたみ式VRグラス「カセット」をスマートフォンにセットすると、簡単に見ることができる。

VRグラスを覗いた様子。コンテンツ内にテキストやリンク、カスタマイズした問い合わせボタンを組み込めるなど、使い勝手の良い編集機能も充実している。

サービスはここ数年で急成長

2016年11月のサービス開始以降、使いやすさ、VRコンテンツの品質、リーズナブルな価格が支持され、不動産業界を中心に、利用事業者アカウント数は2000を超えました。店頭営業にも活躍。遠隔地の接客も、独自技術の遠隔同期機能を活用で、営業活動の効率化に貢献しています。
営業マーケティング目的で利用される不動産分野においては継続率98.5%。事業者に選ばれ、効果を実感し継続いただけるサービスとして大きく成長しています。

他にはない遠隔接客機能や、手のひらサイズのVRグラス「カセット」の開発など技術力を高く評価されているほか、利用企業のなかでは接客数の昨年比50%アップ、現地内覧無しの物件予約は全体の7割、コンテンツが分かりやすくオンライン問い合わせ率1.5倍という結果も出ています。

調達資金の活用シナリオ

今回同社が調達した資金は、マーケティング強化や海外事業加速、新規事業への投資に充てられる予定。すでに複数社での活用事例がデータとして蓄積しています。これらのデータ分析や画像解析などVR分野におけるAIの実用化にも継続的に取り組むべく、蓄積した行動データや360度VRデータを活用した研究開発を強化、スペースリーをさらに便利で効果を実感できるプロダクトへと進化させていくこととしています。

弊社倉林コメント

弊社はスペースリーの高い技術力、プロダクト品質への拘りを評価し、昨年のシードラウンドからご支援させて頂いておりました。その後順調に顧客も獲得し、ユニットエコノミクスを確立したタイミングでのシリーズAになります。リードインベスターとして、更なる成長の加速をご支援して参ります。

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“どこでもかんたんVR”がウリのスペースリー。
これまで8割が不動産分野で活用されてきましたが、その他のVR研修領域など、ビジネス用途での活用も徐々に増えてきています。蓄積されたデータを活用する研究開発と合わせて、今後ますます“どこでもかんたんVR”が活用される未来を目指し、最大限弊社もサポートして参ります。


(文・上野なつみ)

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