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新規国内投資|TableCheck

本日2019年7月2日付けにて、株式会社TableCheckより配信されましたプレスリリースのとおり、弊社DNX Ventures(旧Draper Nexus)は株式会社TableCheckへ新たに投資を実行致しましたことをご報告致します。本ラウンドのリード投資家として、既存株主であるSMBCベンチャーキャピタル株式会社とともに出資致しました。
>> プレスリリース


TableCheckって?

TableCheckは、クラウド型レストランマネジメントシステム「TableSolution」と検索・予約サイト「TableCheck」からなる、レストランデータプラットフォームを開発・提供するスタートアップ。「Dining Connected世界中のレストランとカスタマーの最良の架け橋になる」をミッションに、オウンドメディアとネット予約の最大活用による「レストランオペレーションの自動化と最適化」を実現しています。

クラウド型レストランマネジメントシステム「TableSolution」は、レストランの予約管理・顧客管理と、お客様のネット予約画面が一体となった総合管理システムです。ホテルや航空券ではインターネット予約が普及する一方で、飲食業界はデジタル化が進まず、未だに国内約100万店舗の飲食店のうち約9割が電話で予約を受けています。さらに、顧客管理も紙やノートを使って行っていました。TableSolutionは、こうした飲食店における業務オペレーションをデジタル化、大きく効率化・改善しています。

TableSolutionが提供する予約台帳システムは、CTI連携、電話自動応答、オンラインクレジットカード決済、POSシステム連携など、理想の店舗運営に必要な機能を取り揃え、日本そして世界の人気店・有名店の一流のサービスを支えています。

予約台帳と連動したネット予約ページは、レストランのWEBサイトに埋め込みが可能。自社サイトで予約受付ができるようになる上、最新の空席状況に応じた予約受付でネット予約比率の向上を実現し、電話応対の負担を軽減できます。

一方「TableCheck」は、人気店の空席状況もリアルタイムで確認・予約できるサイト&アプリ。「TableSolution」を利用するレストランを横断的に検索することができ、「TableCheck」でのみネット予約を受け付けるレストランも多数掲載されている。こちらの予約サイトも、レストランの予約台帳システムと直接連動しているため、検索時点のリアルタイムな空席状況の反映を可能にしました。

希望の場所・ジャンル・日時・人数を入力するだけで行きたいお店を見つけ、予約することができるレストラン予約ポータル。多言語対応や即時予約で訪日観光客を含むボーダレスな集客支援を実現しています。


国内のみならず海外市場も拡大成長

同サービスは、APAC(アジア太平洋)全域にてニーズ拡大中。今月2019年7月より、韓国、シンガポール、インドネシアの既存拠点に加え、オーストラリアとタイに新たな拠点を開設します。今回の新規開設により、営業拠点は国内3拠点(東京、大阪、福岡)と合わせ計8拠点となりました。

2019年7月現在、利用継続率は99.65%※1、日本を含む世界19カ国約4,000店舗に導入、ネット予約「TableCheck」の月間予約人数は約100万人まで到達しています。SaaSの重要指標である解約率は1%以下を維持しており、海外の導入店舗数は前年比2倍、国内でも1.7倍の成長を続けています。

※1月々の契約店舗数から「閉店」と「休止」と「新店舗(オープン前)」以外の解約店舗数を除いた2018年12月~2019年5月の平均値


資金調達後の強化シナリオ

今回調達した資金は、海外拠点の新設と現地での人材採用、プロダクト開発強化へ充てられる予定です。

1. 世界展開を加速
海外拠点の新設と人材採用による世界展開のさらなる加速を目指します。
本格稼働するオーストラリアとタイの2拠点に加え、2020年2月までにさらに2つの海外拠点(香港・ドバイ)を開設予定です。TableCheckは、日本発SaaSとして初めてグローバルホテルチェーンに採用されており、すでに中国、韓国、シンガポール、インドネシアなどAPAC主要国での導入実績があります。今後もAPAC全域での導入を加速するとともに、すでにIT化が進むオーストラリアでの市場開拓を推進することで、さらなるグローバル市場での優位性の確立を目指します。

2.プロダクト開発体制の強化
飲食店業務の自動化・最適化、ユーザーエクスペリエンスの向上をグローバル規模で実現するためのプロダクト開発体制を強化します。引き続き、世界各国の主要な決済手段やグルメサイトとの繋ぎ込みを実装することで、世界中の飲食店とユーザーをシームレスに繋ぐプラットフォームとしての機能を拡充してまいります。


弊社倉林コメント

オンラインレストラン予約や顧客満足度の高いCRMなど、飲食店運営に必要な機能を備えたTableCheckは、グローバル市場で高い成長が期待できるSaaSプロダクトです。インターナショナルで経験豊富な経営チームと共に、今後の国内及び海外での市場開拓の加速をご支援できればと考えております。

右から、倉林陽(DNXマネージングディレクター)、John Shields氏(TableCheck取締役)、谷口優氏(TableCheck代表取締役)、森田諒氏(SMBCベンチャーキャピタル 部長代理)、服部将大(DNXインベストメントマネジャー)

今回同社への投資のきっかけとなったのは、弊社東京オフィスのInvestment Manager服部が、前職SMBCベンチャーキャピタル在籍中にSeriesBのラウンドにて同社へ出資をしていたことがご縁。DNXおよび倉林の経験・知見も加え、さらに弊社としてサポートして参ります。

まずはぜひ、今夜のレストラン予約から、TableCheckをお試し頂けたら幸いです。


(文・上野なつみ)

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