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豆知識 -ガーナと日本の学校の違い-

はじめに

こんにちは!記事を書かせていただくのは、4回目になります。
インターン生の光です。
今回は、ガーナと日本の学校(初等・中等教育)の違いについて、4つの観点から、豆知識的にご紹介します!「ここは一緒だ!」「でもこれは違うの!?」と、楽しみながら、でもその違いを生む背景もちょと考えながら、箸休めのような感じで、リラックスして読んでいただけたらと思います。

必修科目

一つ目は、必修科目です。
ガーナ:数学・英語・理科・社会・国語・ICT・道徳・(フランス語・製図) 
日本:国語・算数・理科・社会・生活・音楽・図画工作・家庭・体育・英語・道徳・総合・特別活動・(美術・技術家庭)
※()内は、中学校のみ
日本では国語=日本語です。しかし、ガーナは現地語の数がとても多いため、主に使用されるチュイ語と学校がある地域のローカル語を国語として学びます。ICT教育は、日本では、2020年度より小学校のプログラミング教育が必修化され、2021年度より中学校の技術の授業でプログラミングに関する内容が倍増するなど、力を入れています。ガーナでも、中学校の必修科目となっていることから分かるように、重要視されています。しかし、パソコンが一台もなかったり、壊れているパソコンしかなかったりする環境で授業をしている学校も多く、十分な教育がなされているとはいえない現状があります。ICT教育について詳しくは、下の記事をご覧ください。

制服

二つ目は、制服です。
みなさんはどんな制服を着ていたでしょうか?日本の公立学校では、中学校から学校指定の制服を着用して登校するのが基本で、入学前に学校やデパートで採寸をして、後日受け取るのが一般的だと思います。私も、中学校の制服はデパートで、高校の制服は学校の体育館で採寸をしましたが、採寸の日は妙に緊張したのを覚えています。一方、ガーナでは、小学校から学校ごとに色やデザインの異なる指定の制服があります。日本の学校との大きな違いは、学校から渡されるのは、出来上がった制服ではなく、制服の生地という点です。私服を含め、テーラーさんに洋服を作ってもらう文化がまだまだ根強いガーナでは、制服の生地を各々でテーラーさんのところに持っていき、制服をつくってもらいます。しかし、一つ1000円から2000円する仕立て代金を払えないために制服を作れない子も多く、その子たちは私服を着て学校に通っているという現状もあります。

制服を着た男の子

給食

三つ目は、給食です。
日本の公立小学校における給食実施率は99.7%、中学校でも96.0%と、とても高い確率で学校給食が実施されています。一方ガーナでは、公立学校での給食配布率は約10%と、非常に低い数字です。この10%の中には、”お豆だけ”の給食も含まれます。Doooooooo Schoolでは、こうした現状を変えるために、給食室を建設し、ガーナの伝統的な主食と言われる、バンクやケンケ、ヤム、ライスにシチューをかけたものなど、毎日違うメニューを週5日提供しています。
給食について詳しくはこちらをご覧ください。

また、日本の学校では、学校給食法における「学校給食摂取基準」に基づいて献立が作成されています。学校に栄養教諭の先生がいることや毎日バランスの良い、バリエーション豊かで美味しい給食をいただけることは、とても有難く、自分達がどれだけ恵まれているかを痛感します。

時間割

最後は、時間割です。
ガーナの学校の時間割は、1コマ45分の授業が1日コマあります。授業と授業の間の休憩時間は5分間です。日本の学校では、一般的に小学校は1コマ45、中学校は1コマ50分の授業が5から6時間あります。授業と授業の間の休憩は5~10分ですが、多くの小学校には2時間目と3時間目の間に20分間の中休みがあります。私は小学生のとき、毎日この中休みが楽しみで、チャイムが鳴った瞬間に階段を駆け下りて校庭に飛び出していました。ドッジボール、竹馬、一輪車、鉄棒etc…その時々にハマっている遊びを友達と一緒にしていたことを思い出します。
昼休みは、ガーナの学校で1時間、日本の学校でも約1時間あります。一般的に日本の学校では、そのうち最初の45分間を給食の時間、残りを休み時間として過ごします。一方ガーナでは、昼休みの1時間の間に、給食だけ食べて、家に帰ってしまう生徒が多いという現状があります。もし日本で同じことをしたら、きっと「サボり」と認識されるでしょう。でも、ガーナの子どもたちがそのような行動をとるのには、私たちの”当たり前”という価値観ではジャッジすることのできない、彼らなりの理由があるのかもしれません。

おわりに

4つの観点から見たガーナと日本の学校の違いは、いかがだったでしょうか。今回の記事で私がお伝えしたかったのは、決して「日本の学校は素晴らしい。それに比べてガーナは劣っている。」というメッセージではありません。日本と比較してガーナに発展の遅れがあることは否めませんが、それだけがこのような違いを生んでいるわけではないのです。だからこそ、支援の際には私たちの"当たり前"を、押し付けるようにして持ち込むべきではありません。冒頭にも書いたように、相違点を知るだけでなく、それらが生まれる背景や理由を考えてみると、新たな気づきや視点が生まれる気がします。私もまだまだ勉強中ですが、はじめましての情報に出会ったときに、「ふ~ん」「へー。」で終わらせず、「なぜ?」「どうして?」を考えることを大切にして、自分にできるアクションに繋げていきたいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!今後とも、インターン生の活動、そしてCLOUDY / Dooooooooの活動に注目していただけますと幸いです。

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