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アフリカにおけるICT教育について

こんにちは!初めまして。

学生インターンとしてDooooooooでお世話になっている、かなと申します。今回noteを初めて書くのでどうか温かく見守っていただけると嬉しいです。宜しくお願いいたします。

本題に入る前に簡単に私の自己紹介をしたいと思います。私は大学で社会学を専攻しているほか、課外活動で赤十字のボランティアに参加するなど幅広く社会問題に触れる中で、Dooooooooに出会い、ご縁があってインターン生として関わらせていただいています。

そして今回はガーナのICT教育について、ミーティングなどを通じて学んだことを私なりに発信することができればと思っています!


1 はじめに

本題であるガーナのICT教育について触れていく前に、ガーナの教育の全体的な実情とICT教育とは何であるのか?という2点について簡単におさらいしたいと思います。

ガーナの教育については、以前学生インターンの仲間が書いてくれたガーナにおける初等教育及び中等教育に関するnoteにて分かりやすくまとめられているので、まだご覧になっていない方はぜひ先に読んでいたただけると嬉しいです。

そしてICT教育とは何であるのか?というところですが、ICTとは「Informtaion and Communication Technology」の頭文字をとってできた言葉であり、日本語では「情報通信技術」を意味します。そのためICT教育とはパソコンやタブレット端末、インターネットなどの情報通信技術を使用した教育手法のことを指します。

このこと2点を踏まえたうえで、本題のガーナのICT教育に触れていこうと思います。

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2 日本とガーナのICT教育の違い

それではガーナの教育の実情全体について理解したうえで、今回はタイトルにもある通り教育の中でもICTの分野について深く見ていきたいと思います。

ガーナのICT教育について理解するうえで、日本との比較をした方が分かりやすいのではないかと考えたため、まずは日本のICT教育について簡単に触れていきます。

日本では2020年度から小学校でプログラミングの授業が必修化されたように、国が主体となってICT教育に力を入れています。ほかにも授業で電子黒板やタブレットを使用したりするほか、調べ学習をする際にインターネットを使用する機会が多くあります。そのため日本ではたいていどこの小学校にもパソコン室が完備されていて、誰もがパソコンの簡単な操作を先生から教わることができます。実際に私は小学校の中学年か高学年の時にWordで簡単なカレンダーを作成した記憶があります。このようにICT教育を行える設備や教員の存在といった環境が整っているおかげで、日本では新型コロナウイルスが流行し緊急事態宣言が出ても、自宅でオンライン授業という形で年単位の遅れを出すことなくスムーズに公教育を続けられたのだと考えます。

しかしガーナではどうでしょうか?

ガーナでも現在はICT教育が中学校のカリキュラムの中で必修扱いになるなど、ICT教育に力を入れる取り組みが活発化してきています。しかし現在のICT教育の普及率はパブリックスクールでも10%に満たない程度、比較的導入が進んでいる高校においても40%程度という低い水準となっています。ICTに関する授業が行われている学校でも、パソコンが一台もない状況で先生が必死に教えることになったり、パソコンがあったとしても壊れているなど満足な教育を行える状況にない場合が多くあります。そのために現在も日本で行われているようなオンライン授業は当然行うことができず、コロナ禍におけるガーナの教育の遅れは深刻なものであると考えられます。

そうした低いICT教育の普及率の背景には様々な要因があります。例えば教員が少ないという問題。ガーナで教員職というとキャリアのファーストステップとして仕方なく選択されることが多い、あまり待遇が良くない仕事という認識があります。そのために教員にあまりやる気がない場合や、やる気があったとしても地方の学校だと金銭面や地理的に勤めるのが難しい場合が多くあります。そのために生じる教員の不足は常に問題視されており、その中でICT教育を担当できる先生というものはさらに限られてしまうのです。また、先にも少し述べたようにICT教育を行えるだけの設備がそもそも整っていないという問題もあります。パソコンやタブレットの導入はもちろん、安定した通信環境を確保するためのネット環境や電気も準備する必要があります。

このようにICT教育を充実させようとしても様々な障壁があるために、なかなか一筋縄で解決に向かうことができないというのがガーナの現在のICT教育の現状となっています。


3 ガーナのICT教育のために私たちがするべきこと

これまでにICT教育とは何であるのか、日本とガーナのICT教育の違いから現状について確認してきました。ここからはそうしたガーナの現状のために、いったい私たちは何をするべきなのかという点について考えていきたいと思います。

現在Dooooooooでは皆様にご支援をいただきまして建設することができたガーナ、ボルタ州、アブイ・チタ村の中学校に新しくPCルームも新規開設し、ICT教育に力を入れています。また教員が安心して働けるように、学校の敷地内に寮を作るなどの取り組みも行っています。さらにはICT教育以外のカリキュラムに含まれていないようないわゆる専科、例えば家庭科や音楽、アートの時間も盛り込んでいくことができればと考え、取り組んでいるところです。

私がこうしたアクションを行う上で重要であると感じていることは、現地の状況を正しく理解するということです。アクションを選択する際に、現地にはどのような課題があって、現地の方はどのような支援を望んでいて、その上で最も彼らのためになる支援の方法を決定していく必要があるためです。ただ設備が足りていないからと物資を提供するだけでは、教員が盗んで自分のものにしてしまうかもしれません。(実際にDooooooooの学校でも教員に電気代を盗まれてしまい、1か月電気が止まってしまった関係でICT関連の授業がストップしてしまったことがありました。)そのために現地の人々の性格なども含めて現状を理解し、最適なやり方を模索していく必要があり、これはICT教育に限った話ではありませんが、現地のために私たちがするべき最も大切なことであると考えます。

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4 さいごに

長くなってしましましたが、ガーナのICT教育についてうまく発信することができましたでしょうか?何か一つでも参考になるところがあれば幸いです!

Doooooooo及びCLOUDYはこれまで教育や雇用、健康という3つの軸で現地にアクションを届けてきました。そのために様々なアプローチの仕方をもって、現地の課題に対して真摯に向き合うことができたのだと私は考えます。様々な視点から課題解決に向けて動けるDooooooooであれば、この一筋縄ではいかないガーナが抱えるICT教育の課題を解決するための最善のアクションを起こせるのではないか、と私は強く信じています。

最後まで読んで頂いてありがとうございました!
次回のインターン生の投稿もお楽しみに!!

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