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キュア天狗、参上!

するしかないのだ!



「男性でもプリキュアになれたぞ!」
「でもそれは彼が美青年だったからじゃないか! 賞味期限のとっくに過ぎた、醜い中年男性に希望をくれ!」
その時であった!BRATATATATATATA! CRAAAAAASH! 銃声が響き、無残にも窓ガラスが破片となって周囲に飛び散る! ゴウランガ! そこに現れた男は……













「ドーモ、キュア天狗です」











プリキュア・オメーンを顔に付け、ジェットパックで空を飛び、論理ステッキで敵を殴打する! 不審中年男性、キュア天狗のエントリーだ!



政治的に正しいプリキュア

の実現のためには、やはり中年男性がエントリーする必要があるだろう。
最初は主人公から「知らないおじさんについていっちゃダメってお母さんに言われてるから……」って態度を取られ、あるとき彼女をピンチから救い出して、「ううん、おじさんはもう知らない人じゃないよ」って味方認定される、そういう日本のフェアリーだ。

本人がプリキュアを名乗り、プリキュアとして扱われることを望んでいるから、周囲も彼をプリキュアとして扱い接する。本人がオメーンを外すことを拒むから、周囲も素顔を詮索しようとしない、プリキュアシティに現れた正義の戦士はそういう人物だ。

ありがちな親子喧嘩の回には、「うむ、〇〇ちゃんのお母さんの言い分にも一理ある。この部分は実際何も間違っていないのだ。だが××というのは言いすぎだな。そこまで言われる謂れはない」みたいな、大人と子供の懸け橋の役目を果たす。

オメーンで笑って心で泣く、プリキュアの新しい仲間はそういう奴なんだ。

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