キンプリのスッスッス、良かったね～。

　どうせ核心の話をしたところでネタバレにはならない（およそ初見にも熟練にもぶっ飛んだ内容だったので）だろうから、あまりそういう配慮をせずに書くと……メタな部分をフィクションに落とし込むのが上手かった。

最終回のネタバレあり。

　人気投票や応援上映、ブキガミ（ムシキングや恐竜キングの系譜）の筐体がプリパラ筐体にコンバートされたエピソードなど、現実世界の出来事（それも偶発的な出来事ばかり）が作中の設定や展開でオマージュされていて、「なるほどなぁ……これがで口コミで流行る作品かぁ……」となった。

　特に衝撃的だったのが最終話。
　そもそものKING OF PRISM by PrettyRhythmの成り立ちが、
『"プリティーリズム"シリーズが放送終了したのち、商品展開はプリパラへと移行。それから劇場版プリパラでプリティーリズムの男子アイドルが活躍するバージョンを作ったら、思いのほか反響が良く、晴れてプリティーリズ
ムからのスピンオフとしてKING OF PRISMの第一作目が制作される』
　……というもので、これを、『プリズムワールドのg.o.d.（この世界を見下ろす神のような存在）がこの世界を見捨て、世界からプリズムのきらめき（魔力のようなもの）が失われたが、プリズムショーを見に来た観客の声援のおかげできらめきが取り戻された』という形で再現してしまうとは、監督の頭の中はどうなっているんだ（話題になった応援上映まで織り込まれている……！）。