見出し画像

ドボクのラジオ 第235回 人類は月に住めるのか

2023年11月29日(水)放送
ゲスト:荒井朋子さん(千葉工業大学惑星探査研究センター 所長)
ナビゲーター:JUMI
案内役:水天宮のちーちゃん

今回のゲストとなった荒井朋子さんは、東大地学科を卒業後、修士、博士課程へと進み月惑星科学を研究されていました。宇宙開発事業団(現.JAXA)の開発部員となり、月探査衛星「かぐや」の開発に従事されるなど、素晴らしい経歴の持ち主です。現在は、千葉工業大学惑星探査研究センター所長を務められ、深宇宙探査技術実証機「DESTINY(デスティニー)+」の理学ミッションの責任者でもあります。

今回のお話は、「人類は月に住めるのか」。
壮大なテーマですが、住むという視点に立って、土木や建築にも触れながらお話しいただきました。

前半では、ふたご座流星群の母天体・小惑星の探査計画「デスティニー+」に絡めて、地球に降り注ぐ塵(ちり)についてお話をうかがいました。塵は年間4万トンも地球に降り注ぐとか。その中には、有機物や炭素が多く含まれていて、宇宙から生命の誕生の種がやってきたのかもしれないそうです。そして、(放送されませんが)塵は太陽系の外からもやってきているとのことでした。まさに、驚きの連続でした。

後半では、本題「人類は月に住めるのか」についてお話しいただきました。降り注ぐ宇宙放射線を回避するために、すでにある溶岩ドームに基地を作る案があるとのこと。極地には氷があることが確認されているので水が確保でき、土木や建築だけでなく食物の生産といった生活するための技術を駆使することで、住むことができるそうです。
月に住むという夢が現実になる瞬間は、間もなくかもしれませんね。

もし、私が月に住むことになったら…、地球を眺めながらお酒を飲みたい!

【放送回の音源や写真など】
番組HP
http://doboradi.jsce.or.jp/2023/11/30/b-278/
YouTube
https://youtu.be/1Ep5BU3ffRQ?si=pbuArPRdP93H59IY

文:水天宮のちーちゃん
生活者の視点から、土木にかかわるすべてを深掘りしていこうと意気込む記者出身の案内人