プロレスは本気です!パート2

一言言いたいことがある!当たり前のことだけど、知ってほしい。プロレスは本気です!台本も打ち合わせも一切ない。

 パート2「本気すぎて嫌われ男。前田日明登場の章」

 場所は大阪、高校時代、1つ上と二つ上の学年に大阪の二大番長というのがいた。番長とは、その学校で一番ケンカの強いやつのことで、口先だけの言うだけ番長もいた。けど、彼らは本当に強かった。二人が戦うと大阪の街が全滅すると、まるでスーパーサイヤ人扱いだった。

 二大番長のひとりは、のちにボクサーや俳優となる、赤井英和。そして、もう一人が、のちの本気プロレスラー、前田日明その人であった。

前田が新日本プロレスに入門した日、社長の猪木から「どんな手を使ってもいいから俺を倒してみろ」と言われてケンカ慣れしていた前田は、いきなり目つぶし食らわせて猪木をボコボコにしてしまった。

 それ以来、前田は、プロレスは本気だ! を実践して、あまりにも対戦相手にけがをさせる存在として、嫌われ者の道を歩んでいく。

どうしてなんだろう? プロレスは本気なんだからいいじゃないか!

 そんなある日、前田は、長州力に対して少し本気を出してしまい。

顔面に何発もキックを食らわせて、病院送りにしてしまう。これには猪木をはじめとするみんなが怒って(なぜだろう? プロレスは本気のはずなのに)前田は新日本プロレスを出ていくことになる。

新日本プロレスを出た前田は、藤原喜明らとともに、夢の本気プロレス団体、UWFを立ち上げる。これには前田のファンたちも拍手喝采を送った。プロレスを本気でやったら誰が一番強いのか。みんな知りたかった。あれ? プロレスは本気…、まあ、いいか。

 しかしこの、UWFは短命に終わる。なぜかというと、客が来なかった。夢のプロレスなのになぜ、それは、試合があまりにも地味だったからである。アキレス腱固めのような地味な技で試合が決まってしまう。立体的な動きがほとんどなかった。ひたすら通好みの地味な団体となってしまった。

 その後、前田は異種格闘技戦で猪木に挑戦するも、「あいつ本気だから嫌だ」と断られてしまう。そんなある日、記者会見中の前田に、あるプロレスラーが襲いかかる。打ち合わせも何もないようだ。

 普通ならここで、試合で決着をつけよう! ということになるのだが、本気の前田は本気の対応に出る。傷害罪で警察に被害届を出したのだ。さすが本気男。

 どうだろう、前田日明のすごさがわかっていただけただろうか。

 次回、パート3は「本気じゃなかったの? 西口プロレス、ドラゴンゲート、WWE」をお送りいたします。

 

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?