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DTM作曲超入門編:YAMAHA Mobile Sequencer 画面の見方と作曲手順

スマホが発売されて10年上経過.ボーカロイド(ボカロ:初音ミク,私は巡音ルカも持っていて,こちらの方が好み)が発売されて10年以上経過.DTMという言葉もやっと広く市民権を得た様な印象です.今までは量産されたものを購入するといった所有欲が幸せの要素として大きかった.今は,出来上がったものを買うのではなく,それを成し遂げられる設備を買うという傾向が強くなっている様に思えます.もちろん今でもMusic Storeで曲を購入できますが,GarageBandで曲を作ることができるし,全くのゼロから作るのが難しい場合は,コード譜を購入して,そのコード進行に合わせてちょっとだけ自分なりにアレンジしたメロディを打ち込むというもの可能.もっと手を抜きたければ,MIDIデータを買ってそれをGarageBandに取り込んで,少しだけ修正してみる,なんていうこともできる.でも,この場合,原曲よりもはるかにダメダメなサウンドになってしまって,凹んでしまうことを覚悟しなければならない...そんな中,YAMAHAのMobile Sequencerをちょっといじってみたところ,めちゃくちゃ楽しかったので,書き留めておきます.

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メロディが降ってきた!というノリノリで幸運な時は良いですが,なかなかそんな時ばかりではなく,コード進行を適当に鳴らしてみて,頭の中のイメージに沿ってメロディラインを作っていくという場面の方が多いと思います.そこで利用したいのがアプリの力.アイデアが湧いてこない時はツールに頼ってみましょう.上の図の流れでいうと,コード進行型での作曲タイプを想定したのかな? さすがヤマハさん,アプリの構成が秀逸なのです.

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まずは,鳴らす楽器を選んでいきます.例えば上から順番に1Drum 2Bass 3SFX(効果音)4Clean Guitar1 などとします.次に任意のセクションブロックのを選んで(長押しで作成挿入できる),SECTION EDITボタンを押してOTHERにて,そのブロックの小節数(4〜32)と名前を決定する.下の図は,1セクションブロックを4小節に設定した場合で,CHORDボタンを押すと右上に小節番号(緑色)を示す帯が示される.最近,DAYBREAK FRONTLINEのフレーズが耳についていたので,そのコード進行(Am F C G)を入れてみた.シンコペーションも設定できたりして楽しい.

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ここまでできたら,PHRASE/VIEW画面に戻って,セクションブロックをタップすることでコード進行に沿って,何某か音が流れてくる!

音が流れ出したら,もう少し細かい編集がしたくなってきました.そこで,MIDIキーボードを接続してみましょう.

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右上の設定ボタンから,SYSTEM/MIDI PORTで接続されたキーボードが現れているはず.私はXkeyをiPadにつないでますので,それのINボタンを押してアクティブにする.すると,キーボードを弾けば選択されているPART(楽器)の音が鳴るはず.

キーボードも設定できたら,セクションブロックで数小節作成したものを少しずつ繋げて曲にしていきましょう.SONGボタンを押すと,DAWでよく見るトラック・リージョン編集画面に変わります.セクションブロックがイントロ/Aメロ/Bメロ/サビ/間奏なのかを考えて,曲の小節番号に注意して,任意の場所にセクションブロックをドラッグする.

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するとリージョンにMIDIデータが現れるので,編集したいリージョンをタップしてPiano Rollを選択する.下図のような画面でノートを鉛筆ボタンを押して編集することができる.左側のVIEWボタンを押すことでVelocityやPitch Bendなども編集することができる.

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<まとめ>
このYAMAHA Mobile Sequencerのアプリのすごいところは,最初のPHRASE/VIEWの画面がマトリックスで構成されているということ.セクションブロックは,思いついたコード進行をメモがわりにどんどん作っていく.それがイントロだろうがサビだろうが構わない.セクションブロックは,コード進行などのアイデアをストックする場所と考える.セクションブロックは長押しすることによって左右に移動できる.つまり,その4小節は,イントロ部/サビなど好きな構成部品として後から再配置可能なのです!セクションブロックを繋ぐ際にコード進行におけるキーが違っておかしい場合には,トランスポーズを使って合わせればOK.ということで,すきま時間をも利用して作曲活動の幅が広がるアプリに感謝.


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