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37歳でラップを始めたことへの言い訳

皆さま、お元気でしょうか?
この度、私、正高佑志は“MASATAKA“名義で楽曲・ミュージックビデオの配信を開始しました。レーベルと契約している訳ではないのですが、一応はデビューということになるのかもしれません。

お前、そんなことより他にやることあるだろ?という罵声が飛んできそうな気もするので、ちょっとだけ言い訳をさせてください。

2016年10月にカリフォルニア州で医療大麻の実際を目にしてから6年、私は科学的根拠というものを拠り所に情報発信を続けてきました。当初は海外の文献を翻訳し記事にするのみでしたが、近年ではSNSを駆使した研究調査の真似事もやってきました。
それらの一つの集大成が、昨年の大麻使用者実態調査であり、これによって初めて、日本で大麻を使用している人々の健康についての実態が明らかになりました。これはそれなりに画期的なことだと自負しております。

この結果について、私はプレスリリースを打つなどし、世間へのアピールを重ねましたが、一部の気骨ある記者さんを除き、世間的には取り扱われることはありませんでした。厚生労働省による大麻有識者会議の机上に上がることもなかったのは言うまでもありません。
大麻問題のみならず、コロナ騒動の例をみても、科学的根拠というものは、この国では政策決定においてはほとんど意味をなさないというのが、私の生活実感です。
学術誌についた点数(インパクトファクター)を集めて、研究者として身を立てることを目指すならそれでも問題ないのかもしれません。しかし残念ながら、私がやりたいのはそういうことではありません。
データを作り、メディアに取り上げてもらい、世論を味方につけるという戦略を完全に諦めるわけではないのですが、アプローチの仕方を改める必要がある。

そんな矢先に“ラップしてみたら?“と声をかけてくれたのが熊本で近所に住むOno Cotaくんでした。
DJ、トラックメーカー、スタジオエンジニア、そして映像監督として全国のアーティストと仕事をする彼の“手伝うよ!“という有り難い申し出に甘えて、今回の楽曲とMVができ上がりました。彼がいなければ、MASATAKAは誕生しなかったのは間違いありません。
今回の曲名は漫画作品に由来していますが、同時に大麻問題の比喩になっています。(原作をグール=スモーカーとして再解釈してみてください、なるほどと思うはずです。)リリックを書くのは高校生以来でしたが、幸いにして、言いたいことなんて何一つなかった20年前とは状況が違い、言葉を自然と紡ぐことができました。
自分の思想や心情を表現する上で、ラップという手段はブログやTwitterと近しいところがあります。

先月で37歳。普通なら音楽を諦めて、現実と折り合いをつけることを模索する年なのかもしれません。そういう社会の同調圧力から、自分自身は自由でありたいと思っています。

Tokyo Ghoul MASATAKA
Youtube⇨ https://youtu.be/kS7HjYg2CWE
DL/Streaming ⇒ https://linkco.re/h5VGsBGR



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