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高校サッカー選手権の選手たちへ

帝京長岡ガンバれ!

僕は新潟県の出身で、現在は新潟市という場所に住んでいるのだけれど、元々は職人の町である燕市の出身。

下町ロケットの撮影場所として選ばれたことから、ちょっと盛り上がってた感がある。

そんな僕は、帝京長岡高校を選び、サッカー部に入った。高校から始めた。高校1年生の時に、新潟市以外から初めて全国高校選手権大会の本大会に進んだ。なんだかすごいな、と思った。

高校からサッカーを始めただけあり、僕は普通よりできないし、普通よりも下手クソな部類に入る。それでも最終学年時にはGKとして、11人中8名が下級生というチームでなんとか試合に出させてもらうことができた。

結果としては準決勝で負けてベスト4という結果だったから、結果を見れば、出来ない人たちなりに頑張ったんじゃないかなぁ...なんて思う次第。

今年、新潟県の代表として全国高校サッカー選手権大会を闘う帝京長岡高校のメンバーも何だか似たような感じだと文章で読む。(まぁ、僕たちの頃とは比較にならないほど上手なのは差し置いて、ね。)

そんなカッコいい後輩たちに向けて、社会人生活が10年以上になってきたおじさん先輩からアドバイスをしたいと思い、エントリを書いてます。

消費されるエンタメを超えて

僕は以前、プリンセス駅伝の件を踏まえ、スポーツは消費されるエンタメとしてだけで終わるべきではない、という旨のエントリを書きました。よく見られる感動の押し売りをする類の番組です。

スポーツは、感情が上下左右に振り回され、非日常の"場所"となることができることが大きな特徴です。記事内では全国高校サッカー選手権大会にも軽く触れていますが、御涙頂戴で終わってしまう意味がないとも。

消費されるエンタメになってしまうことの背景は、『負けたら終わる(トーナメント制)』ということ、そこが大きな要因だということがわかります。

気持ちはわからなくもありません。日々の練習はそこに費やしてきたし、基本的に生活をそこに比重を置いてきたからこそ、悔しいし、涙が出る。負けて終わった瞬間から、何をしたらいいのか分からない状態になってしまう。

トーナメントという制度を敷いていいる以上、勝ち残ることができる数は1。それ以外は全て負けることになりますので、当然ながら悲しみや悔しさはそれに比例して多くなります。

逆を返せば、切り売りする側としては、下世話な言い方になりますが、多くのコンテンツ(御涙頂戴劇)を抱えることができる、とも言えるわけで、甲子園で砂を拾う様子を写すのも、それが理由となります。

しかし、です。

人生は思ったよりも長く続くものです。

僕も高校生の時代はありましたが、すでに33歳。1月が来れば34歳となりますから、今の高校2年生からしたら2倍生きていることになりますね。

サッカーは楽しいスポーツです。

僕は仕事柄もそうでしたが、生来的にいろんなスポーツを取り組んできました。野球にバスケ、陸上競技は多種混合、水泳など、球技類は基本的に出来ますし、運動で困ったことはありません。

その中でも、僕はサッカーが楽しいといえますし、この全国高校サッカー選手権大会に臨む多くの選手たちは基本的に楽しいがこうじているからこそ、取り組んでいるんだと思います。

だからこそ、消費コンテンツとして、ただ、涙を切り売りするようなエンタメとしての波に飲まれることなく、サッカーを生涯楽しんでもらいたいと思う次第。

高校サッカーが終わる、なんてことはただの通過点でしかなくて、終わってみて、振り返ってみたら「あったな」ぐらいに、当然のことながらなっていきます。

人生は長く続きます。こんなのは僕が言わなくても当然の認識として受け止めてもらえるかと思いますが、僕ですら現役高校生の2倍しか生きてない。これからさらに(順調にいけば)2倍以上生きるのかと思うと本当に長い。

その分、やりたいことがたくさんあります。まだまだ出来てないこともたくさんあります。それはサッカー以外の楽しみを知ったからであり、知っているから。

サッカーも一つの手段。もちろん、大切にして欲しい。けど、それだけで人生が終わるなんてことはありえないからこそ、長く楽しんでもらいたい。

サッカーをやっていて優勝をする、というのは素晴らしいことです。いや、何を持ってか1番になる、というのは誰にでも許されるものではありません。それは誇るべきです。

しかし、そこに興味のない人や関心がない人は大勢います。その価値を高めるには、あなたたちが1番を取ったこと以外でも活躍を見せること以外にありません。

自分たちが「価値がある」と思うのであれば、余計に「それ以外のこと」で自分たちの価値を磨くことをすべきです。

まとめます。

サッカーを「終わらせなくていい」

サッカーの価値を高めたいのであれば「サッカー以外のことで価値を身につける」

ぜひ、悔いのない闘いを期待してます!

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