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#スポーツの未来に僕たちができること 第三弾について(リーグ編)

これまで「街」と「チーム」について記事にしてきましたが、今回の記事は「リーグ」の立場から見たときに、それぞれの自治体というか前回の言い回しを使えば区市町村に対して何ができるのか、と。

その逆に何を期待しているのか、という点についても書いてみたいと思います。書けるかな。一応、書いてはいるけど、考えながら書いてるので、足りない部分とかありますけど、ご容赦ください。

Bリーグがすごい話題を提供

そういえば、1月22日のゲストである葦原一正さんが自身のアカウントで以下のニュース付き投稿をされてまして。

内容は、バスケットボール協会とリーグを一本化する会社を立ち上げる、というものです。

葦原さんご自身でも投稿されているように「リーグ」と「協会」というのは決して仲が良いわけではありません。

そして、利益相反という言葉は「一方には利益になっても、他方には不利益になること」という意味となります。

つまり、リーグの利益になることが協会の利益になるとは限らないし、その逆もまた然り、ということですね。

簡単なところでいえば、サッカー日本代表(日本サッカー協会)とクラブとの関係(Jリーグ)が分かりやすいでしょうか。

できる限り、日本代表のスケジュールには合わせるけれど、日本代表が選手を招集したことに対して、クラブは基本的に従うわけですが、ここは双方の利益が相反関係、つまり相容れない状況になっています。

協会としては、日本代表を強くて魅力的なチームにしたいと考え、親善試合を組みますが、クラブ側からしたら自らのクラブで「契約している選手」を出さなければならないわけです。

そこで怪我をしたところで、協会が何かを保証してくれるわけでもないわけですし、怪我をすることでリーグ戦などに出場できなくなってしまった場合、大きな損失を被るのはクラブであり、リーグ、ということになります。

日本にとどまらない革新的な取り組み

そもそも、疑問に思いませんか。

日本のトップリーグと、その競技の統括機構が一緒に運営がなされていないのだということに。

そこは少し面倒な話になるのかもしれませんが、一般社団法人(協会)と株式会社(リーグ)に対して、皆さんはどんなイメージを抱いてますでしょうか。

なんとなくな解釈については下記の記事リンクをご覧いただければ理解が早いと思いますので、貼っておきますね。

つまり、上場はできないし、非営利法人(儲けていけないという訳ではないですからね。割と勘違いしてる人がいますが、立派に利益を出してもいい法人なんですよ。そう)なんですが、法人は法人な訳です。

要は、どっちで申請を出して、それぞれどっちの法人格で名乗った方が「都合がいいのか」というだけなんです。

そんな中、先日、ちょうどいいタイミングでパシフィックリーグマーケティング(通称PLM)がリーグビジネスとして50億円を超えた、というニュースが出ておりました。

まぁ、プロ野球界の云々というのは残念な気持ちもありながらではありますが、着実に、そして確実に変わっているのを感じることができるのは大きいですね。

ただ、プロ野球みたいな各球団がJ1リーグの事業規模よりも多い事業規模を持つプロスポーツが、統一的にリーグマネジメントができていない、というのは残念で仕方ない、ということを付け加えておきます。

でも、すでにこのリーグと協会の権益構造を統合できたバスケットボールには注目せざるを得ません

上でも簡単に日本代表とクラブチームの選手というかなり大雑把な枠で説明をしたわけですが、協会とリーグのいざこざを乗り越えて組織運営をしていこうとするバスケットボール。

地域からの目線で何が良くなるのか

今回の話はリーグとしての焦点に合わせて進めていこうと思ったのですが、そうはいかなくなりました。

バスケットボールは、協会=リーグであり、リーグ=協会となる訳で、上で述べたような、代表選手云々、などという話はバスケットボールというスポーツの中では存在しなくなるということです。

そうなると、ちょっと話が変わります。

これまではリーグ目線で地域や街に対して期待することや、期待されることに対して応えられることを書こうと思っていました。

ですが、そもそもリーグというものが、その競技の根本的な協会という立場に立つことになるのであれば、少し見方を変えなければなりません。

協会というのは普及(競技が多くの人に愛され、楽しまれるように広めていく)活動と、強化(日本がバスケットボールを取り組む国の中で上位になるように努める)活動も同時に行わなければなりません。

リーグは協会から独立している分、自らのリーグが日本、アジア、ひいては世界の中で目立てるような存在になる努力をすればいいのであって、結果的に日本のバスケが強くなればいいなぁ、ぐらいでよかった。

けど、今回の日本バスケットボール協会とBリーグの権益統合は、協会・リーグ単独での利益追従よりも「日本のバスケットボールをより良くする」という共同幻想(言い方悪い!)を追従することを選んだ訳です。

リーグが今よりも盛り上がることが、日本のためになる、というよりも「する」という強い想いのもとに一枚岩になることを選択した。この選択の重さを知ることができるのは、そこに結果が結びついた時でしょう。

ただ、その時は決して遠い未来の話ではないように思います。

なぜなら、日本には世界一を獲得することがすでにできている球技のプロスポーツがあり、その組織はプロとアマチュアも別組織で、ましてやそのスポーツはリーグとチームが分裂しているような状況でもあるのだから。

話をもとに戻すと、Bリーグが街や地域に期待することは、たった一つなのではないでしょうか。

「もっとバスケット(スポーツ)を好きになって欲しい」

そのために、自分たち(リーグ・協会)は、仲間たち(チーム)と共に魅力を少しでも多くの人に伝えられるように努力をしていく、と。

統括する事業体が統一されることによって、メッセージもシンプルになります。それぞれに伺いを立てなければいけない状況は変わり、純粋に自分たちの事業を拡大させるために注力すれば良い状況にすることができます。

それまでの結果論と、結果的に、という文脈の違いを作り出すことができるのが、Bリーグとバスケットボール協会の権益統合という訳です。

では、逆にそうすることができた統一事業体としてのバスケットボールは、街・地域に何を期待するのでしょう。

ぜひ、2019年1月22日 @長岡で、葦原さんの口から聞いてみたいですね。

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