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【CLUSTARSエントランスワールド】黒柳ゴウトさんインタビュー

この記事について

インタビュー企画としてCLUSTARSエントランスワールドを担当した黒柳ゴウトさんにお話を伺います!


黒柳ゴウトさんの紹介

黒柳ゴウトさん

仮想現実(VR)と拡張現実(AR)を探求するXRクリエイター
本業はウェブエンジニアとしてウェブページ製作に携わっている。ワールドクリエイトは趣味で活動しているが、メタバースの普及が本業との繋がる可能性に期待している。
clusterでは今回のCLUSTARSエントランスワールドの他、CMFエントランスワールドやとらいみー!の抽選会ワールドを手がけている。

ワールドのコンセプトについて

ワールドのコンセプトは「CLUSTARSとの出会い」です。
CLUSTARSでは「メタバースに居場所を作る」という信念のもとエンタメ、交流、技術シェアイベント等の企画をしていて
インターネットコミュニティの力を駆使して孤独や競争過多に対する課題解決を目指しています。
このスポーン地点の暗い部屋と奥の明るいエントランスゲートは「孤独」からの「CLUSTARSとの出会い」をイメージしていて、人とつながることで世界に色がつくことを表現しています。

ゲートのデザインについて

ゲート周りのオブジェクトはCLUSTARSで開催している各種イベント(お笑い・居酒屋・接客・音楽)とそれを支えるスタッフ(動画撮影・編集・記録・製作)を表現しています。そしてエントランスゲート左右の「両手を広げている白い手」は「一緒に居場所を作っていける仲間を増やしたい気持ち」を表現しています。
エントランスゲートをテレビの形にしたのは私が「エンタメ = テレビ」というイメージを持っていたのと、ゲートをくぐり抜けることで「テレビの前の視聴者」から「演者やスタッフといったイベントを作る側」への変化を表現できるのでは?と考えたためこの形にしました。
また、壁の色をCLUSTARSホームページと合わせることで一体感を演出しています。

テレビ型のゲートとCLASTARSの各イベントを象徴するオブジェクト

こだわりのポイントはありますか?

こだわりのポイントは「テレビの裏側」と「ワールド全体の抜け感」です。

テレビの裏側

 一つ目はテレビの裏側です。エントランスのテレビですが、表側はきれいに作られていますが、学校の文化祭などで見かけるように、表はきれいでも裏はハリボテです。プロのテレビ番組製作であっても見せるところはきれいでも裏はハリボテであったりしますので、目に見えないところもあるよ、裏方的な仕事や地味な努力もあるよといったリアル感を求めています。
 エントランスゲートをくぐったあとに振り向かないと気が付かない演出ですが、ゲートの裏側はわざと梯子を出しっぱなしにしたり、わざわざハリボテのテクスチャを作成しています。
 これはついついスポットライトがあたる「出演者」に目が向いてしまいますが、各企画の裏側で地味な仕事を頑張っているスタッフもたくさんいるということをハリボテや梯子で手作り感を付与することで表現しています。

言われるまで気づかなかったハリボテ感と使われることのないハシゴ

「抜け感」

 エントランスゲートを抜けた先は他のワールドへ移動する地下鉄の駅というデザインになっています。
なぜ地下鉄なのかというと、このワールドは他のワールドへのポータル機能をメインに考えているため「エントランスワールドのデザインによって、他のワールドの自由度を下げてはいけない」という制限を私自身が設けており、「空などの景色が見えない」地下鉄というデザインにしています。
この閉鎖的な空間で圧迫感を感じさせないように「抜け感」のある表現をするために苦労しました。
 実際に入ることは出来ませんが、エスカレーターの先や改札の先を見せることで少しでも部屋を広く見せる工夫をしています。

スポーン地点とは異なる抜け感のある空間
天井も高く開放的な演出が施してあります
今後の開発が期待されるエスカレーター
線路と電車で奥行きを演出
改札を抜けるとギャラリーワールドへ行く事が出来る
反対側にはイベントワールドへ移動できる改札がある

デザインはどうやって考えているんですか?

 今回のエントランスワールドは「地下鉄」というキーワードと既に存在していた「CLUSTARSの公式Webページのデザインからかけ離れない」というルールだけを決めてデザインを開始しました。
時間もあまりなかったので地下鉄部分についてはもっと妥協して簡素なものにしようと考えていたのですがどんどんステージワールドとギャラリーワールドのクオリティが上がっていったので、それに劣らないようにするためにどうしたらもっと良くなるのかを常に考えてひたすら試行錯誤しました。

初期の状態①
初期の状態②
階段は撤去された、また奥行きもあまりない

今後のプランについて

 まずはエスカレーターを登れるようにします!
 エスカレーターを上がると広いホールがあって、その先にアクセサリーを販売できる売店やイベントスペースがあったらいいなと考えています。
 イベントスペースについては「CLUSTARSイベントステージワールド」向きではないすこし閉鎖的な空間でイベントをしたいときに使える会議室などの空間を追加したいなぁと考えています。

ワールドへのアクセスはこちら

まとめ

 インタビューを通じて他のワールドも見させていただきました。昔作ったワールドに思い入れがある一方で、「今ならもっとできる!」という意欲に溢れているクリエイターさんだと感じました。今回取材させていただいたこちらのエントランスワールドはまだまだ進化の途中ですので、今後の開発に期待したいと思います。

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