中学生とポメラニアン
可愛いは正義。
目が覚めたら、よだれをふく。
愛犬のまるおが使っていたクッションを枕がわりに使い出して一年。
建前は素材が気持ちいいから使い続けているとは言ってるけど、やっぱりクッションを見るたび、散歩中の犬さんを見るたびにまるおをおもう。手が止まる。今、トースターを使っていたら確実に食パンを焦がしていたな。
近所に引っ越すんだからと雑に荷造りして、使わないカーテンや買い溜めしていたまるおのおやつを持って今から実家へ向かう。
電車に乗って、トゥイッターを開いた。
ホームをスクロールしていくと、猫の里親募集のツイートが流れてきた。
モヤモヤした。
「3歳までうさぎ小屋、今はジャンプすらできません。元飼い主は木刀や瓶で脅していました。」
当たり前って怖い。ここまで猫の本来の力を失わせる。しかも一方的に。当たり前は知らぬ間に時間を生き物を狂わせる。
とは言っても、当たり前に守られてきたのもある。
モヤモヤした。家族が引越しを手伝ってくれる。やって貰って当たり前とどこかで思ってる。
「やってもらって当たり前」っておもうのは、私は両親の努力の上に、しあわせにのんきに生きてこれた証拠だなぁ。一生懸命守られてきた。
次は私の番なのにね、のんきなものよ。
リゼロのスバル並に今めっちゃダサいって思われてるかも。
だれに?と言われたら、わかんない。中途半端だから、気にするんだよ。
最寄り駅を降りて歩いていると、片手ですくい上げれそうなほどに小さいポメラニアンと中学生男子ふたりが散歩していた。ふたりは制服を着たままなのがまたかわいい。
かわいい。世の中もっとかわいいで溢れたら、ゆるく優しくなるかな。かわいいとつい顔がゆるむでしょ。癒されるでしょ。なにかしてあげたくなるでしょ。平和じゃん。
今日は引越しが終わったら、かわいい自分へのご褒美に久しぶりに抹茶クリームフラペチーノにさらにホワイトモカシロップに変更して飲もうっと。
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