JJF2019CSルーティンについて

JJFの出場1年更新について書きたいと思います。
今回のルーティンはこちらです。https://youtu.be/Z71-YHv3Kj4
前回のルーティンはこちらです。https://vimeo.com/295143595

1. 今回のルーティンのコンセプト
① 技
 技はまずできる技を一列に並べる。去年入れた技をマーカーで引き、去年と被らないように技を組んでいきました。 基本的に新技といえるものは5リングのところくらいで、3リングや4リングの部分は2015年~2017年あたりにやっていた技を掘り出した形でした。去年基礎技を中心に組んだのが功を奏しました。

技

② 演技構成の騙し方
・演技構成はどこまでキャラクターを突き詰めることがポイントになるかもしれませんが、その時間はないと判断し、まず歓声をどこにつけるかを考えました。

A) 歓声について
 JJFといえば、歓声です。
 歓声の種類は
  おぉw  :マニアックな技でオタクがボソッと笑う
  おぉーー  :小並感
  おぉー!!! :オタクもオタク以外も喜ぶ
うぉおおお!!:まじですごいやつ
あぁ… :失敗時
基本的におぉw→おぉーー→うぉぉおおおお!!!!って三段階、または四段階になるように意識すると演技構成がそんなにでも難易度でそれなりに騙せます。
うぉおおお!!!という歓声の部分をまず丸で囲みます。そして、オタクに笑ってもらう場所も丸で囲みます。そして、時間ごとにどれくらいの歓声が見込めるのかを線でグラフにし、それに合った技になっているのかを再確認しました。(適当な紙に書いていたのでこれはなくした。)

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B) 曲
今回短期決戦ということで、難易度の底上げに力を入れました。そのため、難易度がそのまま演技構成点になる形を目指し、強いラスボス系の曲にしました。
曲は「可愛い」や「かっこいい」など、曲のメロディから感じられるもの、歌詞から感じられるものは違います。そのため、二つのアプローチをしました。メロディから感じられるものは全員が共感できるものであり、歌詞から感じられるものは分かる人にはわかってもらうためのもの。
まず一つ目のアプローチが曲のメロディから感じられるものを表すものですが、これは直感的な「視覚」に頼ります。今回はかっこいい曲だったので、かっこいいを突き詰めました。
かっこよさとは何か。私はかっこいいものと聞いてまず最初に思い付いたのは宝塚の男役でした。
宝塚の男役を見たときに羽根が印象的です。これは高さをつけることにより威厳が生まれるからだと思っています。「高いところ」にカッコよさはあるのだと思います。
そのため、高く投げる技を随所に入れました。直線美という言葉もあるかと思いますがそれにもつながってくる話なのかなと思います。
また、カッコよさを演出するためにはシルエットや後ろ姿が効果的です。「見えない部分に対する美」、「影の美しさ」は古文でもあったように思いますが、人間そういうところに美を感じるのは変わらないのかなと思っております。だからこそ背中で語る部分を作っていこうと考えました。
大体のラスボスは闇の中にいて姿が見えないので、闇へきえていく部分を作りました。昔、「風を継ぐ者」の舞台を見たときにそのシルエットや歩き方が美しく、そこからかなり学びを得たように思います。特に4リングに行くところでは意識しております。私の中では魔王城への階段とかを妄想してリングを踏んで上がっていくようなイメージで作っています。

あと何度も何度もPVを見ました。ルーティンを作るときはPVを作るつもりで作ります。そのため、PVにいる登場人物の表情はかなり参考になりました。
PVハメの部分は2か所くらい。
・1番Aメロ立ちはだかるボスはの銃を向けるところ。(ついでに崩れて摩天楼も眺めている。)
・桃色の炭酸水に二人潜り込んでのところで炭酸水へ主人公が出ていく部分は7つのリングで作られた輪の中から肩パタで飛び出しています。

次に歌詞からのアプローチ。これは全体感につながっていきます。曲はヒューマノイドという曲。人間が恋愛ロボットを作るもののロボットと愛を分かち合えないことに苦しむような内容になっているらしいです。
ヒューマノイドという言葉は「完全性」「不完全性」といったものを感じさせます。人間としての葛藤やロボットとしての無情さを表せたらとおもっておりました。ここで考えたのは配置です。ヒューマノイドという曲であったため、人間の不完全性や信仰的なところを配置に組み込みやすかったです。
・正三角形の配置を自分自身がいなくなることで不完全な三角形にする。
・運命をたどっていくだけの人間をネックの丸の部分しか動けない制限によってあらわす。
・ロボットと人間という世界観の上に立つ抗えない運命を表すべく十字架を作る。
正直わからないと思いますが、全体として一貫性を持たせるためにそのような部分を散りばめてみました。

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あとはジャグリングコンサルタントとして何人かにルーティンのコメントを頂きました。(名前は伏せます。)とりあえず、PCにまとめて予選映像を撮る前につぶしたり、事後課題として置いていたものをつぶしたりしました。よくPCを見ている人でないとできないかもしれません。

指摘一覧

2. スケジュール調整について
2018/10~2019/1 5リングの練習を重点的に行う。
2019/1~ 曲決め開始、技ぼんやり決め
2019/4~ ルーティンをぼんやりと決める。
2019/5 ジャグリングコンサルタントをお願いする。
2019/5/28 ルーティン動画を撮る。
2019/6 資格試験でジャグリングどころではなくなる。
2019/6/15 つなぎつなぎで完成形を作成、構成について指摘をもらう。
2019/7/22 1ドロが撮れる。部分的に指摘をもらう。
2019/8/3~8/6 マラバリ合宿、ずっと撮影
2019/8/7~8/10 予選動画撮影。8/10に満足のいく1ドロが撮れる。
2019/8/24 HJFで通す。
2019/9/22 予選結果、退社後の練習は平日は5日のうち3日

基本的にルーティンワークとして、土日5時間ずつ練習し、平日は1日練習できれば良いという感じでした。去年は東北学生大会のころには原型ができていたのですが、かなり今回は難航しました。なので反省点としては、発表する場がかなり少なかったことでした。
あと、体育館の場所については本当にCS撮る予定の人たちと密に連絡を取り合うことによって解消したように思います。かなり詳しくなりました。(東京で使える体育館はここに列挙できませんが、直接であれば相談に乗ります。)
予選動画を撮ったのは12日ほどだったと思います。50時間くらい…?皆さん予選動画撮るだけで偉いというと思うんですけど、実際に予選動画撮って一番何が大変かというと、長くとり続けていても良いものが撮れる保証が全くないことですね。同じように予選を撮っていた仲間や今までの同期先輩後輩がいたからこそこの長丁場に耐えれたように思います。

3、今後
まだ優勝していないのでJJFへ、もしくはじゃぐなぎかに出ようかなぁとは思っています。結構メンタルが試されることが多いのですがこの何もない状態から積み上げていくのは面白いなぁと思いますね。
社会人の光とはなんだろうと思いながら4年が経とうとしていますが、まだまだ突き詰めていきたいと思いますので、これからもジャグラーの皆様、よろしくお願いいたします。



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