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"過去問サイクル"で志望校の出題内容を予想して合格の可能性を一気に上げる方法!

今回は大学受験で志望校に合格する可能性を高めてくれる"過去問サイクル"についてお伝えしていきます!

"過去問が重要なのは知っているけど、具体的に何をどれくらいやれば正解なのは分からない"
"過去問の役割とかタイミングがイマイチピンときていない"

そんなこともあるかもしれません。

今回ご紹介する過去問サイクルに十分に取り組むことができれば、難関大学でも合格率を一気に高めることができます!

過去問サイクルで自分の志望校で出題される問題のレベルや出題範囲を把握できるので、合格する姿をアリアリとイメージできるようになります。

また、志望校で出題される問題を把握できているので、普段の勉強の向かうべきゴールが明確になり、勉強自体の効率も上がりますし、目的意識を持って勉強できるのでモチベーションも高い状態で続きます

MARCHの過去問サイクルを早いタイミングで始めることができれば、旧帝大や早慶の合格も見えてきます。具体的な内容は後ほどご紹介します。

有名大学を目指すなら必ず取り組んでほしい過去問サイクル。過去問演習の具体的な進め方を体系化・言語化し、お伝えしていきます。

イクスタ代表/土井万智(どいまさと)


過去問サイクルとは?

毎週の勉強の中で志望校や併願校の過去問を1-6科目解いて採点、得点分析・出題分析をした上で、得点を記録するサイクルのことです。

このサイクルを続けることで、早期に志望校の出題レベルと自分の得点力、最優先で対策すべき分野や範囲を把握することができ、その効率の良い対策を続けることで結果的に志望校の合格可能性を大きく高めてくれるものです。

合格最低点を安定して取るための自分の伸びしろを見つけるためのサイクルです。

※イクスタでは受験勉強を1週間ごとに分けて進めます。

過去問サイクルを始めるタイミング

旧センター試験の過去問を解き70%得点できるようになったら過去問サイクルを始める準備ができています。
2021年から始まった共通テストよりも、旧センター試験の方が適しています。共通テストは高得点するためには読解力やスピードが求められるのに対し、旧センター試験の方が国公立二次試験や私立大学の試験に求められる力に近いため、より正確に自分の力を把握することができるからです。

旧センター試験で70%得点できているということは、それぞれの各分野を一通り学び終わり、入試で問われるレベルの問題も多少解け始めているレベルです。

旧センター試験で70%得点できれば、MARCHなどの私立大学の入試問題でも40-50%程度の得点率を期待することができ、自分が解ける問題と解けない問題を分けることができるようになります。また、基本的な知識レベルはクリアし始めているため応用問題も少しづつ解けるようになっており、知識でつまずくということが少なくなっています。

基礎力がまだまだなら、まずは抜け漏れを埋めることを優先する

旧センター試験で70%を得点できていない科目に関しては、基礎的な知識や理解が抜けており、過去問を解くよりもそれらの知識や理解を補強することが優先順位が高いので、旧センター試験で70%得点するためにはどんな知識や理解が抜けていたのかを分析して、これまで使ってきた教材を何度も繰り返していち早く定着させることを目標にしてください。

8月にMARCHの過去問サイクルを始めることができていれば、旧帝大や早慶の合格も見えてくる!

8月にMARCHの過去問サイクルを回すことができれば、旧帝大や早慶の合格の可能性は十分にあります!
過去問サイクルを進めることで、より早いスピードで自分の伸びしろに気づくことができ、勉強自体の効率が上がり続けるので、より難関大学への合格にも近づくことができていると言えるしょう!

過去問サイクルの具体的な進め方

過去問サイクルは以下の5ステップを繰り返します。

ステップ①:MARCHの過去問を解く
ステップ②:採点する
ステップ③:合格最低点である65%を安定して取るためには、どの分野の知識や理解が抜けていたのかを言語化して整理する(シート)
ステップ④:大学、学部ごとに記録する
ステップ⑤:安定して70%を得点できるようになったら、解く大学のレベルを上げる

ステップ①:MARCHの過去問を解く

旧センター試験で70%を得点することができるようになったら、MARCHの過去問を解き始めます。
MARCHの大学であれば、どの問題も標準的でかつ、旧帝大や早慶を目指す上では欠かせない知識や理解を求める問題ばかりですので、どの学部でも適しています。自分の志望校や併願校になりそうな大学から解いていきましょう。
もしどの大学を解くか迷うようであれば中央大学がおすすめです。

中央大学はそれほど癖のない問題が多く出題されるので、過去問サイクルに適しています。

試験時間通りに解き、大問ごとに時間を記録しておきましょう。
もし時間が大幅に足りなかったりあと少しで全て解けるという場合には15分ほど延長しても大丈夫です。

ステップ②:採点する

解き終わったら、解答を元に採点します。大問別に採点してください。また、問題ごとの配点は公表されていないため、問題の形式ごとに自分で配点を予想しながら採点します。
例えば単純な用語を問う問題は2点、問題文の対応する箇所を答える読解問題は5点、30ワード以上記述させる問題は12点など配点していきます。

全体の配点を100%とした時に今回は何パーセント得点できるかをまとめてください。

ステップ③:合格最低点である65%を安定して取るためには、どの分野の知識や理解が抜けていたのかを言語化して整理する

どの大学もほとんどの場合合格最低点は65-70%程度です。自分が65%以上得点できているようであれば現時点で合格点を取れる可能性が高く、またこれまでの勉強内容もおおむね正しく進めることができていたことになります。

逆に得点が65%に届いていなかった場合、今回解いたような問題で65%を安定して得点できるようになるためにはどのような知識や理解が抜けていたのかをリストアップします。その知識や理解を埋めていくためには今後どのようなスケジュールでどの教材を使う必要があるかを言語化して整理する必要があります。

また大問別の得点率にも注目します。どの科目も大問によって問われる知識や理解の分野が明確に違うので、どの大問で得点できていたか、もしくは得点できていなかったかを確認することで、自分の得意不得意をより詳細に発見することができます。
大問によっては30%も得点できていないことがあるかもしれません。その大問で出題された分野が自分の補強ポイントだということができます。

何度解いても得点率が40%を超えない学部は、今の自分のレベルに合っていない可能性があります。解く大学の難易度を下げることをおすすめします。どの大学の過去問でも40%得点できない場合には、1ヵ月程度弱点の補強をしたのち再度チャレンジしましょう。

ステップ④:大学、学部ごとに記録する

今回解いた学部、科目、得点率を記録します。過去問サイクルでは過去問を継続して解くことになるので、どの大学・学部の科目でどれくらい得点できたかを記録します。
記録し続けることで、学部ごとのレベルや科目別のレベルを一覧して整理することができます。

過去問サイクルを続けていくにしたがってさまざまな大学の過去問を解くことになります。次の過去問はどこを解くべきかを判断するために、学部ごとの得点率の一覧を使って判断します。

ステップ⑤:安定して70%を得点できるようになったら、解く大学のレベルを上げる

過去問を何年分か解いて安定して70%を得点できるような状態が続いているようであれば、その学部は合格レベルに達していると考えることができます。

一部、同志社大学など合格最低点が75-80%程度の大学も存在しますので、大学の公式が公表している合格最低点を参照してください。

70%を安定して取れているようであれば、解く過去問の難易度を上げます。
中央大学で70%程度が安定しているようであれば明治大学や上智大学、その次は早稲田大学に進みます。

中央大学で70%程度得点できていれば、旧帝大なら45-50%、旧帝大を除く国公立大学であれば50-60%得点することができるようになっています。
これらのレベルの大学でも過去問サイクルを始めることができる準備が整っているということになります。

第一志望の過去問を12月中旬に60%程度得点できていれば、合格できる可能性十分!

MARCHの過去問からはじめ、得点率が上がるにしたがって過去問のレベルを上げてきましょう。第一志望の過去問をできるだけ早いタイミングで解けるようになっていることがとても大事です。

過去問サイクルのとても良いペースの目安として、9月から第一志望の過去問を解き始めて12月の中旬ごろに60%以上得点できるようになっていれば、十分合格の可能性が見えています!

さまざまな大学の過去問を解いてその復習を繰り返しながら、第一志望合格を目指します。

過去問サイクルの分析結果は宝の山

過去問サイクルでは、解いた後の分析と弱点の補強こそが最も時間をかけるべき重要なプロセスです。
自分の得点を出すことは第一段階で、その後、65%以上を安定して取るためにはどんな行動をすればいいのかをまとめてそれを実際に行動に移すことに最も大きな価値があります。

過去問を採点することで、自分が合格最低点を取るためには何が足りないのかをよりリアルに感じることができます。

過去問を始める前は、とにかくたくさん勉強だということで授業や参考書を必死に前へ前へ進めてきたかと思います。

過去問サイクルに入ることで勉強のスタイルも変わります。
弱点を見つけて補強、弱点を見つけて補強、というスタイルに変わり、自分がどの大学に合格できそうかも手に取ってわかるようになります。

受験の初期はどこに向かって勉強しているのか分からず手応えも感じる機会がありませんでしたが、過去問サイクルを始めることで自分の力が分かりその後勉強するべき内容も自力で把握することができるようになります。

過去問サイクル一問一答

それではここから、これまでの受験生から寄せられた過去問についてのご質問にお答えしていきます。

Q. 過去問はどれくらいのペースで進めればいいですか?
A. 大学の過去問で50%以上得点できているようであれば、週に3-4科目を目安に過去問サイクルを続けてください。過去問を解いた結果、勉強すべき箇所が大量に出てきたらそちらを優先してください。

Q. 過去問はどれくらい解けばいいですか?
A. 1つの学部につき最低6回分は解くことをおすすめします。解けば解くほど統計的に正確なデータになり高い精度で自分の力を判断することができます。合格最低点を大幅に超える場合には2回ほど解くだけでOKです。

Q. 過去問と普段の勉強、どちらを優先した方がいいですか?
A. どちらも重要ですが、どちらかといえば普段の勉強です。過去問サイクルの目的は、自分の伸びしろを見つけることです。自分の伸びしろを自分で分かっていてそちらの勉強を優先したい場合には、過去問にこだわる必要はありません。

Q. 何度解いても40%も得点できません。過去問を続けた方がいいですか?
A. 40%以下が続いているようであれば、その学部の過去問を解くは一度ストップしてください。合格最低点を取るために必要な伸びしろが多すぎて優先順位がつけられなくなってしまうので、これまでの教材を振り返って定着率が低い分野を補強することに集中してください。


ここまで、難関大学合格に必須のステップである過去問サイクルについてご紹介してきました。

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https://www.ikstudie.com/articles/2450

イクスタ代表/土井万智(どいまさと)

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